行動規範 Our pursuit. Life’s potential. アラガン社の行動規範は、アラガンのコンプライアンスへのコミッ トメントを支える倫理的な道義を示すものです。本書は、私達各々 が正しい判断を下し、誠実に振舞うために役立つ道具ではあります が、行動規範はあくまでも、ただの書類に過ぎません。 この行動規範の道義を実生活に活かすのは、私たちの行動です。 私たちは毎日、アラガンに変化をもたらす決定や行動に直面し ています。そして、その状況の一つ一つが、アラガン社の行 動規範の道義を具現化する機会なのです。 正しい行動を取ることによって、私たちはアラガンでのコン プライアンスの文化…私たち全員が誇ることのできる文化を育 む助けをするのです。 1 目次 デビッド E.I.パイオットと ローズ カレン・スワンソンからの言葉 私たちの価値観 正しい行いへの責任 コンプライアンスプログラム....................................................................................................................................5 行動規範 ....................................................................................................................................................................6 コンプライアンス促進のための役割分担..................................................................................................................7 懸念相談のためのリソース .......................................................................................................................................8 報復からの保護 .........................................................................................................................................................9 患者の安全と製品の品質に対する責任 製品の調査・開発 .....................................................................................................................................................10 正確な商品情報の提供 ............................................................................................................................................11 高品質な製品の生産 ................................................................................................................................................12 市場における責任 製品のプロモーション ............................................................................................................................................13 ビジネスのための優遇の受領・提供.........................................................................................................................15 ヘルスケア専門家との交流 .....................................................................................................................................16 汚職・贈賄禁止 .......................................................................................................................................................17 公平な競争 ..............................................................................................................................................................19 