ショックリレー

EHFSB0506000A0
ショックリレー
R
SHOCK RELAY
取扱説明書
TSBSB
TSBSBシリーズ
!
注
意
■この取扱説明書を読み、理解した上で、据付、
接続(配線)、運転、保守点検してください。
■この取扱説明書は、実際に使用される最終需
要家に確実にお届けください。
■この取扱説明書は、この製品が廃棄されるまで
大切に保管してください。
■製品は、予告なしに変更することがあります。
株式会社ツバキE&M
2015年 3月 1日発行
目
次
頁
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
はじめに…………………………
製 品 到 着 時の確 認 事 項……….
安 全 上のご注 意………………..
外 形 図 .......……………………..
本 体 仕 様 .……………………….
据 付 け方 法……………………..
配 線 方 法 ………………………..
端 子 機 能 ………………………..
変 流 器 (CT)貫 通 数………….....
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
1
1
2
3
4
5
5
5
6
接 続 図 ………………………………
各 部 の名 称.………………………..
ショックリレーの基 本 機 能 …………..
ボリュームの設 定 手 順 .……………..
トラブルシューティング..............…...
保 守 点 検 作 業 の際に...........…......
日 常 点 検 …………..……..……...…
定 期 点 検 ……………………………
保 証 ...………………………….……
頁
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10
10
10
1.はじめに
ショックリレーをお買い上 げいただき、ありがとうございます。
この取 扱 説 明 書 は、ショックリレーの据 付 けから配 線 、操 作 、保 守 、点 検 に至 るまでを記 述 しておりますの
でご熟 読の上 、取 扱いには充 分 ご注 意くださるようお願 いいたします。
2.製品到着時の確認事項
ご購 入になりましたら、次 の点 をお確 かめください。
① 銘 板に記 載 されている形 番・仕 様が注 文 通 りであるか。
② 輸 送 中に破 損 していないか。
③梱 包 内 容
本 体 、取 扱 説 明 書
<形 番の見 方 >
TSB SB 05
SBシリーズ
ショックリレー
電流設定範囲
05
0.5 ~ 6A
10
1 ~12A
30
3 ~30A
60
5 ~60A
*100
10 ~100A
*200
20 ~200A
*300
30 ~300A
*下 記3機 種 は外 部 CTと組 合 せた形となります。
TSBSB100 ・・・ TSBSB05(本 体 )+TSB2CT100(外 部 CT)
TSBSB200 ・・・ TSBSB05(本 体 )+TSB2CT200(外 部 CT)
TSBSB300 ・・・ TSBSB05(本 体 )+TSB2CT300(外 部 CT)
1
3.安全上のご注意
● 機 器の知 識 、安 全の情 報 、そして注 意 事 項のすべてについて習 熟 してからご使 用ください。
● この取 扱 説 明 書では、安 全 事 項のランクを「警 告」と「注 意 」に区 分 してあります。
取 扱 いを間 違 った場 合 に、警 告 な状 況 が起 こりえて、死 亡 又 は重
傷 を受 ける可 能 性が想 定 される場 合 。
!
!
