平成 27 年度大学図書館職員短期研修グループ討議課題 <テーマ 1>【これからの大学図書館職員のあり方を考える】 大学図書館を取り巻く環境はここ数年で大きく変化している。学術情報電子化の進展に 伴い非来館型の利用が中心になる一方で、大学教育においてアウトプットが一層重視され、 アクティブラーニングや授業外学習スペースとしての図書館の役割に関心が向けられつつ ある。また、情報を収集・蓄積・提供するという従来のあり方は引き続き重要であるものの、 それに加えて、情報発信においても、図書館が一定の役割をはたすことが求められている。 そこで働く職員に求められるものも、当然ながら変化しつつあるが、今、そしてこれから の職員に必要な知識・スキルは何か、どの程度のレベルで求められるのか。業務再編をした 場合、コアとなる業務は何か。職員のこれからのあり方について検討し、提案する。 <テーマ 2>【これからの学術情報リテラシー教育実践を考える】 大学図書館における学術情報リテラシー教育については、一定の実施方式があるわけで なく、各大学が個々に検討、試行錯誤を繰り返しながら実践に取り組んでいるところである。 国立大学図書館協会・教育学習支援検討特別委員会(情報リテラシー教育検討小委員会)に おいて、 「高等教育のための情報リテラシー基準i」が作成され、この基準を各大学でどのよ うに取り込み、活用できるかが今後、期待される。 そこで、教員・学生等との連携・協働も考慮し、情報リテラシーを身に付けさせる取り組 みについて検討する。高等教育のための情報リテラシー基準も参考にしつつ、目標や対象の 設定・実現のための具体的な方策・期待できる効果について、提案する。 <テーマ 3>【海外調査研修計画を企画立案する】 大学のグローバル化が進む中、図書館においても大学のグローバル化を支援することが 求められている。図書館職員が海外の大学図書館等に赴いて、調査・研修及び交流等を行い、 この経験を活かして業務改善を行うことも、その方策のひとつである。また、大学図書館と して、海外調査に挑戦する人材を積極的に育成する必要がある。 ここでは、職員のグローバル化対応に熱心な大学において、業務のグローバル化・人材育 成の一環として、3 名程度の職員を 2 週間派遣できるよう、予算要求を行うことを想定す る。この大学では、要望すれば比較的認められやすい。 派遣のための予算を確保したいので、 「①研修テーマ(内容は簡潔かつ明確に記述)、②研 修概要、③研修先(大学図書館等名:国名:所在地)、④研修の結果として業務改善に期待 できる効果」等の内容を記述した「研修計画」をパワーポイントのスライドにて作成し、計 画案採否についての選考面談に臨む想定にてプレゼンテーションを行う。 i http://www.janul.jp/j/projects/sftl/sftl201503b.pdf
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