貿易コンプライアンスの維持..................................................................................................................................20 株主への責任 利害の衝突の回避....................................................................................................................................................21 機密情報の保護 .......................................................................................................................................................22 内部情報の取引の禁止 ............................................................................................................................................24 正確な取引記録と財務報告の作成 ..........................................................................................................................25 情報・記録の管理....................................................................................................................................................26 会社の財産の保護....................................................................................................................................................27 コミュニティーや共同体への責任 会社を代表してのコミュニケーション ...................................................................................................................28 政治事情・公共政策への参加..................................................................................................................................29 チャリティーへの寄付・助成金 ..............................................................................................................................30 環境保護 ..................................................................................................................................................................31 同僚従業員への責任 均等雇用機会の提供 ................................................................................................................................................32 ポジティブな職場環境創り .....................................................................................................................................32 声を挙げ、懸念を報告する .....................................................................................................................................33 アラガンにおける私たちの成功は、社の高品質な製品提供者、そして正しい行いに強くコミットした会社であるとい う評判の上に成り立っています。アラガン社には、最高の道徳的基準を保ち続けた長い歴史があり、私たちのビジネ スは、正しい行動へのコミットメントが私達の振舞いの全てに根付いているとの信念に基づいています。 ヘルスケア企業としてのわが社の行動には、患者の命がかかっています。患者たちは、そして私たちの同僚、株主、 産業界、コミュニティーは、私たちを頼りにしています。常に誠実に、倫理に沿って行動することが、患者にとって も、そしてアラガン社のビジネスにとっても、最善の道なのです。 だからこそ私たちは常に、間違ったことをするのに、正しい方法などはないということを心に留めておかねば なりません。私たちは皆、個人として、そして企業として誠実に振舞い、正しい行いに対する責任を分け合う という信念によって導かれます。ですが、国際的にビジネスを執行うのは複雑で、多くのチャレンジに満ちて います。そんな中で、「正しい行い」が常に明白であるとは限りません。そしてそれが、複雑な国際的オペレ ーションの中でわたしたち一人ひとりが、しっかり舵取りしていく助けとなるようなリソースを発行した理由 です。 この行動規範は、アラガンの誠実さと倫理的規範に対するコミットメントの概要を述べたものであり、私達全員が、 アラガンの基礎となる道義と価値観を認識し、社の代表としての私達個々に対する期待を理解するためのリソースで す。 この行動規範を読んで理解することは、私達全員にとって必要であり、これらの基準を保ち続けるため努力しな ければなりません。 私たちは共に個人的に、あなたの日々の正しい行動へのチャレンジを、そして、「正しい行い」とは何かが明確では ない時には質問する事を奨励します。日々、更によいアラガンを目指し、あなたが社に、そして周りの人々にポジテ ィブな影響を与えるよう努めましょう。道義と、この行動規範に示された価値観に生き、決して誠実さを妥協の対象 としてはなりません。 結局のところ、 社の信念と価値観を犠牲にしては、ビジネス目標に達することなど不可能です。ビジネスにおける成 功は、倫理的行動と切離しては考えることはできないのです。 私たちは皆、正しく行動することへの義務を分け合っています。共に、アラガンの倫理コミットメントを保つことで こそ、強力な業績と、確かな貢献の達成が可能となるのです。 デビッド E.I.パイオット、 会長、最高経営責任者、取締役 ローズ カレン・スワンソン 上級取締役副社長コンプライアンス主任 私たちの 価値観 顧客重視 我々があらゆる行動を起こす際、着目すべきは、“3つのP”を念頭に置くこと:当社製品の恩恵を得ている患者 (patients)、当社製品を信頼して下さる医師(physicians)、当社製品の価値を認めて支払いをする人(payers)。 インパクト 我々がインパクトを与えます−最良の結果を得られるよう、更に一歩努力し、我々が行う全ての業務に高い水準を 求めます。賢明で迅速なアクションによってもたらされる有意義な結果を尊重し、それらに報いていきます。 人と情熱 我々の成功は、当社の人々によって達成されるもので、プロセスや組織構造に起因することだけではなく、人々の才 能が仕事に質をもたらし、人々の情熱がコミットメントにつながります。 コラボレーション 我々は知識を共有し、共通の目標を達成するためにチームとして共同作業に取り組みます。新しい発想を生む多様 な個人的・文化的視点を推進し、奨励します。 イノベーション 我々は、現状維持では満足しません。我々は、会社や我々自身にとっての新たなビジネスチャンスをつかむた めに、状況に合った対応や改善をし、チームとして思慮深くリスクを取る勇気を持ちます。 インテグリティ 我々は、安易な方法ではなく、正当な方法をもって結果を出します。顧客、同僚またはパートナー間でのやり取り には、透明性があり明確で、敬意が払われます。 正しい行いへの責任 コンプライアンス・プログラム アラガンは、 私たちの会社に適用される法や規制を支える倫理にコミットしています。このコミットメントは、上は 理事会、CEO、上級管理職にはじまり、熱心な企業コンプライアンス機関によって支えられています。 社のコンプライアンス主任の指導の下、企業コンプライアンス部 は、アラガンが適用法や規制に遵守し、社内中を通 じて、常に倫理基準を適用する為に努力しています。 企業コンプライアンス部は、社内のビジネスと組んで、そのニ ーズの理解、社の操業に最適なコンプライアンスアプローチの作成、日々の活動のモニターを行って、ビジネスが倫 理的かつ社の方針や手続きに遵守して行われていることに目を光らせています。 私たちは常に、アラガンが、その従業員に対して良い会社であり、世界中の従業員や株主、そして患者に対して、よ り敏感であろうと望んでいます。コンプライアンス主任と企業コンプライアンス部がコンプライアンス努力の運営を 担っていますが、アラガン社の倫理ならびにコンプライアンス関連行動に対する責任は、全ての従業員一人ひとりが 分け合っています。 アラガンコンプライアンス部への連絡 企業コンプライアンス部へは、電話で (714) 246-5998 か、Eメール: [email protected]. からコ ンタクトできます。 5 正しい行いへの責任 行動規範 この行動規範は、アラガン社のコンプライアンスと 倫理、そして倫理的な行いに対するコミットメント を表したアラガンでの行動のガイドブックです。ま 質問: 行動規範に、特に記されていないコンプライア ンスに関する質問があるのですが、何処にたずねれば いいでしょうか? た、仕事のなかで沸いて出た疑問に答えるためのリ ソース・道具であり、会社に対する、誠実に行動す ることへの私たちの責任の概要を述べた文書です。 