2015年のスタートにあたって 東中学校長 柏村雅実

平成27年1月前期
No336
http://www.hgj.edu.city.iwakuni.yamaguchi.jp/
岩国市立東中学校
岩国市三笠町2-1-9
2015年のスタートにあたって
東中学校長
柏村雅実
年 も明け、2015年未(ひつじ)年が始まりました。地域や保護者の
皆さま、明けまして、おめでとうございます。今年も、これまで以上の
ご支援ご協力をいただきますよう、よろしくお願いします。
今年は、元旦から寒波が到来して、大雪での幕開けでした。また、山
口県での鳥インフルエンザの発生など、社会全体では大変慌ただしいス
タートとなりましたが、東中校区の各家庭の皆様は健やかなお正月を過
ごされたのではないでしょうか。
と ころで、2015年のNHK大河ドラマでは山口県が舞台となって、
「花燃ゆ」が始まりました。皆さんもご存じのように、吉田松陰先生の
妹「杉 文」さんの生き様を描いた作品です。ドラマの中では、花より男子、キッズウォーに出
演されていた、井上真央さんが熱演されています。すでに、1、2回目の放送が終わっています
が、その中に、本校の校訓である「至誠」という言葉が何度も出てきました。思わず、このドラ
マが身近に感じられて、東中学校に勤務できる喜びを改めて感じることができました。。
この「至誠」は、吉田松陰先生が中国の儒学者である孟子の言葉から引用されたと聞いていま
す。
至誠而不動者未之有也
不誠未有能動者也
(至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり)
(誠ならずして未だよく動かす者は有らざるなり)
「誠意を尽くして事にあたれば、どのようなものでも必ず動かすことができる。逆に不誠実な
態度で事にあたれば、何ものをも動かすことは決してできない」…という意味で、物事や人を突
き動かす上で「誠」がいかに大切かを説いています。これは、「松陰先生の遺言」で、生命を賭
して後の維新へつながる志を多くの仲間達に残した言葉として、知られています。
私は、この言葉がとても好きで、自分の生き方の指標として常に心に置いています。まだ道半ば
ですが、至誠の道を“自分らしさ”にしていきたいと思ってます。
1回目のドラマの中では、松蔭役の伊勢谷友介氏が、「至誠とは真心」であると妹の文に説い
ていました。私も、教員生活が残り1年となった今、改めて教師としての初心に返り、真心をも
って誠実に教育の道を歩んでいきたいと年頭に強く決意しました。
さ て、平成26年度の3学期の始業式で、生徒たちに次のようなことを話しましたので、ご紹
介します。
1,2学期には、学力向上、コミュニティ・スクールの推進を目指して、生徒と教員が力を合
わせて新しい東中学校づくりに取り組んできました。3学期、さらに2015年は、それらを東
中学校の新しい伝統として確立して欲しいと言うことを話しました。具体的には、
①東中スタイル(ねらいの明確化、関わり合い・学び合いに積極的に取り組むこ
と、振り返りの実施)を全ての生徒が徹底できるようにすること
②生徒の皆さんが学校運営に積極的に参加すること(生徒会活動を活性化させて、
先生方と力を合わせて素晴らしい学校づくりを行うこと)
① については、2年間東中スタイルを授業の中で徹底していくことにより、確実に生徒の学力
向上に繋がってきています。特に3年生の2学期後半に実施した学力テストにおける大きな伸び
は、東中スタイルの取り組みの成果を実証しています。特に、授業の最後に行う「振り返り」に
よって自分の分からないことを明確にすることの大切さを実感しています。いわゆる勉強の苦手
な生徒は、「何が分からないのかが分からない」という共通した特徴があります。分からないこ
とが把握できると、学習に対する意欲も高まるように感じています。
② については、コミュニティ・スクールの推進を進める上で、生徒たちの力がどうしても必要
になります。以前からお話ししていましたように、学校運営を学校・地域・保護者・生徒の4者