警告
注意
取 扱 いを誤 った場 合 に、警 告 な状 況 が起 こりえて、中 程 度 の傷 害
や軽 傷 を受 ける可 能 性 が想 定 される場 合 及 び物 的 損 害 だけの発
生が想 定 される場 合 。
なお、注 意に記 載 した事 項でも、状 況によっては重 大 な結 果に結びつく可 能 性があります。
いずれも重 要 な内 容を記 載 していますので必 ず守 ってください。
! 警
告
●この製 品のご使 用に際 しては、安 全に関 する法 規 (労 働 安 全 衛 生 規 則 等 )に従 ってください。
●製 品の取 付 、取 り外 し、保 守 点 検の際には、下 記 に従 ってください。
(1)電 源 スイッチを切る。
(2)落 下 のおそれのある装 置の下には入らない。
(3)装 置 の可 動 部 を動かさないように固 定する。
(4)作 業 に適した服 装 、保 護 具 を着 用する。
●試 運 転 および定 期 点 検 の際 は、必 ず動 作 確 認 を行 い保 護 機 器 として正 常 に機 能 することをご確
認ください。
●ショックリレー本 体 はメガテストに対 して条 件 が付 きますので、取 扱 説 明 書 の指 示 に従 って実 施 し
てください。
●活 線 状 態 で作 業 しないでください。必 ず電 源を切 って作 業 してください。
感 電 のおそれがあります。
●ショックリレーの配 線 、通 電・操 作 、保 守 ・点 検の作 業 は、専 門 知 識のある人が実 施 してください。
感 電 、けが、火 災 等 のおそれがあります。
! 注 意
●万 一 、取 扱 説 明 書がお手 元にない場 合 は、お買い求 めになられた販 売 店もしくは弊 社 営 業 所に、
商 品 名 、形 番 をお申 し付 けの上 、ご請 求 ください。
●製 品の部 品の組み替 え、改 造 のための追 加 工 は行わないでください。
●製 品には消 耗 部 品 (電 解コンデンサ、リレー等 )が組み込まれています。
取 扱 説 明 書 に従って定 期 的に機 能 、動 作 確 認 を行い機 能 、動 作 不 良 のときはお買 い求めの販 売
店 を通 して修 理 をご用 命 ください。
● 腐 食 性 ガスが存 在 する雰 囲 気 では使 用 しないでください。特 に硫 化 ガス(SO 2 ,H 2 S)はプリント板 及
び部 品に使 用 されている銅 、銅 合 金 を腐 食 し故 障 の原 因になります。
●ホコリなどは製 品の過 熱 、発 火の原 因になりますので、定 期 的に清 掃 してください。
●製 品を廃 棄 する場 合 は、産 業 廃 棄 物として扱 ってください。
2
4.外形図
TSBSB05
TSBSB10
TSBSB30
TSBSB60
※35mmDIN レールまたは取 付 プレート
による取 付
TSBSB100
TSBSB200
TSBSB300
工 場 出 荷 時 、本 体 とCTは配 線 済 みです。
盤取付穴寸法
3
5.本体仕様
形 番
項 目
カレント設 定 範 囲 * 1
時間設定
範 囲 *1
TSBSB05 TSBSB10 TSBSB30 TSBSB60 TSBSB100 TSBSB200 TSBSB300
0.5~6A
1~12A
電流設定精度
表示
出 力リレー
接点構成
接点定格
推奨電流
(高 頻 度 動 作 時 )
最 小 適 用 負 荷 *4
動 作 選 択 *5
寿命
動作温度
保存温度
湿度
標高
±10%(フルスケール)
24~240VAC/DC(無 極 性 )±10% 50/60Hz
AC600V 50/60Hz * 3
2相CT方 式
通 常 監 視 状 態 で「MON」ランプ点 灯
過 電 流 検 出 状 態で「OC」ランプ点 灯
1a1b
3A AC250V cosφ=1
0.2A以 下 AC250V cosφ=0.4
DC10V,10mA
DIPスイッチ選 択SS:正 常 時 励 磁 、トリップ後 自 己 保 持
SA:異 常 時 励 磁 、トリップ後 自 動 復 帰
接 点 定 格 負 荷 にて8万 回 動 作
-20~+60℃
-30~+70℃