返答: 従業員は皆、質問や懸念ごとの相談を奨励され ています。以下は、あなたがガイダンスを受けること のできるリソースです: • 監督者; • 人事部代表者; せん。この行動規範は、私たちの質問や懸念に対する指 • コンプライアンス主任; 針や、誰に手助けを求めるべきかを示すものです。もち • 企業コンプライアンス部、または ろん、この規範は、私たちが仕事上で直面する全ての問 • 倫理ホットライン 私たちは皆、正しいことをしたいと望んでいますが、そ の「正しいこと」はいつも簡単に認識できるとは限りま 題や状況、アラガン社に適用される世界中全ての法や規 制を網羅しているわけではありません。これは、私たち が正しい判断を下すための基礎であり、誤ったことをす るのに正しい方法はないという事実を確認するためのも のです。 この行動規範は、場所や社内の地位には関わりな く、全世界のアラガン従業員、管理職者、理事会 メンバーに適用されます。アラガンの倫理的な行 いへのコミットメントへの一部として、この行動 規範を遵守することは、アラガン従業員としての 条件であり、アラガンの全従業員は、この行動規 範を遵守していることを、毎年、証明することが 求められています。1 質問: この行動規範は、私が社で役目を果たす際に面する、全ての国際的な要求に触れていますか? 返答: いいえ、行動規範は、アラガンが世界中で面する高レベルの要求には触れていますが、社に適用される法 や規制を網羅したものでも、あなたの役割に当てはまるような、現地や地域的な特別法の詳細を記したものでも ありません。行動規制は、アラガンの高い倫理基準と、あなたが尊厳を持って振舞うことへの期待を述べたもの です。 行動規範は、あなたが毎日のビジネス上での意思決定を下す際の基礎ガイドブックです。現地法や必要条件について定 かでない時には、アラガンの現地ポリシーや手続きについて適切なリソースに相談すべきです。 1 現地法で供される範囲内に限る。行動規範へのコンプライアンスは、雇用の形態や地位によって左右されない。 6 正しい行いへの責任 コンプライアンス促進のための役割分担 アラガンの正しい行動への保証責任は、私達一人ひとりにかか っています。私たちは皆、アラガンの、マルチ分野ヘルスケア 会社のリーダーとしての評判を分かち合い、社での行動や交流 がアラガンの悪い評判につながる可能性があることを覚えてお かねばなりません。 会社として、また個人の従業員として、常に正しく、また誠実 に振舞わねばなりません。私達一人ひとりが、アラガンでのコ ンプライアンス責任を負い、私たちのやる事成す事の全てが、 コンプライアンスの範囲内にあることを確実にしなければなり ません。私たち自身が、社や私たち自身の行動の全てに統括されます。何が最善で、最も倫理的な行動なのか明快で はない時には、適切なリソースに質問したり、その懸念について相談するべきです。コンプライアンス上のリスク無 視や、他の抜け道を探すのは、アラガン社そのものや株主、そして最も重要なことには、患者の健康に危害を及ぼす かもしれず、決して適切な選択ではありません。アラガンは、私達一人ひとりに例に倣い、常に正しいことをするよ う期待しています。 これは特に、自分たちの行動の指針として他の従業員達が例とする、監督者やマネジメントに関わる従業員の行動に 当てはまります。 私たちは、従業員全員が心地よく、仕返しされる心配なしに、質問したり、倫理上の問題に対する 懸念や心配を相談できるような、オープンにコミュニケーションできる環境を維持する必要があります。監督者やマ ネジャーは、このような雰囲気を作り、部下のために声を挙げねばなりません。 無責任なビジネスにつながる無責任な考え 違和感を感じたら、無視してはなりません。以下のような言葉を耳にしたら、あなたや他の人の行動を考え直す べきです: 他のみんながやってることだから… どうせ誰かが傷付くわけじゃなし… はっきりとは判らないけど、ビジネスを失いたくはないし… 誰にもばれやしないさ… 全部のポリシーや手続きに従わなくてもいい… これがここでのビジネスのやり方なんだ… これをしなければ期日が守れない… いつもこうやってきたんだから… 自分の問題じゃないし… 7 正しい行いへの責任 懸念相談のためのリソース アラガンでは、最も倫理的な取るべき行動は何か、不安、もしくは混乱するような状況に面した時や、誰かがこの行 動規範、会社のポリシーや手続き、適応法や規則に違反していると思われる時には、そのような不安を相談するため のリソースが準備されています。どのような質問や懸念でも、 以下に挙げるリソースに尋ねることをお勧めします: • 監督者; • 人事部代表者; • コンプライアンス主任; • 企業コンプライアンス部、または • 倫理ヘルプライン アラガンは、まず最初にあなたの監督者に、私たちが感じるか もしれない倫理的な疑問やコンプライアンスへの懸念について 相談することを勧めていますが、同時に、従業員が時には自分の監督者と直接に話すのは好まない場合があることも 理解しています。全ての従業員は、抵抗なく心配事を相談できる環境にあるべきですから、あなたが適切だと感じる どの報告ルートを使ってもよいのです。 会社がその問題に気付かないかぎり、倫理的またはコンプライアンスに関する問題に対処することは不可能だという ことを覚えておくのは大切なことです。