ドアミラー自動格納ユニット:Type-2 (MCU

ドアミラー自動格納ユニット:Type-2 (MCU-02)
汎用接続図
更新履歴: 2015/6/1 初版
1. 接続手順と動作確認
1. 接続作業を始める前に車両のドアミラーを「復帰」(開いた)状態にし、イグニッション・キーをOFFにして、キーをシリンダーから抜き去ります。(ス
マート・キー方式の場合はキーを車外に保管して下さい。
2. 装置(MCU-02)の蓋を開け、基板上のLEDが見えるようにして下さい。
注:接続作業中、基板の部品面が車両の金属部分等に触れないように十分注意して下さい。ショートして装置を壊してしまう恐れがあります。
3. まず最初にアース(黒)線を車両本体のアース・ポイントに接続して下さい。
注:アース(黒)線は必ず車両本体のアース・ポイントに接続(車両の金属部分にねじ止め)して下さい。ドア内のアース・ポイントでは良好なアース
効果を得られず、正しく動作しない場合があります。
4. 次に電源(赤)線を車両の常時電源(イグニッション・キーが抜かれていても、常時、電源が供給されている線)に接続します。接続後、赤LEDが3
回点滅すれば装置内のCPUは正常に動作しています。(赤LEDは電源線接続直後に点滅します。一度点滅すると、電源線を再接続し直すまで点
滅しません。)
赤LEDの点滅が確認できない場合は、アース(黒)線または電源(赤)線の接続先や接続状態を再確認して下さい。
5. 赤LEDの点滅が確認できたら次項の接続図を参照し、イグニッション・キーの挿抜確認線(白または灰)を接続します。
キーの挿抜確認線がプラス・コントロール(キーがない時0V、キー挿入で12V)の場合は白を、マイナス・コントロール(キーがない時12V、キー挿
入で0V)の場合は灰を接続します。使用しない方の線は、先端をビニール・テープ等で絶縁処理を行います。この接続先については、検電器また
はサーキットテスターを用いてコントロール方式と正しい接続先であることを確認して下さい。
どうしてもキー挿抜確認線の接続が行えない場合は、白をACC(アクセサリー)電源に接続して下さい。
6. 次に、ミラー系の接続を行います。次項の接続図を参照し、橙、黄、青、緑の各線(左右のミラーとも)を接続して下さい。
7. ミラー系の接続が完了したら、ミラーの格納/復帰スイッチの形態により、以下のように確認を行います。
【スイッチ形状がプッシュ式またはシーソー式で、格納または復帰位置にロックされるタイプの場合】 (7-1~7-3を確認)
7-1. 格納/復帰切り替えスイッチが「復帰」位置にあることを確認してエンジンを始動し、装置基板上の黄LED(2つ)が点灯することを確認します。
もし黄LEDが点灯しない場合(2つ共またはどちらか1つ)は、橙と青線の接続に問題があると思われますので、点灯しない方のミラーの配線を
確認して下さい。また、LEDが2つ共点灯しない場合は、ミラー・コントローラーが【スイッチがノンロック式】の動作になっている場合がありますの
で、次の【スイッチがノンロック式】の場合の確認を行って下さい。LED位置と左右ミラーの関係は下図のとおりです。
右ミラー
基板
左ミラー
7-2. スイッチを「格納」位置に切り替え、黄LEDが消灯し、緑LED(2つ)が点灯することを確認します。
もし緑LEDが点灯しない場合(2つ共またはどちらか1つ)は、黄と緑線の接続に問題がありますので、LEDが点灯しない方のミラーの配線を確
認してください。LED位置と左右ミラーの関係は上図のとおりです。
7-3. 復帰/格納を何度か繰り返し、スイッチが「復帰」の位置にあるときに黄LEDが、スイッチが「格納」の位置にあるときに緑LEDが点灯することを確
認します。確認OKならミラーを復帰状態にしてエンジンを停止し、イグニッションキーはOFFの状態にします。
【スイッチがノンロック式で、スイッチを操作する度に格納/復帰を繰り返すタイプの場合】 (7-4~7-6を確認)
7-4. エンジンを始動し、手動スイッチでミラーの格納操作を行い、ミラーの格納動作が行われている間、装置基板上の緑LED(2つ)が点灯すること
を確認します。
もし緑LEDが点灯しない場合(2つ共またはどちらか1つ)は、黄と緑線の接続に問題がありますので、LEDが点灯しない方のミラーの配線を確
認してください。LED位置と左右ミラーの関係は上図のとおりです。
7-5. 次に手動スイッチで復帰操作を行い、ミラーの復帰動作が行われている間、装置基板上の黄LED(2つ)が点灯することを確認します。
もし黄LEDが点灯しない場合(2つ共またはどちらか1つ)は、橙と青線の接続に問題がありますので、LEDが点灯しない方のミラーの配線を確
認してください。LED位置と左右ミラーの関係は上図のとおりです。
7-6. 復帰/格納を何度か繰り返し、復帰動作をしている時に黄LEDが、格納動作をしているときに緑LEDが点灯することを確認します。確認OKならミ
ラーを復帰状態にしてエンジンを停止し、イグニッションキーはOFFの状態にします。
8. ミラーが復帰状態にあることを確認し、最後に次項の接続図を参照し、ドアロック系の接続(紫と茶)を行って下さい。
上記接続が完了したら、次項の接続図にあるとおり、スライド・スイッチを操作してコントロール方式の設定を行って下さい。一般的に殆どの車両は