45~85% RH 結 露 なきこと
2,000m以 下
周囲環境
塵 埃 、腐 食 性 ガスのないこと
汚 染 度 3以 下の制 御 盤 内 に据 付
雰囲気
絶縁抵抗
耐電圧
振動
回 路 ・ケース間
回 路 ・ケース間
接点間
回路間
保護構造
材質
ケース
端 子 カバー
消費電力
取付
概略質量
5~60A 10~100A 20~200A 30~300A
* 2 0.2~10s
* 2 0.2~5s
スタートタイム
ショックタイム
操作電源
最 大モータ回 路 電 圧
電流検出
3~30A
5.9m/s 2 以 下
10MΩ以 上 (DC500Vメガ)
AC2000V,60Hz,1分 間
AC1000V,60Hz,1分 間
AC2000V,60Hz,1分 間
IP20
上ケース:PA6,下ケース:PA66
PA6
2W以 下
35mmDINレールまたは取 付 プレートによる取 付
本体
(外 部CTのみ)
0.2 kg (0.5kg)
*1 電 流 ・ 時 間 設 定 範 囲 は 設 定 可 能 範 囲 で あ り 、 設 定 ボ リ ュ ー ム の 上 限 値 ・ 下 限 値 を 示 す も の で は あ り ま せ ん 。
*2 本 体 の 目 盛 表 示 は 1 s ま で で す が 、 ツ マ ミ を 回 せ ば 1 s 以 下 の 設 定 も 可 能 で す 。
*3 イ ン バ ー タ 駆 動 の 場 合 、 電 流 波 形 の ひ ず み の 影 響 で 誤 動 作 す る 場 合 が あ り ま す 。 3 0 ~ 6 0 H z 内 で あ れ ば
影響は小さいためご使用いただけます。
*4 出 力 リ レ ー の 接 点 を プ ロ グ ラ マ ブ ル コ ン ト ロ ー ラ ( P L C ) へ 直 接 入 力 さ れ る 場 合 は 微 小 電 流 に よ り 接 点 不
良を起こすおそれが有りますので、微小電流用リレーを介して入力してください。
*5 DIPス イ ッ チ は 工 場 出 荷 時 S S 側 に 設 定 し て い ま す 。
4
6.据付け方法
6.1 設 置 環 境
ショックリレーは、仕 様 表 の周 囲 環 境 条 件 を満たす場 所に設 置 してください。
! 注意
■糸 くず、紙 、木くず、ほこり、金 属くずなどの異 物 を
ショックリレー内に侵 入 させないでください。
火 災 、事 故 のおそれあり
6.2 ネジ取 付の場 合
ショックリレーの取付プレートを引き出し、盤面に本体を取付けてください。
取 付 プレート
2-M4
63
6.3 DINレール取 付の場 合
ショックリレーのフックを矢印の方向に引っ張りながら、35mmDINレールに取付けてください。
取外す時はマイナスドライバ等でフックを矢印の方向へ引っ張ってください。
7.配線方法
① 操 作 電 源 には商 用 電 源 接 続 してください。また、インバータなどの高 調 波 ノイズ発 生 機 器 がある場 合 は
絶 縁 トランスを設 置 してください。
② 配 線 用 端 子 台 と電 線の接 続には、端 子 カバーを取 り外 し、圧 着 端 子 を使 用 してください。
端 子 台 仕 様 M3.5ネジ 締 付 けトルク範 囲 :0.8~1.2N・m
適 合 電 線 サイズ:ISO 0.75~4mm 2 、AWG#18~12 75℃銅 線 、1端 子 には2本まで配 線
③接 続 (配 線 )作 業が終 了 したら、端 子 カバーを取 付 け、次の確 認 をしてください。
a.正 しく接 続 されているか。b.接 続 忘れはないか。c.端 子 や電 線 間が短 絡 、地 絡 状 態になっていないか
! 警告
●配 線 作 業 は、電 気 工 事 の専 門 家が行 なってください
●電 源 OFFを確 認 してから行 ってください
感 電 のおそれあり
8.端子機能
端子記号
機能
内容
A1
A2
操作電源
95
A1
A2
95
96
97
98
96
97
リレー
出力
98
5
24~240VAC/DCの電 源 を接 続ください。
DIPスイッチ選 択 :SS
95-96間 :正 常 時 開 、トリップ時 閉となります