アラガンの報告ルートを通じて、疑問や懸念を呈するのは、コンプライアン スを維持し、社が正しく行動するためには必要不可欠です。私たちには会社に対し、一歩前に進み出て、声を挙げる 責任があります。何かが間違っていると感じたら、たとえ確信が持てなくても、また不道徳なことや違法がなされて いる証拠がなくとも、問題を提起しなければなりません。 倫理ホットライン アラガンが提供する、従業員が質問や懸念事を報告できる倫理ホットラインは、サービスで、アラガン社員ではない 第三者によって運営されています。 倫理ホットラインは、世界中何処からでも、電話で一日24時間週7日、いつでも利 用できます。 倫理ホットラインに質問したり、懸念を報告しても、あなたの情報は機密に保られ、質問に答えたり、報告された問 題を調査するのに必要なアラガンの人材以外には知らされません。倫理ホットラインで名前を告げるのに不安があれ ば、現地法が許すかぎり匿名での報告も可能です。 倫理ホットラインは、米国内からは (888) 645-0090、米国外からは、まずAT&Tの国別コードをダイヤルし、プロンプ トされたら、 (888) 645-0090をダイヤルします。 一部の国では、倫理ホットラインの利用や利用条件が、法律によって規程されています。 8 正しい行いへの責任 報復からの保護 アラガンには、厳格な非報復ポリシーがあります。社は、 如何なる報復や仕返しをも決して許容しません。社のコン プライアンス・倫理へのコミットメントをサポートする為 に、私達一人ひとりが、声を挙げ、社に対する懸念を快く 質問: もし私が監督者について報告したら、その ことを知っているのは私だけなので、私が報告した のだと彼女に判ってしまいます。仕返しを避けるた めには、どうしたらよいのですか? 報告できる開放的な環境つくりに努めています。 返答: アラガンの報告ルートを通じて、質問や懸念ごとを相談し た従業員は皆、その懸念が実際には杞憂であったと判った としても、正しい行動を取ったのであり、仕返しや報復の ない職場での勤務に値します。仕返しされていると感じた ら、即座に報告すべきです。 アラガンは、どのような種類の仕返し行為 をも許容しません。会社が調査できるよう、あなた の報告は重要です。もし、あなたが心配事を報告し た後に、その監督者や他の人から仕返しされている と感じたら、いつでもすぐ報告ルートの一つを通じ て、報告すべきです。会社は仕返し行為について調 査し、仕返しに関与したと判明したら、誰でも解雇 を含む懲罰の対象となります。 私たちは 全員、会社と同僚に対して、仕返しを許さない、 オープンな環境を支え、貢献する責任を負っています。も し、仕返し行為が報告されれば、社は調査を行い、そのよ うな行為に関与した従業員は、それが誰であれ、解雇をも 含む懲罰の対象となります。 シナリオ: あ な た は 、 実 際 に 目 撃 し た 金 額 か ら 同 僚 が 倫 理 的 で は な い 支 払 い を し た の で は ない かと疑っています。もし、その同僚が何も間違っ たことをしていないのなら、彼を面倒に巻き込み たくはないし、また、何の証拠もないので、何か 言い出すべきかどうか迷っています。 最善の行動: もし、何か倫理に外れたことが行わ れている、または行われそうだと感じたときには、 出来る限り早く、アラガンの報告ルートの一つを通 じて報告すべきです。社は調査を行い、報告された 情報は、調査目的のために知る必要のある人材以外 には、決して知らされません。 このような状況に直面した時には、アラガン社がコ ンプライアンスを維持し、倫理的に操業を行ってい ることを確実とするために、たとえ何も見付からな くとも、念のために調査を行うことが重要であるこ とをおぼえておいてください。 9 患者の安全と製品の品質に対する責任 製品の調査・開発 アラガンは、患者の暮らしに意義ある変化をもたらす製品の 開発に、大きな誇りを持っています。私たちは、アラガン製 品の市場化に関与する責任を尊重し、アラガンで最も優先さ れるのは、価値ある製品の品質保証と安全性です。 私たちの品質と安全性へのコミットメントは、社内における 役割には関係なく、私達全員が分かち合わねばなりません。 シナリオ: あなたは、アラガンが資金提供した臨 床試験のデータで、試験対象となった製品に関す る安全性の問題の可能性に気付きましたが、その 製品は全体的には大変に有望です。関係者の中に は、安全性問題の可能性についての更なる調査 は、その製品のリリースを遅らせるので、患者を ずっと早く助けるために、チームは報告は控える べきだと示唆します。 それは、最初の臨床試験から消費者の手に渡るまで、製品の 全段階を通じて適用されます。私たちの国際的ビジネスにお いて、患者の安全が決して妥協されないように、世界でアラ ガン製品に適用される最も厳重な製品規制に見合う、もしく は更にそれらを超えるため、私たちは努めています。 最終的には、私たちは全員が、以下を通じて、アラガンの高 い品質基準を維持する責任を負っているのです: • アラガンの開発・調査においては、患者の安全が最優先 される; • 全ての適用法・規制、社の方針、手続きに従う; • 全ての調査・開発は倫理的かつ最高レベルの近代科学基 最善の行動: 臨床試験中で判明した安全性の問題 の可能性を無視して、患者の健康を危険に晒すの は、決してあってはならないことです。