で進めていきたいと考えています。昨年の学力向上への取組も生徒の協力があったからこそ成果
を上げることができました。東中学校が未来永劫、落ち着いた活気ある学校であるためには、生
徒たちの力が絶対に必要となります。そのために生徒会活動を活性化させて、自治的な学校づく
りを進めて欲しいものです。
どうか保護者や地域の皆様も学校運営を行う一員として、本校にいろいろなご意見・ご提言を
気軽にしていただきますようよろしくお願いします。
1月8日(木)、3学期の始業式が行われ、いよいよ本年度締めくくりの学期が始まりました。
始業式に続いて、生徒会旧役員の退任式と、新役員の任命式が行われました。
平成26年は、大山生徒会長のリーダーシップと各役員の連携のもと、「東中Heart~心
でつなぐ仲間と地域」のスローガンを掲げ、生徒と生徒、生徒と地域のつながりを深めた1年間
であったと思います。体育祭、文化祭等の学校行事の充実や、学力向上に向けた啓発活動をはじ
め、様々なボランティア活動に多くの生徒が意欲的に参加したことは特に印象深い取組でした。
平成27年の新生徒会役員は下記のメンバーで始動します。前生徒会の取組を引き継ぎ、さら
に充実させてくれることを期待しています。
執 会長
佐伯 和磨
行 副会長
原 光也斗
副会長
河井 芳香
部 事務局員 浅間慶二郎
事務局員 河本 涼音
役 事務局員 豊田有希乃
事務局員 田口 楓香
員 事務局員 森岡 大喜
事務局員 内田
舞
旧役員退任式↑
専 中央
金田 洸宗
生活安全 河崎 舞雪
門 学習
佐藤 俊介
給食
大西 真緒
委 保健
角 美咲希
図書
藤井 緋菜
新役員への任命書授与→
員 整美
濵重 竜也
体育
平田 昴大
長 報道
中佐古優喜
年末、年始と厳しい寒さが続いていますが、寒さに首をすくめながらも、
元気に登校してくる生徒達を見て、新たな学期の始まりを感じ、明るい心持
ちになります。
さて、そんな生徒の登校の様子で、少し心配なのが「安全」についてです。
校門に立って見ていると、ポケットに手を突っ込んで歩いている生徒はほとんど見られなくな
りましたが、これからも気をつけてほしいと思います。手を出していないと、転倒したときに体
をささえることができず、ケガにつながるからです。
自転車通学生の中には、ジャージの袖を伸ばして手をおおい、指を出していない状態でハンド
ルを握っている生徒をときどき見かけます。これでは、いざというときにブレーキを操作しにく
くなります。
寒さに耐える気持ちの強さも大切ではありますが、安全のためには、無理をせずに手袋をして
ほしいと思います。また、寒いとついつい首をすくめたりして、視野が狭くなり、安全確認がし
にくくなることもあります。そんなときは、マフラーで首を温めるのも良いと思います。ただし、
自転車通学の生徒には、タイヤに巻き込むことのないよう、注意をしてほしいと思います。
生徒それぞれが防寒の工夫をし、安全に通学することを願っています。ご家庭での指導もよろ
しくお願いします
12月後期号でお伝えしましたように、1月5日(月)から、
本校のホームページが新しくなりました。(URLは「東中だよ
り」タイトル右に記載)
「学校経営構想」「東中だより」「学校評価」「行事予定」「校
歌」「いじめ防止基本方針」「アクセス」についての情報が得ら
れます。特に行事予定は、各家庭に配付させていただいているも
のと同じ情報を掲載しているので、給食の有無、通学バス(タク
トップページ画面
シー)時刻もご確認いただけます。
岩国市教育委員会HPの「市内小中学校リンク集」、岩国市教育センターHPの「市内小中学
校一覧」のリンクからもアクセスできます。どうぞご利用ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次回の学校納金の振替日は2月2日(月)です。振
替日の前日までに、口座への入金をよろしくお願い
します。
本年度最後の集金ですので、学年会費と給食費は調整額となり
ます。引き落とし金額については、後日、文書でお知らせします。