「モノを動かす」可能性への挑戦 ビジネス・

ダイフク 様
ビジネス・インテリジェンス・ソリューション「IFS/ビジネス アナリティクス」
「モノを動かす」可能性への挑戦
───デスクトップ・インテリジェンスをパワーアップさせる多彩な使用法
───マテハン・
トップメーカーが取り組む業務改革
IFS Applicationsに蓄積された各種のトランザクションデータをMicrosoft
モノを動かす“マテリアルハンドリング”に携わってきたダイフクは、創業70周年を機に「
Material Handling and Beyond」というスローガンを掲げ、
日本を代表する物流システ
ム・機器の総合メーカーとして、現在、世界18カ国でビジネスを展開しています。AFA(自
動車生産ライン向け)、FA&DA(製造・流通業界向け)、eFA(半導体・液晶業界向け)の
3つをコア事業として、各ソリューションの企画・提案、設計・製作・施工はもちろん、
アフタ
ーサービス、
リニューアルまで一貫してサポートしています。IFS Applicationsは、現在、
AFA、FA&DAの二事業部でご利用いただいていますが、今回は、AFA事業部でお話を
伺いました。
ビジネス環境に見合ったシステムを
これを実現するのが「IFS/ビジネス アナリティクス
(以下、IFS/BA)」です。
ドラッグ&ドロップで簡単レポート設計
できるので、施工現場での受け入れ準備もス
2000年を迎え、世界的なビジネス環境の
ったため、現場との調整にかなりの労力が費
ムーズに行え、原価面では、PDM連携で設
大きな変化により、
同社でも短納期化、
高信頼
やされました。
計計画と実績の対比
性、
コストダウン、生産のグローバル化への対
生産本部AFA工場 生産技術グループの
管理が一貫して実施
応が強く求められるようになってきました。
しか
持田係長は「ERPを導入するには、
あるべき姿
可能となり、
プロジェク
し、
従来のホストによる生産管理システムでは
をまず描くことが大切。それを100%実現する
ト管理の精度アップに
こういったニーズへの対応が難しいため、
2003
ことは難しいですが、
理想と現実とを見比べ、
貢献しています。
年春にPDMと併せて新生産管理システム「
どこまでシステム化するか妥協点を探っていく
AFA−SKS」の検討が始まりました。
べきです。そうすることで業務改善を進めるこ
生産技術グループ 係長 持田様
とができるはずです」
と語っています。
他システムとの連携でさらなる強化を
2005年1月に本稼動を迎えた新システム。
稼動当初は業務改革への抵抗が大きく、
今ま
「2008年度は、パッケージ本来の機能を
当時のシステムでは受注から出荷、工事ま
での業務のやり方から理想の業務形態の考
もっと活用して、
当初描いた“あるべき姿”に
でを一貫して管理する仕組みがなく、各シス
え方が浸透するには半年近くかかりましたが、
近づけていきたいですね。
また、
プロジェクト当
テムが独立しており、部門間での情報共有も
その後は利用者全員が前向きな姿勢で改革
初から取り組んできた“見える化”についても
行われていませんでした。新システムでは顧
へ取り組むことができるようになりました。
、BIツールやMicrosoft Projectとの連携
で、
さらに強化していく予定です」と、持田係
客からの要求に柔軟に対応できるよう、サプ
ライヤー・外注と設計部門との連携強化、
長期
にわたるプロジェクトにおける情報共有の促
効率的なプロジェクト管理や
プロセスの標準化を実現
長は当面の計画を語っています。
長期的な目標のひとつにはグローバル化へ
進、
同社独特の生産形態である「コンカレント
新システムの導入により、様々な成果が表
の対応も挙げられています。現在は、
中国(常
生産*」に不可欠な計画変更への迅速な対
れています。プロジェクトの管理においては、
以
熟)
に日本と同様の生産管理システムを導入
応、
品質・コスト・納期の見える化が主要課題
前はMicrosoft Excelベースで行われていた
していますが、今後はグローバル競争に勝ち
として挙げられ、
さらに、
グローバルでの最適
ため情報が一元管理されていませんでした
残る「AFA生産方式の確立」を視野に入れ、
な生産計画立案を支援する仕組み作りが求
が、今では関係者間で情報が共有されるよう
追加開発したWebベースの輸出管理システ
められました。
になり、
業務がスムーズに遂行できるようになり
ムと併せて、
他の海外拠点へも導入を検討し
システムの選定にあたり、
ベンダー7社からの
ました。
さらに、
PDMと生産管理システムが連
ていく予定です。
提案を検討した結果、
「複数の生産形態に対
携したことで再入力の手
応できる」、
「他システムとの連携のし易さ」
と
間が省け、
ミスも減り、業
いった評価に加え、
他部門でもすでに採用さ
務プロセスの統一化が図
れていた実績、
グローバル性、
PDM(NEC製
られました。調達品の手
Obbligato II)
との連携も考慮され、
