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「戦略的イノベーション創造プログラム」
(SIP)
とは、総合科学技術・イノベーション会議が自らの司令塔機能を発揮して、府
省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメントに主導的な役割を果たすことを通じ、科学技術イノベーションを実現するた
めの国家プロジェクトです。
S I P/ 革新的設計生産技術の24テーマ
S I P/革新的設計生産技術
革新的デライトデザインプラットフォーム技術の研究開発
本プロジェクト
魅力品質を実現した設計環境で
新しいものづくりの価値を創造する
ー デライトデザインプラットフォーム
(DDP)ー
( 図の出典:内閣府資料より)
目 的
1. 地域の企業や個人のアイディアやノウハウを生かし、時間的・地理的制約を打破する新たなものづくりスタ
イルを確立する。
2. 企業・個人ユーザニーズに迅速に応える高付加価値な製品設計・製造を可能とし、産業・地域の競争力を強
化する。
グローバルで多様な価値をものづくり上流で取り
1. 製品やシステムの使われ方、文化、環境、顧客志向など、
目 標
込む。
2. 日本の強みである部品や材料等の、製品・システム・サービスへの反映を行う。
フィードバックする迅速プロセスを実現する。
3. アイディアを素早く具現化、評価、
4. さまざまな条件をものづくり上流で事前に予測・検討できる、製品・システム・サービスのトータル的な評価
・方法論を実現する技術開発と実証・実践を行う。
http://www.delight.t.u-tokyo.ac.jp/
このパンフレットは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の一環として作成しました。
デライトデザインプラットフォーム
(DDP)の目指すもの
プロジェクトの推進
早期の実用化・普及を目指した開発と推進体制
これからのものづくりを考える時、心地よい、
ワクワクするといっ
本プロジェクトで提案する
「デライトデザインプラットフォー
た感性的、感動的な製品の実現が鍵となります。
つまり、
あたりま
ム」
(DDP)
とは、魅力品質を作りこむための設計環境です。魅
え品質や性能品質に加えて、魅力品質が求められるようになっ
力品質を構想設計に取り込み、詳細設計まで一気通貫で行う
ています。
買いたくなる製品を開発する力をつけることで競争力
ことを目指すDDPは世界初の取り組みです。
また、国産の設計
研究開発責任者: 鈴木宏正(東京大学) 実施機関: 東京大学、(株)図研、
ラティステクノロジー(株)
を高め、高付加価値化された新たな日本のものづくりスタイルを
システムの上に開発することにより、魅力品質による新しいもの
実施期間: 平成27年度∼平成30年度(予定)
確立することが急務です。
づくりを広く普及させることを目指します。
デライトデザインプラットフォームとは、魅力品質を作りこむ設計環境
プロジェクト体制
プロジェクトの活動
協力パートナー募集
本技術を各種の製品設計に展開し
たいと考えております。
ご協力いただけるパートナーを募集
しています。
デライトデザインスクール
デライトデザイン技術に関するセミ
ナーを定期的に開催しています。
デライトデザインコンソーシアム
デライトデザインに関心のある企
業・技術者のためのフォーラムで
す。
DDPを実現する背景技術
デライトデザインプラット
フォームのイメージ図
構想設計から詳細設計まで、
シームレスな設計環境を実現
1.感性データベース
2.感性モデリング
音、形、触感など、製品のもつ物理属性を元に、ユーザーの感
感性DBを、MBD(Model based Design)のモデリングラ
性を刺激する指標を抽出します。
さらにその感性指標と、ユー
イブラリとして実現し、
デライトデザインの上流段階を構成し
ザーの魅力を表す指標との間の関係を表現するデータベース
ます。MBDに、従来の機械要素や電気要素に感性要素が加
を開発します。
これによって、製品の魅力品質の設計や評価を
わることになり、ユーザーが手軽に感性設計を行えるように
行います。
なります。
3.感性統合化
4.感性リバース
MBDでデザインしたものを詳細設計にシームレスに繋げる
上記の流れとは別に、現物を起点とした感性モデリングも有
ために、MBDと機械系CADや電気系CADを統合する技術を
益です。製品の3D CADモデル、
または製品の現物から、感性
開発します。
それにより、上流の構想設計から下流の詳細設計
モデルを作成する作業を支援する技術を開発します。
まで、一気通貫した設計環境を実現します。
MBD (Model Based Design)
感性設計技術
製品の全体構造を俯瞰できる。
ユーザーの感性に関する分析や、
それに基づく設計技術。
製品の機能や構造を抽象的に表現できる。
製品の持つ色や形などの特徴パラメタと感性パラメタの関係を解析
メカ、
エレキ、
ソフトを統合的に表現できる。
し、感性設計を行う上での指標を導出。
モデルを使ったシミュレーションができる。
個別的、独立的に行われており一般の設計者が使えないことが課題。
3D CAD、回路設計CAD
リバースエンジニアリング
機械部品や組立品の3次元モデルを構築したり、電気
既存製品をデジタル化し、
その特徴量を抽出すると共に、デジタル
回路や基盤の設計を支援するシステム。
データを用いて設計や解析に利用する技術。
現在の設計では必須のものとなっているが、構想設計
特に、製品を丸ごとスキャンできる産業用X線CT装置を活用して、
リ
など上流の設計プロセスの支援が不十分。
バースを効率良く行う技術が不足。
改良設計や繰り返し設計では有効であるが、設計者が
音やその他の特性の計測データも、統合することによって感性に関
システム任せで設計をしがちになり、原点に帰った設
わる製品挙動や属性をリバースすることが課題。
計を阻害する。
お問合せ先
詳しくは、
ホームページをご覧ください。
http://www.delight.t.u-tokyo.ac.jp/
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