97-98間 :正 常 時 閉 、トリップ時 開となります
DIPスイッチ選 択 :SA
95-96間 :正 常 時 閉 、トリップ時 開となります
97-98間 :正 常 時 開 、トリップ時 閉となります
9.変流器(CT)貫通回数
下 表 を参 考に、モータ配 線 を変 流 器 (CT)へ貫 通 させてご使 用ください。(7項 接 続 図 参 照 )
モータ電 流が小 さい組 合 せでは貫 通 回 数 を複 数 回としています。これはCURRENTボリュームの
設 定 精 度 を向 上 するためです。
表 中の貫 通 回 数 はモータの負 荷 率が80~100%で使 用 された場 合の目 安です。モータの負 荷 率
が低い場 合 など、必 要により貫 通 回 数 を増 やしてください。
下 表 以 外 のモータ(小 容量 、単 相 、異 電 圧 等 )につきましても、設
)につきましても 、設 定 される電 流 値 に合 せてショック
リレーの形 式 ・貫 通 数 を決 定 ください。
本 体のみ場 合
AC200V級 モ-タ
AC400V級 モ-タ
容量
モータ定 格
適用
CT貫 通
モータ定 格
適用
CT貫 通
(kW)
電 流 (A)
ショックリレー
回 数 (回 )
電 流 (A)
ショックリレー
回 数 (回 )
0.7
1.8
2.5
4.0
7.0
10
16
25
30
50
-
-
-
TSBSB05
TSBSB05
TSBSB05
TSBSB05
TSBSB10
TSBSB10
TSBSB30
TSBSB30
TSBSB60
TSBSB60
-
-
-
4
3
2
1
1
1
1
1
1
1
-
-
-
-
0.8
1.5
2.0
3.3
5.3
9.0
14
20
25
30
37
50
-
TSBSB05
TSBSB05
TSBSB05
TSBSB05
TSBSB05
TSBSB10
TSBSB30
TSBSB30
TSBSB30
TSBSB60
TSBSB60
TSBSB60
-
4
3
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0.1
0.2
0.4
0.75
1.5
2.2
3.7
5.5
7.5
11
15
18.5
22
尚 、2回 以 上 貫 通 の場 合 は、CURRENTボリュームの電 流 目 盛 値 の換 算 が必 要です。
(例 )2回 貫 通の場 合 はCURRENT目 盛の数 値 を2分の1に読 み換えて設 定ください。
外 部 CT(TSB2CT)付きの場 合
AC200V級 モ-タ
AC400V級 モ-タ
容量
モータ定 格
適用
CT貫 通
モータ定 格
適用
CT貫 通
(kW)
電 流 (A)
ショックリレー
回 数 (回 )
電 流 (A)
ショックリレー
回 数 (回 )
55
67
78
107
132
160
198
270
-
-
-
TSBSB100
TSBSB100
TSBSB200
TSBSB200
TSBSB200
TSBSB300
TSBSB300
TSBSB300
-
-
-
1
1
1
1
1
1
1
1
-
-
-
-
-
-
54
66
80
99
135
160
192
254
-
-
-
TSBSB100
TSBSB100
TSBSB100
TSBSB200
TSBSB200
TSBSB200
TSBSB300
TSBSB300
-
-
-
1
1
1
1
1
1
1
1
15
18.5
22
30
37
45
55
75
90
110
132
6
10.接続図
1)DIPスイッチ選 択SSの場 合
2)DIPスイッチ選 択SAの場 合
K
K
モータ側
外 部 CT
TSB2CT
L
電源側
L
ショックリレー本 体
注 )TSBSB100~300の場 合 は上
図 の よ う に 外 部 CT に モ ー タ の
配 線 を貫 通 させてください。
7
* 1.トランス(TR)は必 要によりショックリレー及 び電 磁 接 触 器 (MC)の電 圧に合わせて設 置 ください。
また、インバータなどの高 調 波ノイズ発 生 機 器 がある場 合 は絶 縁 トランスを設 置 してください。