NECが提
配においても、図面上の
案したIFS Applicationsが選ばれました。
バーコードからの手配や
*設計と生産までを一体化したダイフク独自の受注生
産の仕組み
、
都度発注品のまとめ手
業務の省力化に貢献し
ERP導入は、
“あるべき姿 ”
を描いてから
ています。
ダイフクの将来を担う若手を中心とした体制
また、新システムでは
で2004年1月にプロジェクトがスタート。業務プ
出荷状況が正確に把握
書管理からレポート結果をダウンロードすること
により、
社内の担当者間で共有することができ
る受発注や伝票などのトランザクションデータ
ます。
IFS SOAのサポートでデータを抽出
ピボットテーブルも利用可能
をどういった切り口で整理するかを考えるとこ
ろから始まります。続いて、
これをExcelシー
設計作業が終わったシートは、
その場で実
ト上に展開するための設計作業を行います
行してIFS Applicationsからデータを取得で
レポート結果は統計レポート、
予算管理レポ
。この作業をサポートするのがIFS/BAクライ
きます。データ要求やデータ転送といった送
ート、
実績分析レポートなどに区分されます。予
アントです(図1)。IFS/BAクライアントは. Net
受信はIFS/Extended Serverの. Netアダプ
算レポートはE x c e l 上で値を変 更し、I F S
アプリケーションで構築されたExcelのドキュ
ターを介して行われます。転送されるデータの
Applicationsに書き戻すことができます。
メントアクションへのアドオンです。設計作業は
種類や構成は、
IFS SOAがサポートします。
こ
分析レポートはExcelのピボットテーブルを
基本的にIFS/BAクライアントが表示するIFS
の通信にはSQLが一切含まれないので、
SQL
使います。IFS/BAで作成したピボットテーブ
ApplicationsのデータやラベルをExcelシー
インジェクションなどの危険がありません。また
ルでは、Excelのピボットテーブルのすべての
トのセルにドラッグ&ドロップで貼り付ける作業
データアクセスにはIFS Applicationsのセキ
機能を使うことができます(図2 )。3
です。
ュリティ設定が適用されるので、
内部統制上も
IFS/BAクライアント
図1
IFS Webクライアントとも連動
問題ありません。
IFS/BAレポートのデータに、
より詳細な情
定期的にレポートを作成・保管
報を参照するズームインや、周辺情報(関連
情報)
を合わせて表示するドリルダウンなどの
.Net アドオン
Excelシート上に
ドラッグ&ドロップで
レポートを設計
IFS/BAのシートは手動で実行する以外
機能を持たせることが可能です。また、元と
にも、IFS Applicationsに登録しておけば
なるトランザクション情報を参照するための
計 画 的に自動で実 行 することが 可 能です
URLを埋め込むことができ、
IFS Webクライ
アントと連動してトランザクションデータを表示
IFS/BAクライアントによって取得できるIFS
(図2 2 )。登 録されたI F S / B Aレポートは
Applicationsのデータは、
ビジネス・インテリ
IFS/インフォサービスによってスケジュールレ
ジェンス機能によって提供されるIFS/データマ
ポートとして実行され、
レポート結果のExcelシ
1からのものです。IFS/データマ
ート
(図2 )
ートがIFS/文書管理に保管されます。IFS/文
図2
4
することができます(図2 )。
4
2
IFS Webクライアント
設計
「AFA-SKS」と周辺システム
IFS Applications
営
業
情
報
シ
ス
テ
ム
︵
引
合
・
受
注
情
報
︶
生産管理
見積データ
受注資料
IFS/文書管理
ノーツDB
PDM
(Obbligato II)
生産計画、調達・発注、製造オーダ
ー管理、品質管理、在庫管理、出荷
管理、負荷管理
工事(据付)、海外調達を含む
統計
レポート
BI ツール
原価管理
見
積
情
報
Microsoft
Project
プロジェクト管理
グローバル生産
予算管理
レポート
Web
輸出管理
書き戻し可能
3
管理会計
公開DB
財務会計
買掛管理
EDI
外貨建発注
システム
分析
レポート
データ
ピボット
テーブル
使用
スケジュールジョブ
共有
リンク
IFS/BAレポート
(Excelシート)
IFS SOA
配も可能になったことで、
ートはトランザクションデータをファクトデータ
とするスタースキーマに基づいています。
IFS/BAの使用は、
システムに蓄積されてい
ロセスの変更を伴う新システムの導入であ
情報の共有と
プロジェクト管理が必須要件
Excelを使って様々な角度から見る、編集する、分析する。
1
IFS ビジネス
インテリジェント
サービス
IFS/
インフォ
サービス
IFS/
データ
マート
IFS Applications
公開