アラガン は、臨床試験を倫理的かつガイドラインに遵守し て行うことを信条としており、あなたもまた、こ の基準に厳密に従わねばなりません。安全問題は 必要に応じて報告されねばならず、もしも、関係 したチームが報告しないだろうと感じたら、一刻 も早く、あなたがアラガンの報告ルートを通じて 問題提起するべきです。アラガンでは、新製品を 市場に出すためや、既存製品に新たな表示を付け るために、患者を危険に晒すことは決してありま せん。 準にそって行う; • 期日や目標を守るために品質を犠牲にしない、そして、 • 品質に関する質問や懸念は、どんな事でも、適当なルートを通して相談する。 アラガン臨床試験 臨床試験に関する情報は、ホームページ http://www.allerganclinicaltrials.com/ と http://www.clinicaltrials.gov/ から。 10 患者の安全と製品の品質に対する責任 正確な製品情報の提供 アラガンは、製品を市場に出す前後において、その製品の危 険と恩恵を、綿密に確証することを信条としています。患者 と医師が、治療法を決める前に、その様な危険と恩恵を理解 することの重要さを理解し、正確な製品情報を提供する責任 を、私たちは大変深刻に受けとめています。 私たちは、新しい医学的リサーチを支持し、臨床試験その他 の調査結果は、医学コミュニティーの知識体系を豊かにする 重要な方法であると理解しています。そして、私たちの臨床 試験や、その他のリサーチから得られた情報が利用可能とな シナリオ: あなたは、製品の一つが新しい治療分 野に有効であるけれど、認可はされていないこと を知っています。医師が、その事を知らせ、もし アラガンが臨床試験の資金提供をしてくれるな ら、その製品を新しい治療のために処方して、来 月開かれる主要医学会議で、評判を広めてあげる と持ちかけました。 るよう公開し、アラガンの資金提供による調査結果の発行物 に関しても、正確にアラガンのサポートを公開するよう努め ています。 個々のアラガン製品のラベルに表記された情報は、提供される 製品の正確で完全な情報の表記と安全性を保証するために、社 が適切な規制機関と協力して決定されます。 私たちはまた、製品が市場にあっても、その各々の安全性プ 最善の行動: 製品を、ラベルに明記されていない 使用方のリサーチや、それに関する発行物を販売 促進に利用したり、また、医師に対してアラガン 代表として、ラベル上にはない使い方を勧めるの は、アラガンのポリシーに反しています。その医 師の申し出は不適切です。あなたは即刻、会社の 報告ルートに一つを通じて報告し、更なる指示を 受けるまでは、その医師に促進される効力につい て連絡するのを控えるべきです。 ロフィールのデータを監視し続け、適切な規制機関と共に、 医師と患者が、最新の認可情報を元に決定を下せるように協 働しています。 質問: アラガンの資金提供で研究者主導型試験を行っている医師が、問題の製品は、指定の治療分野には効用がな いので、要求された調査結果を報告しないつもりだと私に言いました。私は何かすべきですか? 返答: アラガンは、アラガンの資金提供で研究者主導型試験を行っている医師全員に、その結果如何に関わらず、 報その臨床結果の報告を義務付けています。あなたは、その研究者主導型試験を管理しているアラガンの担当チーム に、医師または報告に関する問題を、迅速に、報告ルートの一つを通じて報告すべきです。それが会社の戦略や医師 個人の目標に添わなくとも、臨床的に意義のある科学的情報は、医学会が利用できることが大切です。 11 患者の安全と製品の品質に対する責任 高品質な製品の生産 アラガンは、その評判を、高品質な製品の開発と製造を基 に築き上げてきました。私たちの品質へのコミットメント は、患者と会社の両方のために正しいことを行い、そして 絶え間ない製品の進化と品質の保証に重点を置くことによ って、世界中の医師や患者の信用を得続けています。 最も能力があり、評価の高い供給業者と提携して、私たち 質問: 私の施設の製造プロセスの一つに、何か問 題があるように思います。私たちはスケジュール に遅れており、もし私が何か言えば、そのプロセ スを経た全ての製品が、品質チームが証左を行っ ている間、保留されてしまい、益々スケジュール に遅れが出てしまいます。どうすればいいのでし ょうか? の国際的生産操業に課せられる、世界で最も厳しいガイド ラインに従うことによって、医師や患者が私たちの製品に 期待する高い基準を満たしてきました。 私たちは 更に、最高の品質の製品だけが市場に届くよう、 製品の完全性に厳しく挑むことで、高い基準に見合うため 邁進しています。そして、製品の品質と信頼を維持するた 返答: アラガンは、期日を守るために品質を犠牲 にすることは、決してありません。あなたは問題 を、適切なルートを通じて、迅速に報告すべきで す。わが社の製品の品質は、妥協されてはなりま せん。品質チームが調査し、問題を解消する必要 があります。 めに、その性能を、時には何年にも渡る品質保持期間中を 通して、評価し続けています。 私たちは皆、以下を通じて、アラガンの高い品質基準を維持する責任を負っているのです: • アラガンの開発・調査においては、患者の安全が最優先される; • 全ての適用法・規制、社の方針・手続きに従う; • 全ての調査・開発は倫理的かつ最高レベルの近代科学基準にそって行う; • 期日や目標を守るために品質を犠牲にしない、そして、 • 品質に関する質問や懸念は、どんな事でも、適当なルートを通して相談する。 