「まる・三角・四角」との出会い 形からの発想、そして変化 課題の進め方

1 「まる・三角・四角」との出会い
課題の中に「まる」「三角」「四角」といった形が出てきます。お子さんの中には、「ま
る・三角・四角」という形の概念のあるお子さんと、ないお子さんがいると思いますが、と
ても基本的で簡単な形ですので、できたらお子さんに「まる・三角・四角」を描かせてみて
ください。多少ゆがんでも、変な形になっても全然かまいません。お子さんが描き終えたら、
「よくできたね!」とほめてあげてください。
2 形からの発想、そして変化
もっとも基本的な形を、お子さん自身の発想で、いろいろなものに変えていく、というと
ころから始まる冒険です。一つの形が、自分の“心”でいろいろな形になっていく楽しさ、
そして発想が生まれてくるおもしろさを、自ら体験していくのがねらいです。きっと、おう
ちの方の想像以上に、発想の心のスイッチが入ってしまうと思います。
※注意点※
お子さんの発想自体を大切にしてあげてください。お子さんが変身させたものが本物に似
ていなくても、そのことは気にせず、お子さんが生み出した発想を驚いてあげてください。
そのことが一番大切なことだと思っています。
3 課題の進め方
課題は、①→②→③と、それぞれに指示がありますが、課題の途中でお子さんが別の発想
で描き進んでいこうとした時は、なるべくそれを大切して、最後まで進めさせてあげてくだ
さい。これは、課題の指示の途中で、お子さんの発想の心に独自のスイッチが入ってしまう
ためですが、これは実はとても大切なことですので、おうちの方は見守ってあげるようにし
てください。
4 この冒険で大切なこと
課題の指示は、たくさん描くことをねらいとして進んでいきます。ですから、お子さんに
は、1枚の紙に一つでも多く何かを描くことを励まし、描き上げた際には、「よくこんなに
いっぱいかけたね」「すごいね」という気持ちで接していただきたいと思います。
たくさん描くこと、描けるようになることが大切な理由は、1枚の紙にたくさん描けるよ
うになることは、実は発想の“追求力”というものに直接的に大きく役立つからです。一つ
思い付いてそれを描き、また別の紙に別の思い付きを描く…これではいつまでたっても“追
求力”というものが育っていきませんし、“追求力”というものとの出会いも生まれてこな
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いのです。
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2010年 (株)アトリエ・モンスター
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