資料1 平成27年度事業の自己評価について(中部様式)

平成26年度 地域公共交通確保維持に関する自己評価概要 (全体)
北設楽郡公共交通活性化協議会
①協議会が目指す方向性(Plan)
地域公共交通の確保維持について、協議会で設定されているエリア
愛知県北東部の山間地域に位置し、面積は愛知県の約10%である
553.2㎢を占める設楽町、東栄町、豊根村の3町村が協議会のエリアであ
る。面積の約91%を森林が占め、小規模で高齢化した集落が点在する地
域である。
資料1
平成21年3月13日設置
第1次総合連携計画 平成21年 8月策定
第2次総合連携計画 平成25年 7月策定
フィーダー系統
平成25年 6月13日NW計画策定
津具線
(田口新城線と結節)
基幹バス豊根設楽線
(設楽町と豊根村を結節)
基幹バス稲武線
(豊田市へと結節)
JR大嵐駅
◎総合計画に掲げられた地域公共交通に関する目標及び期間
公共交通の重要性については、3町村がそれぞれ、設楽町第1次総合
計画(平成19年3月)、東栄町第5次総合計画(平成18年3月)、豊根村第
5次総合計画(平成20年3月)に記載している。
これを踏まえ、地域の活性化のために公共交通の見直しが必要である
との共通認識のもと、 3町村共同で「北設楽郡地域公共交通総合連携計
画」(平成21年8月)を策定し、3ヵ年の実証運行を行い「おでかけ北設バ
ス」の基礎を構築。
さらに、確保・維持・改善を進めるため、第2次総合連携計画(平成25年7
月)を策定し、次の4つの基本方針を定めた。
【方針1】持続可能な交通手段の実現
【方針2】生活の質を保証するための交通手段の実現
【方針3】交通手段の確保・維持・改善のための関係者間の連携強化
【方針4】交通手段の確保・維持・改善のための住民全体に対する啓発
これらの方針を達成するため、5つの具体的目標及び評価指標を定め、
これらの目標を達成するために、生活交通ネットワーク計画を策定した。
中部様式
1
田口高校
東栄病院
JR東栄駅
田口新城線(幹線系統)
(新城市へと結節)
基幹バス東栄設楽線
(設楽町と東栄町を結節)
基幹バス東栄線
(JR飯田線東栄駅と結節)
基幹バス豊根東栄線
(東栄町と豊根村を結節)
各移動手段(基幹バス、支線バス、予約バス、タクシー・スクールバス・過
疎地有償運送などの各種移送サービス)の役割を明確にした、「北設楽郡
総合交通システムおでかけ北設」により3町村の公共交通ネットワークを
構築している。
過疎地有償運送エリア(設楽町津具地区・豊根村全域)
予約バス(設楽町・東栄町の基幹バス、支線バスのエリア外を補完)
空白エリア(設楽町沖駒地区・但しニーズなし)
②地域公共交通に関する具体的取り組み及びそのプロセス(Do)
第2次総合連携計画の基本方針に従い、次の5つの具体的目標を設定。
目標①
目標②
目標③
目標④
目標⑤
郡内主要集落から高校への通学手段の確保(単位:自宅通学者数/入学者数)
郡内全集落から拠点地区への移動手段の確保(単位:公共交通による移動手段がある集落数/全集落数)
異なる交通事業者間の連携による総合的な交通体系の確立(単位:待ち時間が30分以内となる接続機会数/1日の全接続機会数)
地域住民の参画による移動手段の確保・維持・改善のためのマイバス意識の醸成
沿線住民一人あたりの年間利用回数の向上(単位:現金乗車による年間利用者数/1月1日現在の3町村人口)
総合評価手法の設定
5つの目標をもとに次の基準により評価し、見直し方針を検討する。
評価指標
A 高校生自宅通学率
点数化方法
平成25年度の値(87.5%)と比較して
-6%以下:0点、±6%未満:1点、+6%以上:2点
B 集落カバー率
平成24年度の値(96.7%)と比較して
-2%以下:0点、±2%未満:1点、+2%以上:2点
C 交通結節点接続率 平成24年度の値(79.0%)と比較して
-2%以下:0点、±2%未満:1点、+2%以上:2点
D 町村別目標達成度 ①町村ごとに点数化
目標を達成できなかった:0点、目標を達成できた:1点、目標を上回る成果があった:2点
②3町村の平均値で判定
