IRIS療法(4week)(2014.10作成)

IRIS療法を受けられる方へ
2014.10作成
☆ 大腸癌に対して、ティーエスワン®(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)と イリノテカン®
(イリノテカン塩酸塩) を同時併用する治療です。
投与スケジュール
ティーエスワン®服用
休薬期間
吐き気止め
イリノテカン®
1日目
吐き気止め
イリノテカン®
14日間
点滴
1日目
内服
(朝、夕食後1日2回)
14日間
点滴
1コース(4週間)
4週間を1コースとして繰り返します。
主な副作用と発現時期
治療当日~数日
治療数日~数週間
数週間~数か月
次のような症状があらわれたら、医療スタッフにお知らせください。
※ 個人差があるので、その他の副作用についても十分注意して下さい。
●下痢
●疲労
●吐き気・嘔吐 ●食欲不振
●発汗 ●鼻汁
●口内炎 ●便秘 ●皮疹 ●下痢
●骨髄抑制:白血球・赤血球・血小板数の減少
●手足症候群
◇白血球減少:発熱、寒気、咳、のどの痛み、頭痛
38℃以上の発熱がみられた場合はすぐに受診し
てください。
外出時はマスクを着用し、人混みを避けましょう。
手洗い、うがいをこまめにしましょう。
◇血小板減少:血が出やすい、アザができる
血が止まりにくくなるため、ケガや転倒、打撲には
十分注意しましょう。また鼻かみや歯磨きは優しく
行うようにしましょう。
◇赤血球減少 (貧血):めまい、息切れ、疲労
激しい運動は控え、疲れを感じたら無理をせず休
むようにしましょう。
◇下痢
1日4日以上の排便や水様便がみられた場合は
すぐに受診してください。
下痢がある場合は乳酸菌食品の摂取を控えて
ください。
水分をこまめに摂り、温かくして安静に過ごしま
しょう。
●色素沈着
●流涙(涙目)
◇吐き気、嘔吐、食欲不振
なるべく水分を摂るようにし、消化の良いものや食
べたいものを少量ずつ食べるようにしましょう。
◇口内炎:口の中が痛い、しみる、味がおかしい
うがいなどをして口の中を清潔に保つようにしてく
ださい。
◇手足症候群、色素沈着
手のひらや足の裏に痛み・しびれを感じたり、皮膚が
赤くなったりしたらすぐに受診してください。
直射日光を避け、日焼け止めクリームを使用しま
しょう。また、保湿クリームを塗り、乾燥を防ぎましょう。
◇間質性肺炎
空咳(痰が出ない咳)、息切れ、発熱がみられた場合
はすぐに受診してください。
◇流涙(涙目、涙が出る)
涙が止まらない、目が痛い、目がかすむ
文責:岐阜市民病院薬剤部 TEL: 058-251-1101