2015 年 7 月 15 日発行 アカデミー通信 NEXT GENERATION, BASEBALL GENERATION 第 28 号 編集・発行 読売巨人軍 〒 100-8151 東 京 都 千 代 田 区 大 手 町 1-7-1 アカデミー通信 http://www.giants-academy.jp/ ■協賛 株式会社 明治 ■シミズオクトベースボールアカデミー ■協力 株式会社東京ドーム ナガセケンコー株式会社 アカデミー事務局 読売新聞ビル 26F TEL:03-3246-2662 FAX:03-3246-2723 E-mail :[email protected] オーエンスベースボールアカデミー 株式会社ベースボール・マガジン社 仲間づくり 今年度も3カ月経ち、新たに入会された方もアカデミーに慣れてきたと思います。仲間づくりもアカデミーの 大きな目的ですが、コミュニケーションが盛んになってきたと感じます。うまくいかないことについては、お互 いにアドバイスをし合う姿も見られます。二人組のキャッチボールでは、協力して課題を達成しなければなりま せんし、試合では味方への声援も欠かせません。野球に限らずスポーツに関わるとたくさんの人とのつながりが できます。特に幼児の皆さんにとっては、広い世界への第一歩になるのではないでしょうか。 校長 笹本信二 小学校向けベースボール型授業教材 プロ野球12球団と日本野球機構は、小学校の体育で行う「ベースボール型」授業の 教材「みんなが輝く やさしいベースボール型授業」(DVD付)を制作し、全国約21 000校の小学校に無償配布しました。小学校の先生の中には野球やソフトボールの経 験がない方も多いため、授業の進め方の参考としてもらうことが狙いです。巨人軍は2 010年からアカデミーのコーチを小学校に派遣し、実際に授業を行いながら学校向け の指導法を確立してきました。この教材も、アカデミーの練習方法が元となっています。 会員の方の通う学校を訪問する機会もあり、授業でお会いすることがあります。アカデ ミーのコーチはスクール以外でも野球の指導、普及活動に携わっていますので、ご協力をお願いいたします。 各コース担当コーチからのレポート 幼児コース 4月当初は泣いていて、なかなかグラウンドに入れなかった年中さんも、元気よく「こんにちは!」とあいさ つをしてグラウンドに入れるようになりました。年長さんは、年中さんに「ここに水筒とグローブを入れるんだ よ」と優しく教えてあげる姿も見られ、成長を日々感じています。練習では、くるっとスローや踏み出しスロー、 ゴロキャッチ、ティー台およびトスアップでのバッティングなど、基本メニューを一通り行いました。年中さん も立派に試合をできるようになり、最近では勝つためにより意欲的に取り組むようになりました。今後のレベル アップが楽しみです。 1・2年コース 1年生にとっては技術も試合のルールも難しくなりましたが、進級したことを実感し、意欲を持って取り組ん でいると感じます。2年生はお手本を見せたり、元気を出して引っ張ってくれたり、とても頼もしくなりました。 ここまでは、駆け抜けやオーバーラン、フライが上がったときの判断、二塁、三塁は止まるなど、走塁を段階的 に行ってきました。走者の動きを理解できれば、よりいっそう試合もレベルが上がり、楽しくなります。最近は 打撃や守備の向上も目覚ましく、速い打球が飛び、それを難なく捕ってアウトにするシーンも見られます。本格 的な野球の試合になり、保護者の方から思わず歓声や拍手が上がるようになりました。 2015 年 7 月 15 日発行 アカデミー通信 第 28 号 3・4年コース 投げる練習では、 「腕の使い方」や「上半身の使い方」など、各部分を細かく分けて行いました。悪いくせがあ るころはチェックポイントを復習し、早めに直しましょう。また、3年生は軟式ボールになり、ボールが少し重 くなりました。肩や肘を痛めないためにも、正しい投げ方を身につけることが大切です。走塁では、駆け抜けと 打球判断を行っています。ベースの踏み方やルールを覚え、次の塁を積極的に狙うようにしましょう。試合のと きには焦らずに、打球や守備の動きを見て判断できるようなってください。特に3年生は新しく知る内容が多い と思いますが、自分のプレーを振り返り、また他の人のプレーもよく見て、野球の理解を深めてください。 5・6年コース 基本の確認から、試合に必要なプレーへと発展しています。ダブルプレーでは捕球、送球を素早く行い、特に ベースカバーの選手に捕りやすいボールを投げる必要があります。そのために、近い距離でのクイックスローを 繰り返し行いました。サードゴロで、ショートが二塁ベースに入ってしまい、ショートとセカンドがベース上で 重なってしまうことがありました。この場合、ショートは打球に反応して、サードのバックアップに行かなけれ ばなりません。今後は、外野手との中継プレーなども行います。さらに複雑になるので、頭の中でいろいろなプ レーをイメージできるように、準備をしっかりしてください。プロ野球の試合を見ることもいい勉強になります。 10周年記念セミナー開催 6月27日(土)帝京平成大学冲永記念ホールにて、 「ジャイアンツアカデミー開校10周年記念セミナー」を 開催しました。今回は記念事業ということで、株式会社明治の管理栄養士・大前恵氏による栄養セミナーと、侍 ジャパンのテクニカル・ディレクターを務める鹿取義隆氏と倉俣副校長によるスペシャル対談を行いました。栄 養セミナーでは、 「栄養ができる事」をテーマに、トップチームでの事例やジュニア期に必要な食事の摂り方など の紹介がありました。必死にメモを取る様子が見られたり、休憩時間には質問の行列ができたりと、参加者の積 極的な姿勢がうかがえました。 対談については、下記URLのファイルにまとめていますので、ぜひご覧ください。 http://www.giants-academy.jp/wp/util/wp-content/uploads/2015/07/seminar2015.pdf 緊急対応マニュアル いよいよ夏本番、この季節はスクールでの安全管理に最も注意が必要な時期でもあります。アカデミーでは緊 急時の会員及び保護者の安全を確保し、スクール会場において被害の最小限化に努めることを目的とした「緊急 対応マニュアル」を刷新しました。このマニュアルは練習中のケガや病患だけでなく、光化学スモッグや雷、地 震、昨年流行したデング熱など近年の事例も追記。スタッフ全員が適切な対応と行動がとれるよう、スクール会 場にも携行しています。 ― 編集後記 ― あるNPO法人が小学生千人に「放課後や夏休みにやってみたいこと」を調査したところ、最も人気があった のはサッカーで、野球は残念ながら15位。そのほかにはドッジボールや鬼ごっこ、なわとびなど外遊びが人気 で、回答は全部で137種類にも及んだそうです。その回答に最も多く書いてあったキーワードは「友達と」と 「みんなで」。子どもたちの願いは「何をするか」ではなく「誰とするか」ということが重要と書いてありました。 団体競技の醍醐味は「みんなで同じ目標に向かって行くこと」。アカデミーでは対外試合はありませんが、スクー ルに来ればたくさんの友達と同じ目的を共有することができます。共に切磋琢磨した友達は生涯に渡っての財産 になることも知って欲しいと思います。 事務局長 児玉英一
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