* 2.ショックリレーのDIPスイッチの切 替 は電 源 OFF時に行 ってください。
*3.モータへ配 線 する三 相 のうち2相 の配 線 をショックリレーの2つのCTへそれぞれ同 じ方 向 に貫 通
させてください。
*4 .シ ョッ クリ レ ーの 出 力 リ レ ーに 接 続 す るMC のコ イ ル 容 量 は 、投 入 時 200VA 未 満 、保 持 時 20VA
未 満にしてください。
11.各部の名称
11 各部の名称
①MON
③DIP スイッチ
モニタランプ
リレー動 作 出 力 選 択
②OC
⑦TEST
過 電 流 ランプ
テスト釦
④CURRENT
⑧RESET
電 流 設 定 ボリューム
リセット釦
⑥SHOCK TIME
⑤START TIME
A1
スタートタイム設 定 ボリューム
A2
95
96
97
98
ショックタイム設 定 ボリューム
負荷
①MON
・・・・・・・・・・正 常 監 視 状 態で点 灯 し、リレー出 力 中 は消 灯 します。
②OC
・・・・・・・・・・監 視 電 流が電 流 設 定 レベル以 上になると点 灯 します。
③DIPスイッチ ・・・・・・・・・ リレーの出 力 動 作 を選 択 します。
SS:正 常 時 励 磁 、トリップ後 自 己 保 持 , SA:正 常 時 無 励 磁 、トリップ後 自 動 復 帰
DIPスイッチ切 替の際 は小 型マイナスドライバーでカバー左 側 より開 けてください。
注 )DIPスイッチの切 替は必ず電 源 OFF時に行 ってください。
④ CURRENT
・・・・電 流 設 定 ボリューム
⑤ START TIME ・・・・スタートタイム設 定ボリューム(スタートタイム中 はMONとOCランプが点 滅 します)
⑥ SHOCK TIME ・・・・ショックタイム設 定ボリューム
⑦T EST
・ ・ ・ ・リレーの 動 作 確 認 を 行 います。スタ ートタイ ム+ ショッ クタイム 以 上 押 し 続 けると 動
作 します。スタートタイムを最 小にするとショックタイムの時 間 を確 認できます。
また、ショックタイムを最 小にするとスタートタイムの時 間を確 認できます。
・・・・ トリップしたリレーを復 帰 させます。(DIPスイッチSS選 択 時のみ有 効)
⑧RESET
モータ回転速度
A
ショックリレ-
トリップ
カレント
設定値
モータ負荷電流 瞬間的過負 荷
過負荷
時間
始動
C ショックタイム
B スタートタイム
C ショックタイム
モータ停 止
操作電源
自己保持
出 力 リレー SS 選 択
MAX0.5s
1秒 後 、
自動復帰
出 力 リレー SA 選 択
注 )DIPスイッチ選 択により出 力リレーの動 作が異 なりますので注 意 してください。
8
12.ショックリレーの基本機能
カ レ ン ト (動 作 電 流 設 定 値 )
モータ電 流 がカレント設 定 値 をショックタイム設 定 時 間 以 上 超 えると、ショックリレーは過 負 荷 と判 断 してト
リップします。実 際 はモータの定 格 容 量 以 下 で使 われますから、実 電 流 に応 じて装 置 に最 適 な動 作 電
流 を設 定 します。
B ス タ ー ト タ イ ム (初 期 動 作 禁 止 時 間 )
モータ始 動 時には、始 動 電 流が流れますが、この間にリレーが動 作すると正 常 な運 転に入れません。
そこで、使 用 条 件 に合わせ、始 動 してから設 定 時 間 は、トリップしないようにしています。
*モータ始 動 時 に過 負 荷 が発 生 した場 合 には、スタートタイムとショックタイム設 定 時 間 の合 計 時 間 経 過
後 、ショックリレーはトリップします。
C シ ョ ッ ク タ イ ム (連 続 過 負 荷 時 間 )
瞬 間 的 な過 負 荷がかかった場 合にモータ電 流が一 時 的にカレント設 定 値 を超 えることがあります。
瞬 間 的 な過 負 荷 では動 作 しないようにショックタイムを設 定 します。
A
13.ボリュームの設定手順
13.1 運転前の設定
・カレント設 定 ボリューム
2
・スタートタイム設 定 ボリューム