0.5点未満:0点、0.5点以上1.5点未満:1点、1.5点以上:2点
E 年間利用回数※1
平成24年(1月~12月)の値(2.6回/人)と比較して
-0.2回/人以下:0点、±0.2回/人未満:1点、+0.2回/人以上:2点
※1 年間利用回数=現金乗車による年間利用者数/1月1日現在の3町村の人口
この5つの目標を達成するため、協議会を構成する町村がそれぞれの取り組みを行い、目標②に関しては設楽町津具地区「福祉タクシー」の運
行を、平成27年6月から開始した。 各目標に対する事業と実施結果は次のとおり。
②地域公共交通に関する具体的取り組み及びそのプロセス(Do)
①の目標に対する事業と実施結果
○事業
①地元田口高等学校への体験入学時に路線バスの乗車体験を実施する。
②作成した時刻表を利用し、体験入学時にバスの乗り方や乗換案内、時刻表の説明を実施。
○実施結果
①3町村が実施
②高校へバスで通えることを実感してもらう。
②・③の目標に対する事業と実施結果
※3町村
○事業
○実施結果
基幹バス5路線と支線バス2路線の運行(補助路線)のほか、おでかけ北設全線を運行。
基幹バス5路線と支線バス2路線(補助路線)のほか、おでかけ北設全線を計画どおり運行。
※設楽町のみ
○事業
設楽町全域での市町村福祉有償運送の導入についての検討
○実施結果 平成27年6月より運行開始
②地域公共交通に関する具体的取り組み及びそのプロセス(Do)
町村
設楽町
東栄町
④・5の目標に対する事業
④・⑤の目標に対する事業の実施結果
各地区イベントなどでバスの利用方法を説明
奥三河食彩フェスタ・設楽町商工祭へ出店。利用PRと商工祭では体験乗車
を実施
とうえい温泉のバス利用時の施設利用割引制度の周知
バス車内掲載によるPRを実施
利用者の意見聴取
バス車内やバスターミナルへ意見箱を設置
その他
遠距離通学者の保護者負担の軽減を図るため、高校生の通学費を補助
バス世話人の募集を開始
世話人定員の維持
バス世話人を10名任命し、各路線ごとに応じた活動を展開
各地区会合などで利用方法の説明
説明ができる体制を構築、維持
とうえい温泉のバス利用時の施設利用割引制度の周知
バス車内掲載によるPRを実施。(実績 435人/年)
その他
東栄町マスコットキャラクター「オニスター」ラッピングバス運行(5台)
高校生通学費を補助
走る広告塔として、バス広告掲載制度
バス車両への広告応募(実績3件)
兎鹿嶋温泉のバス利用時の施設利用割引制度の実施
車内掲載によるPR
バス利用者へ兎鹿嶋温泉入浴割引を継続実施(実績32名)
JR飯田線、路線バス乗り継ぎ時刻表を作成
車内配布とホームページへの掲載
村内発着バス路線時刻表を作成し、各戸配布した
バス利用改善について意見募集を実施
・バス停の増設・・・平成27年4月より「中野」バス停を設置、乗り入れ
開始
・バス乗降口に補助ステップがほしい・・・取付できない車両があり、状
況により運転手が介添え
その他
高校生通学費を補助
豊根村
③地域公共交通に関する具体的取り組みに対する評価(Check)
評価に関しては、③の評価指標に記載したとおり、目標①~⑤の評価点数を合計(10点満点)し総合的に評価する。
目標① 郡内主要集落から高校への通学手段の確保に関する評価(対象 平成26年4月入学者)
単位:自宅通学者数/入学者数
平成25年度実績値
高校生自宅通学率
平成27年度実績値
87.5% 92.0%(+4.5%)
自己評価
1点
自宅から公共交通で高校へ通えるということが住民に浸透してきている。
目標② 郡内全集落から拠点地区への移動手段の確保 と
目標③ 異なる交通事業者間の連携による総合的な交通体系の確立
平成24年度基準値
集落カバー率
96.7%
交通結節点接続率
79.0%
平成26年度実績値
自己評価
②
1点 ③ 2点
97.7%(+1%)
集落カバー率は、26年度実績を維持することができた。
89.1%(+10.1%) 結節点接続率はこれまでの接続率をさらに上回ることができた。
目標④ 地域住民の参画による移動手段の確保・維持・改善のためのマイバス意識の醸成
