お客様に向けて お客様に向けて 道路の安全•安心 点検•補修の着実な実施 ●首都高では、安全・安心を確保するため、 「点 検・補修」を着実に実施します。 きめ細かな点検の着実な実施 跨道橋の安全確保 ●首都高の安全・安心を確保するため、首都高を跨 ぐ橋梁(跨道橋)の点検等を適切に実施します。 跨道橋の点検や補修などの維持管理は、各跨道橋 点検は維持管理の出発点です。道路施設の損傷を の管理者が実施しています。それらの跨道橋の適切 定を行います。高架下からの目視による点検、高所作 道橋管理者の間で「連絡協議会」を設立し、首都高の 検、超音波探傷試験や磁粉探傷試験を用いた非破壊 等に向けた連携強化により、維持管理を推進します。 します。 また、高所作業車 維持管理を確実に実施するため、 「連絡調整会」を設 が困難な箇所について を設けるなどして、連絡体制の構築、協議上の課題や 切な点検方法により着 を適切に実施します。 早期に発見し、その診断結果に基づき補修の実施判 かつ計画的な維持管理を推進するため、首都高と跨 業車等を使用した接近目視、触診、打音等による点 安全・安心を確保するため、点検計画の共有や点検 検査を必要に応じて実施し、きめ細かな点検を実施 またJRとは、立体交差する互いの橋梁の点検等の 等が使用できない点検 立し、それ以外の跨道橋の管理者とも個別の調整会 は、立地条件に応じた適 維持管理計画の共有を図り、互いの橋梁の維持管理 実に点検を実施します。 高所作業車による点検 跨道橋の維持管理に関する会議一覧 会議区分 東京都内 13者 国交省、東京都、江戸川区、 NEXCO東日本、NEXCO中日本等 神奈川県内 2者 連絡協議会 (国交省、横浜市) 都道府県単位 千葉県内 2者 で設立 (国交省、千葉県) 埼玉県内 4者 国交省、埼玉県、 さいたま市、NEXCO東日本 JR東日本 連絡調整会 JR東海 東京メトロ 東京モノレール (個別の調整会) シーサイドライン サンシャインシティ JFEスチール 合計 28管理者 ( 点検困難な箇所の点検 (ロープアクセスによる点検) 道路施設物の点検 点検により発見された道路施設の損傷に対して、 構造物の安全性に影響のある損傷や、第三者被害を 生ずる恐れのある緊急性が高い損傷は、直ちに応急 または恒久措置を実施し安全を確保します。緊急性 はないものの補修補強や追加調査等の対策が必要な 損傷は、補修の優先順位を設定した適切な補修計画 に基づき着実に補修を実施します。 ▲ 舗装補修工事(補修後) ▲ 伸縮継手取り替え工事(補修前) 伸縮継手取り替え工事(補修後) 20 ) ( 計画的な補修の実施 舗装補修工事(補修前) ( 首都高関連 跨道橋数 関係跨道橋管理者 ) ) 69 29 9 17 4 4 8 140か所 お客様に向けて 品質を確保するための施工管理 ●より良い品質確保を図るため、工事の各段階で万全な施工管理を実施します。 首都高では、施工管理においても、都市部の道路建 設でこれまで積み重ねてきた経験・技術・ノウハウ を活かし、首都高及び首都高グループ会社等のエン ジニアによる万全な施工管理を実施しています。 地域 国•際社会に向けて 工事着手前には、施工計画書の確認、計算書等の照 査、実測に基づく図面の照査及び構造物の位置等の 確認を行っています。 また、 工事着手後は、 工場製作から現場の架設、 鉄筋加 工・組立・コンクリート打込み等の施工に至る工事の各 段階において、首都高の仕様書や基準等に基づき、工事 立会検査等を行い、 十分な品質の確保を図っています。 特に、鋼橋の多い首都高では、新設鋼製橋脚の隅角 部の品質向上に努めています。また、鋼橋疲労損傷補 ■新設鋼製橋脚隅角部の品質向上 ■ 首都高の橋脚隅角部は、大型車交通量の増加等 ■鋼橋疲労損傷補修の施工管理 ■ 多くの営業中路線の高齢化に加え、大型車の通 により大きな繰返し応力が発生します。