3
1
5
4
6
モータ定 格 電 流 にセットする。
3
7
3
10
5
0.5
・ショックタイム設 定 ボリューム
1
4
2
5
1
3 秒にセットする。
最 小にセットする。
13.2 スタートタイム設定ボリュームの最適な設定
① モータを始 動 させます。これでショックリレーが動 作 せずにモータが始 動 した場 合 は、少 しづつ反 時 計
方 向に回 しショックリレーが動 作 しない最 小 位 置にセットしてください。
②シ ョ ッ ク リ レ ー が 動 作 し た 場 合 は 、 ス タ ー ト タ イ ム 設 定 ツ マ ミ を 少 し づ つ 時 計 方 向 に 回 し 、
モータが始 動 するまで、順 次 スタートタイムを長 くして、始 動 時 にショックリレー
が動 作 しない位 置にセットしてください。
③ 目 盛 値 以 外 で設 定する時 は、テスト釦にて動 作 時 間 を確 認 してください。
13.3 カレント設定ボリュームの最適な設定
ボリュームをショックリレーが動 作 するまで、反 時 計 方 向 に回 してください。その値 より少 し高 い値 (20~
30%程 度 )にボリュームを時 計 方 向に回 してセットしてください。
13.4 ショックタイム設定ボリュームの最適な設定
瞬 間 的 な過 負 荷 で、ショックリレーの出 力リレーが動 作 しない位 置に設 定 してください。
ショックタイムは、装 置 特 性に合わせなるべく最 小 位 置にセットしてください。
1 4 .トラブルシューティング
.トラブルシューティン グ
不 具 合 現 象
MON ( モ ニ タ ラ ン プ )
が点 灯 しない
カレントボリュームMIN
でトリップしない。
点 検 項 目
A1,A2の配 線
A1,A2の電 圧
点 検 結 果
正 しく配 線 されていない
24~240V間ではない
処
置
正 しく配 線 する
24~240V間にする
変 流 器 への配 線
正 しく配 線 されていない。
正 しく配 線 する
出 力リレーが動 作 しない
ショックリレーの交 換
設 定が短 かすぎる
適 正 な値に調 整
設 定が低くすぎる
設 定が低くすぎる
設 定が短 かすぎる
適 正 な値に調 整
適 正 な値に調 整
適 正 な値に調 整
設 定が高 すぎる
設 定が長 すぎる
出 力リレーが動 作 しない
適 正 な値に調 整
適 正 な値に調 整
ショックリレーの交 換
テスト釦を押 す
始 動 後 す ぐ に ト リ ッ プ スタートタイム設 定
する
カレント設 定
運 転 中 に瞬 間 的 な過 カレント設 定
負 荷でトリップする
ショックタイム設 定
過 負 荷 時 に ト リ ッ プ し カレント設 定
ない
ショックタイム設 定
テスト釦を押 す
上 記 調 査 を行 った結 果 、全 て問 題 がない及 び処 置 欄 でショックリレーの交 換 の場 合 は弊 社 営 業 所 に連 絡 ください。
9
1 5 .保守点検作業の際に
.保守点検作業の 際に
保 守 ・点 検 作 業の際には下 記 事 項 を必 ず守って実 施 してください。
① 二 次 災 害 を引き起 こさないように、周 辺 を整 理 し安 全 な状 態で作 業 を行 ってください。
② ショックリレーの取 付 ・接 続の点 検 は、必ず電 源 を切 り機 械が完 全に停 止 した状 態で行 ってください。
③ 労 働 安 全 衛 生 規 則 第 二 編 第 一 章 第 一 節 一 般 基 準 を遵 守 してください。
1 6 .日常点検
ショックリレーに通 電 後 、通 常 状 態 でMONランプ(緑 )が点 灯することを確 認 してください。
1 7 .定期点検
(1) ショックリレーの取 付および端 子 接 続にゆるみがないことを確 認 してください。(半 年に1回 以 上 )
(2) テスト釦をトリップするまで押 し続 けて、出 力 リレーが動 作 することを確 認 ください。(半 年に1回 以 上 )
(3) モータ運 転 中 にCURRENTボリュームを反 時 計 方 向 に回 して、出 力 リレーが動 作 することを確 認 してく