目標⑤ 沿線住民一人あたりの年間用回数の向上
路線系統名
稲武線
支線
設楽町
設楽町・東
栄町
東栄線
東栄町
豊根村・東
豊根東栄線
栄町
豊根設楽線
豊根村
三都橋豊邦線 設楽町
宇連長江線
設楽町
東栄設楽線
基幹
目標数値 実績数値
運行事業
年利用回 年利用回
者
数/人
数/人
3.1
2.5
1.0
3.2
4.2
5.9
2.8
2.9
1.8
4.0
1.3
1.6
1.6
0.4
自己評価
目標④の評価1点
目標⑤の評価2点(3町村合計利用回数33,721回/3町村合計人数10,293人:3.2回)
利用回数を維持するために、各町村とも利用促進事業を実施してきた。
東栄町では、バスでとうえい温泉に行く利用者が定着しつつある。
豊根設楽線、東栄設楽線では昨年度実績と比較し、利用回数が増加しているが、そ
れ以外の路線では利用回数が減少している。
支線バスでは、利用者の減少と沿線住民の減少のどちらも著しい。
③地域公共交通に関する具体的取り組みに対する評価(Check)
※補助対象外路線【参考】
実績数値
路線系統名
支
線
予
約
運行事業者
年利用者数/人
年間利用者数
沿線住民数
御園線
東栄町
0.3
660人
1,739人
東薗目線
東栄町
0.9
1,584人
1,679人
宇連長江線
設楽町
2.0
412人
203人
三都橋豊邦線
設楽町
2.9
494人
170人
坂宇場線
豊根村
0.5
468人
786人
三沢線
豊根村
0.5
284人
507人
富山線
豊根村
12.8
1,477人
115人
御園線
東栄町
2.4
503人
207人
薗目線
東栄町
0.3
267人
869人
振草線
東栄町
0.04
20人
469人
三ツ組・三輪線
東栄町
1.2
246人
192人
東栄設楽線
東栄町・設楽町
2.1
5,039人
2,314人
稲武線
設楽町
5.1
5,877人
1,139人
○合計点数別評価基準
獲得点数 基準点
0点~4点
7点 5点~6点
7点~10点
見直し方針
交通体系の見直しを検討する。具体的な事業内容は、新しい交通体系に合わせて検討する。
交通体系は現状を維持するが、事業内容の再検討を行う。
交通体系及び事業内容は現状維持とする。
6
④自己評価から得られた課題とその対応(Action)
3町村が連携し利用を維持させていくこと
○基幹バス
課題:東栄設楽線の利用者の増加がみられる。これは、とうえい温泉にバスで行くと割引が受けられるという事業が定着してきているためと思わ
れる。
対応:3町村に乗り入れ可能な「おでかけ北設」を利用することで、利用者にメリットがもたされるようなイベント、キャンペーンの展開を行い、利用
者の維持を目標とする。
○支線バス
課題:基幹バスの利用促進事業と連携して利用しやすさを向上させ、利用者数を維持すること。
過疎地有償運送、福祉有償運送と予約バスの住み分けが必要である。
対応:引き続き、接続利便性の向上を目指す。沿線住民は減少していくが、住民の移動手段の確保に努める。
⑤アピールポイント(特に工夫した点)
「つくり」から「守り」「育てる」ためのアウトプットの充実
地元高校への進学者が増加
特に豊根村から田口高校への進学者が増加している。
公共交通を絡めたイベントを開催
年度別田口高等学校生徒比率
(北設出身者/全校生徒)
25年度
26年度
27年度
65.3%
69.9%
68.8%
イベントへ公共交通機関で行くと特典を付与するなどの工夫をしてPRした。
きめ細かいバス利用の案内
文書では伝わりにくいバスの具体的な利用方法など地域へ伝達するために、世話人(地域の代表者の方)と行政が協働して利用を促した。
バス利用促進のPR
東栄町では各戸へ配布している予約バスのカレンダーに、バス利用のPR文を掲載し、利用促進を図った。
交通空白地域の解消
平成27年6月から、設楽町全域を市町村福祉有償運送でカバーできることになる。利用者が限られることから、集落カバー率としてあらわす数値
は従来と変わらないものの、これまで交通に関し不便を感じていた利用者の利便性が向上する。