また、都 行も多い首都高では、疲労による損傷の対策が維 力が作用します。特に、鋼製橋脚の隅角部は溶接 める鋼橋の割合が高いため、疲労損傷に対する補 応力が発生します。このことから、溶接部に溶接 社等のエンジニアによる万全な施工管理を実施し 部位が多く、この近傍には、構造上局部的に高い 溶け込みの不完全な部分があると疲労損傷の原 因となる場合があります。 持管理上重要と考えます。特に、首都高は橋梁に占 修・補強に関しては、首都高及び首都高グループ会 ています。 疲労損傷は鋼桁、鋼橋脚等様々な箇所で発生し そこで、新設鋼製橋脚隅角部では、不完全溶込 ますが、これら全ての損傷に対し、亀裂の状況確 る品質管理、社内検査に加えて、以下の施工管理 会検査による確認など、徹底した管理により品質 み部が生じないようにするため、工事受注者によ を行っています。 認、原因分析、的確な補修方法の検討、補修後の立 確保を図っています。 事業計画 ▶▶ 溶 接の設計・施工に関する留意事項を具体的に示 活力あふれる職場に向けて 市部における構造物では、張り出しが長く大きな 国民 取•引先等の 皆様に向けて 修の確実な施工管理を行っています。 鋼製橋脚基部(アンカーボルト部)薬剤充填状況の確認を行う首都 高社員 すと共に、溶接品質の確保に重要なプロセス管理 を導入 ▶▶ 工場本溶接前に鋼製橋脚隅角部の製作管理の実 施状況・材片の組み合わせ精度・組み立て溶接 状況等に着目した抜き取り検査を実施 ▶▶ 工場での仮組立検査時における非破壊検査によ る抜き取り検査を実施 梁 柱 隅角部拡大図 梁 補修後の立ち会いによる検査を行う首都高社員 柱 鋼製橋脚 21 お客様に向けて 専門組織による品質管理 ●充実した検査体制による厳格な品質管理を実施します。 独立した検査組織 開通前の総合的な検査の実施 工事の品質確保のため、工事検査を専門に行う組 織を本社内に設置しています。 工事検査は、所属する専門の検査員を工事を行う 建設局及び管理局へ派遣し、実施しています。 お客様により安全、安心、快適に首都高をご利用い ただくため、建設工事完了後、道路が開通する前に、 お客様の立場で最終の確認検査を行っています。 検査員は、工事目的物の施工管理、出来形、品質及 び出来ばえについて検査し、工事成績評定を実施し ています。 首都高速道路株式会社 建設局 本 社 (品質管理室) 管理局 情報提供 開通前の総合的な検査の実施状況 工事発注・監督 工事検査 受注者 工事成績評定の通知 品質確保の取り組み 工事検査によって明らかとなった課題・改善方法 や新たな技術情報等について、関係部署やグループ 品質確保の流れ 会社に対し情報提供・意見交換を行い、工事の品質 検査の実施 向上に努めています。 工事監督部門の施工実施状況の確認と共に、工事 着手後の施工段階に行う検査(中間検査)及び工事完 本社 成後の引渡し前に行う完成検査(しゅん功検査)等、 中間検査 工 事 完 成 しゅん功検査 引 渡 し 工事進捗と検査との関係 22 品質確保に向けた主な取り組み 情報提供 等 中間検査 社員・グループ会社社員 中間検査 工事監督部門担当者 ( 指 示 ) ・ ( 立 会 ) グループ会社担当者 ( 検 査 ) 工事監督部門 ( 監 督 ) フィードバック 工 事 着 手 品質管理全体会議 また、検査時の指導を通じて、工事の技術水準の向 担当者との意見交換 品質確保を図っています。 品質管理室ニュース発行 きめ細かく工事検査を実施することで、より一層の 上を図っています。 品質管理室 品質管理部門
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