ださい。(半 年に1回 以 上 )
(4) メガーテストをされる場 合 は接 地 部 と回 路 間 にDC500Vを印 加 してください。外 部 回 路 の耐 電 圧 テス
トを行 なう場 合 は、ショックリレーにテスト電 圧が加わらないようにしてください。CTも同 様 です。
(5) ショックリレーは、設 置 環 境 や稼 動 時 間 により寿 命 は異 なりますが、年
年 間 平 均 周 囲 温 度 30℃で連
30 ℃で連 続
通 電 した場 合 、通 常 電 解 コンデンサは約 10年 で寿 命 となります。トラブルが発
生 する前 に、オーバ
となります。
ーホールもしくは、新 品に交 換 することをおすすめします。
尚 、試 運 転 、装 置の移 設 、配 線 変 更の際にも定 期 点 検 を実 施 してください。
18.保証
18.1無償保証期間
工場出荷後18ヶ月間または使用開始後(お客様の装置への当社製品の組込み完了時から起算します)12ヶ月間
のいずれか短い方をもって、当社の無償による保証期間と致します。
18.2保証範囲
無償保証期間中に、お客様側にて取扱説明書に準拠する正しい据付・使用方法・保守管理が行われていた場合に
おいて、当社製品に生じました故障は、当社製品を当社に返却いただくことにより、その故障部分の交換または修
理を無償で行います。
但し、無償保証の対象は、あくまでお客様にお納めした当社製品単体についてのみであり、以下の費用は保証範
囲外とさせて頂きます。
(1) お客様の装置から当社製品を交換又は修理のために、取り外したり取り付けたりするために要する費用及
びこれらに付帯する工事費用。
(2) お客様の装置をお客様の修理工場などへ輸送するために要する費用。
(3) 故障や修理に伴うお客様の逸失利益ならびにその他の拡大損害額。
18.3有償保証
無償保証期間にもかかわらず、以下の項目が原因で当社製品に故障が発生しました場合は、有償にて調査・修理
を承ります。
(1) お客様が、取扱説明書通りに当社製品を正しく据付けられなかった場合。
(2) お客様の保守管理が不充分であり、正しい取扱が行われていない場合。
(3) 当社製品と他の装置との連結に不具合があり故障した場合。
(4) お客様側で改造を加えるなど、当社製品の構造を変更された場合。
(5) 当社または当社指定工場以外で修理された場合。
(6) 取扱説明書による正しい運転環境以外で当社製品をご使用になった場合。
(7) 災害などの不可抗力や第三者の不法行為によって故障した場合。
(8) お客様の装置の不具合が原因で、当社製品に二次的に故障が発生した場合。
(9) お客様から支給を受けて組み込んだ部品やお客様のご指定により使用した部品等が原因で故障した場合。
(10) お客様側での配線不具合やパラメータの設定間違いにより故障した場合。
(11) 使用条件によって正常な製品寿命に達した場合。
(12) その他当社の責任以外で損害が発生した場合。
18.4当社技術者の派遣
当社製品の調査、調整、試運転時等の技術者派遣などのサービス費用は別途申し受けます。
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株式会社ツバキE&M
岡 山 工 場 〒708-1205 岡山県津山市新野東 1515
取扱説明書全般
取扱説明書全般に関するお問合わせは、お客様
全般に関するお問合わせは、お客様お問合せ窓口
に関するお問合わせは、お客様お問合せ窓口をご利用
お問合せ窓口をご利用くだ
をご利用ください。
ください。
お客様お問合せ窓口 TEL(0120
TEL(0120)
120)251251-862 FAX(0120
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弊社営業所の住所および電話番号につきましてはホームページをご参照
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ください。
さい。
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