講 演 会 コスモポリタン・シティズンシップ教育 -学校でなにを変えると

主催:科学研究費補助金(基盤研究(A)
)
「多様性と民主主義を視点としたシティズンシップ教育の国際比
較研究」+社会認識教育学講座
講 演 会
コスモポリタン・シティズンシップ教育
-学校でなにを変えると可能か-
ノルウェー:ブスケルド ヴェストフォールド大学、英国:リーズ大学・教授
オードリー・ヘレン・オスラー(Audrey Helen Osler)
日時: 2015(平成 27)年 12 月 1 日 10 時 30 分―12 時
場所: 教育学研究科 C203 教室 (英語による講義
通訳付) 参加自由
オスラー先生の紹介
英国、ノルウェーの両国で教鞭を執るととともに、シティズンシップ教育と人権教育を主要
な対象にして、均等性、社会正義、人権の保障に関してアプローチし、コスモポリタン・シティ
ズンシップ、過激主義、子どもの人権の教育を追究している。特に英国、リーズ大学では、2
004年にシティズンシップと人権に関するセンターを設立し、その代表を務めている。
わが国では、ヒュー・スターキーとの共著が(清田夏代・関芽訳)『シティズンシップと教
育』
(勁草書房)として出版されている。
講義内容
本講義では、共著(Osler and Starkey, 2005)で提示したコスモポリタン・シティズンシップ教
育という概念を概説するとともに、19世紀後半に作り出された学習モデルが現在のグローバ
ル時代にどの程度、適応できるのかを検討する。また、国家が描く教育の役割において、極
右、過激主義の集団から、民主主義が挑戦を受けていることを検討するとともに、現在すすめ
られているカリキュラムが社会において多様性、不平等性によって特徴付けられる児童生徒、
とくに社会的メインストリーム、そして、少数者集団の両方の児童生徒にとってどの程度適切
かを問いたい。
本講義で主張することは、教師は平和を壊すこともなく、不平等を持続させることもないよ
うにその任務を続ける必要があるということである。それを満たすには、人権を国際スタンダ
ードとともに抵抗の大きな声として捉え、若者たちがエンパワーし、まさに将来を想像でき創
り出すことができるカリキュラムを研究者、学校、社会が開発することが必要であり、その検
討を行う。
問い合わせ先:
教育学研究科社会認識教育学講座
池野範男
([email protected]