株式会社 A を違法な長時間労働で書類送検

株式会社 A を違法な長時間労働で書類送検
東京労働局
東京労働局(局長 西岸 正人)は、株式会社他 3 名を、労働基準法違反の容疑で、東京
地方検察庁に書類送検した。
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事件の概要
株式会社 A は、全国各地で小売店を多店舗展開するものであるが、同社が運営する、
(1) X 店において、従業員 2 名に対し、法定労働時間である 1 週 40 時間を超えた違法
な時間外労働を、4 週間において、100時間前後行わせ、また、
(2) Y 店において、従業員 2 名に対し、労働基準法第 36 条に基づく時間外労働に関す
る協定で定める限度を超えて、月100時間前後の違法な時間外労働を行わせてい
たものである。
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被疑者
(1) 株式会社 A
同社
3
(2)
同社 X 店
店舗責任者
(3)
同社 Y 店
店舗責任者
罪名
労働基準法
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取締役
第 32 条第 1 項違反
過重労働撲滅に向けて
(1)
厚生労働省では、これまでも長時間労働の抑制及び過重労働による健康障害防止
対策に取り組んできており、平成 26 年 9 月には、厚生労働大臣を本部長とする「長
時間労働削減対策推進本部」が設置され、省をあげて、これらの対策に取り組んでい
るところです。
(2) 当局においては、本年 4 月 1 日、過重労働撲滅特別対策班を立ち上げ、過重労働
等の撲滅向け、著しい過重労働により労働基準法違反が認められるなど重大又は悪
質な事案に対しては司法処分を含め厳正な対応を強化しています。