当院の食事の形態

第8号
発行日:H19. 11. 15
こんにちは!栄養科です。
今回は食事の形態についてお話しさせていただきます。
入院されている患者様の中にはよく噛むことが困難な人、
飲み込むことが困難な人な
どもいらっしゃいます。そのような方には軟食という食種の他に、『刻み』『極刻み』
『つぶし』
『ミキサー』
『トロメリン』という食事の形態も提供しています。これらの
食事の形態は常食、胃潰瘍食、糖尿病食などの各食種に対応しています。
噛むことが困難
飲み込みが困難
食種
各食種に対応
軟食
刻み・極刻み
軟らかいもの
中心の食事。肉
はミンチや薄
切り肉などを
使用している。
魚は蒸す、煮る
といった調理
法をとってい
る。生野菜や、
ごぼう、れんこ
ん、筍などの固
い野菜は使用
していない。
食事を刻んだ
状態にする。
刻みは3mm
程度、極刻み
はもう少し細
かく刻んであ
る。
つぶし
食事をつぶし
た状態にす
る。細かく刻
むと誤嚥しや
すい、といっ
た患者様に使
用されること
がある。
副食ミキサー・
全ミキサー
副食ミキサーは
おかずをミキサ
ーにかけてい
る。全ミキサー
はお粥もご飯粒
がなくなるくら
いにミキサーに
かけている。酢
や香辛料はミキ
サーの食事には
味があわないた
め、使用してい
ない。
トロメリン
トロメリンとはトロミ剤の商
品名。汁気の多いおかずや汁
物に混ぜてトロミをつけ、誤
嚥を予防する。ちょうどいい
トロミの度合いは患者様によ
りさまざまであるので、希望
があればトロミ剤を別の器に
入れてお届けし、病棟で調節
していただくことも可能。た
だし、一度トロミのついたも
のにトロミ剤を追加するとダ
マになりやすい。
軟食は元々の食事が軟らかいため、噛む力が弱い患者様も刻みなどのオーダーなしに召
し上がっていただける場合もあるかと思いますので、変更可能であればまず軟食に変えて
いただくことをおすすめします。ただし、糖尿病食などのように一定の給与栄養量を確保
しなければならない場合や、特別の制限がある場合は栄養科にご相談ください。
ここで『つぶし』についてですが、魚、芋類、大根、人参などはつぶすことができます
が、肉、きゅうりなどはつぶすことは困難となり、刻みでの対応となることもあります。
刻むと不都合な患者様で、つぶしのオーダーをされる場合は栄養科に連絡をいただければ
と思います。
引き続き栄養科をよろしくお願いします。