プラス・コントロールですが、トヨタの一部車種や、車外品のキーレス・コントローラにマイナス・コントロールを用いているものがあります。
9. 紫と茶の接続およびスイッチの設定が完了したら、実際にロック/アンロックを行い、ミラーが正しく格納/復帰することを確認して下さい。ロック/ア
ンロックに連動してミラーが動作しない場合は、紫と茶の線の接続並びにスイッチの設定を確認して下さい。
2. 電源系の接続
[黒]
車両金属部のねじを緩め、ここに黒線をネジ止めします。
(扉内ではなく、必ず車両本体のアースポイントに接続して下さい。)
[赤]
ヒューズ・ボックスの常時電源(+B)より、「ヒューズ電源」を用いて取り出す
か、左図のように常時電源(+B)のラインから分岐接続します。
アースに接続
ヒューズ(5~10A)
+B
白線を使用する場合はど
ちらかに接続します。※
+B
[白]
どちらか一方のみを接続します。両方接続すると動作しません。
使用しない方の線は、先端をビニール・テープなどで絶縁処理してください。
Key(+)
Key(-)
ACC
[灰]
:車両側の配線
アース
ACCまたはイグニッション・キーが挿入されたときに+12Vが出力される線
に接続します。イグニッション・キーに接続する場合で、イグニッション・
キーから逆論理(キーがない時:12V、キーが挿入されている時:0V)で電
圧が出力されるときは本接続は行わず、次の[灰]の接続を行います。
[白]は先端を絶縁処理してください。
:ミラー開閉ユニットの配線
:配線コネクタ等
イグニッション・キーが挿入されたときに0Vとなる線に接続します。イグニッ
ション・キーから逆論理(キーがない時:0V、キーが挿入されている時:
12V)で電圧が出力されるときは本接続は行わず、前の[白]の接続を行い
ます。[灰]は先端を絶縁処理してください。
※:リモコン・エンジン・スターター装着車は、[白]をACCに接続してはいけ
ません。必ずKey(+)に[白]またはKey(-)に[灰]を接続して下さい。[白]を
ACCに接続してリモコン・エンジン・スターターでエンジンを始動すると、こ
のときにミラーが復帰してしまう場合があります。
また、ターボ・タイマー装着車も同様に[白]をACCに接続してはいけませ
ん。上記同様、必ずKey(+)に[白]またはKey(-)に[灰]を接続して下さい。
ACCに[白]を接続した場合は、ターボ・タイマー動作時にドアロックしてもミ
ラーは格納されません。
3. ミラー系の接続 (1)
左右のミラーを一つのコントローラ(スイッチ)で制御している場合
ミラー・コントローラ
格納
(MR)
[橙]
[黄]
[黄]
:配線切断
[青]
:配線切断
[青]
[緑]
[緑]
右
[橙]
MCU-02
左
復帰
(MF)
装置のコードに貼
付されているラベル
左ミラー
右ミラー
3. ミラー系の接続 (2)
左右それぞれのミラーコントローラが独立している場合
ミラー・コントローラ(左)
格納
(MR)
復帰
(MF)
格納
(MR)
[橙]
[黄]
[黄]
:配線切断
[青]
:配線切断
[青]
[緑]
[緑]
右
[橙]
MCU-02
左
復帰
(MF)
ミラー・コントローラ(右)
装置のコードに貼
付されているラベル
左ミラー
右ミラー
4. ドアロック系の接続
注:ミラーの手動格納・復帰スイッチが「格納/復帰」のどちらかに固定式の車両で、アンロック連動で
はなくACC(一部の車両ではIG)連動とする場合は、「茶」線の接続を行わず、「茶」線の先端をビニー
ルテープなどで絶縁処理します。手動格納・復帰スイッチがノンロック式の車両ではACC(IG)連動とす
ることはできませんので、必ず「茶」線の接続を行います。
ドアロック・コントローラ
ロック
(ACT+)
アンロック
(ACT-)
M
M
[紫]
ドアロックしたときに、約0.5秒間12Vが出力される線(プラス・コントロール)ま
たは12Vから0Vに落ちる線(マイナス・コントロール)に接続します。
[茶]
アンロックしたときに、約0.5秒間12Vが出力される線(プラス・コントロール)ま
たは12Vから0Vに落ちる線(マイナス・コントロール)に接続します。
M
M
ドアロック・アクチュエータ:
通常、ドアの枚数と同数があります。
車種によっては、運転席ドアのみが独立して配線
されている場合があります。この場合は運転席の
アクチュエータに接続することをお薦めします。
5. ドアロック、コントロール方式の設定
ドアロックのコントロール方式が「プラス・コントロール」方式の場合は、左図
のとおり、装置基板上のスライド・スイッチを「左側」に設定して下さい。
コントロール方式が「マイナス・コントロール」の場合は、基板上のスライド・ス
イッチを「右側」に設定して下さい。
:プラス・コントロールの場合(出荷時設定)
MCU-02のケース内部
:マイナス・コントロールの場合
6. 本装置の動作を一時的に停止させる方法
本装置を一時的に動作しないようにしたい場合は、以下のように接続します。
[白]または[灰]のどちらの線を接続しているかによって接続方法が異なります。
6-1. [白]線を接続している場合
+B(常時電源)
動作一時停止
Key(+)または
ACC電源へ
[白]
MCU-02
[灰]
MCU-02
通常動作
6-2. [灰]線を接続している場合
アース
動作一時停止
Key(-)へ
通常動作