シナリオ: あなたの友達が、わが社の薬物製品の一つが大幅に安いので外国に住む親戚を通して買い始めたと言い ました。その友達が知る限り、その親戚はアラガンとは全く無関係で、あなたの知らない名前の会社から、インター ネット通販で買ったといいます。これは間違っているとは思いますが、そうだとしても、裏付けるような情報があり ません。 最善の行動: あなたは詳細を知らなくとも、アラガンの報告ルートを通じて、この件を即座に報告すべきです。アラ ガン社と提携せずにアラガン社製品と主張して販売している者は、偽造品を売っている可能性があります。 加えて、製造者以外による、処方薬の国境を越えた輸入または再輸入は、現地法に違法している場合もあります。社 はこの件を直ちに調査し、必要であれば、行政機関を関与させなければなりません。 12 市場における責任 製品のプロモーション アラガンは、正直で正確に、適用法や規制に遵守しながらの、製品を販売促進・宣伝を信条としています。会社や従 業員が使うものも含め、わが社の製品に関する宣伝文句や情報を含む販売促進マテリアルや活動は、世界中で厳しく 規制されています。 販売促進マテリアルや活動は、私たちの会社と製品の両方を代表するものですから、それらが高品質な製品の信用で きる提供者としての評判に貢献するようにしなければなりません。 質問: 私は個人的に使ってみて、わが社の製品の 一つが、認可されていない症状の治療に有効である ことを知っています。これは単に私自身の個人的な 経験から判った事なので、宣伝設定で、この情報を 医師と分け合うことは許されますか? 返答: いいえ。アラガン従業員は、認可された製 品のラベルと一致しない使用法の促進を禁じられて います。アラガンの代表としてあなたは、ラベルに ない医学的治療の個人的経験を話し合うことも含め て、ラベルに表示されていない製品に関する事柄を 促進することはできません。 シナリオ: あなたは販売員です。医師が、製品の一つのラベルにはない使用法についての質問を電話してきました。 最善の行動: 販売員としてあなたは、医師とラベル外の利用法について話し合うことを許可されていますが、その医 師に、その質問はラベル外であり、販売促進とは無関係な科学的情報を担当する、適切なアラガンのチームに連絡す るよう伝えるべきです。医師のニーズによって、医学情報サービスに直接連絡できる電話番号を提供し、適切な地域 の科学サービス専門家 (Regional Scientific Services Specialist: RSS) を紹介するか、地域・国で認可されたラベル外の 利用法に関する情報請求の認可プロセスに従うべきです。 13 市場における責任 アラガン製品の販売促進物の製作や活動、発表やコーディネーションに関わる従業員は全員、以下の基準に従わねば なりません: • 販売促進努力の最優先は、患者の安全であること; • 全ての適応法、規制ならびに会社の方針・手続きに沿っていること; • アラガンが承認した情報や資料・素材のみを使用すること; • 全ての情報は正当かつ正確であること; • 製品の危険性と恩恵をバランスよく表現すること; • 発表される情報は、必ず科学的なデータに基づいていること、そして、 • 製品ラベルに明記されたことだけを提供すること。 アラガンでは、製品の販売促進は常に、認可された製品ラベルに添った…つまり、私たちの販売促進努力は、ラベル 上の事実だけに限られています。販売促進マテリアルへの関与、販売促進活動への参加、ヘルスケア専門家との交流 の機会のある従業員はそれぞれ、アラガン製品のラベルに明記されている情報だけを促進するよう留意しなければな りません。 シナリオ: あなたは講演者プログラム開催の最中です。プログラムの講演者が、社の製品のラベルに表記されてい ない使用法について、延々と話しています。 最善の行動: アラガンは、製品のラベルに明記されている事柄だけについて、ヘルスケア専門家教育プロモーショ ン活動を行っています。あなたは即座に企業コンプライアンス部に連絡して、この件を報告すべきです。アラガンの 講演者プログラムでは、講演者は、ラベルに明記されてることだけしか発表してはなりません。参加者が、ラベルに 指示されていない質問をしたら、講演者は素早く、会話をラベルに表記された内容に戻す必要があります。アラガン は、ラベル明記の使用法だけを促進し、今後このような事態が再び起こらないように、この件を報告することが大事 です。 14 市場における責任 ビジネスのための優遇受領・提供 アラガンで働いているときに、ビジネス目的での娯楽やギ フトを受領・提供するような状況に出会うかもしれません。 場所や目的、受け取る側のビジネス作法など、その状況に よって何が適切で、道徳的に不適切または違法であるかは 質問: 医師が、オフィスの改装をギフトの形で 提供しなければ、もうアラガンの製品は処方し ないと言ってきました。取引を失いたくはあり ません。どうすればいいのでしょうか? 異なります。 ギフトや食事などの娯楽 を含むビジネスのための 優遇は、ビジネスにおけ る正当な目的のためだけ に、受領または提供され るべきです。そのような 優遇に対応する際には、 それが以下に沿っている 返答: 価値に関わりなく、特別なビジネス目的 を誘導するとみなされる、会社が提供するギフ トは全て不適切です。わが社の製品の処方を続 ける代わりに、オフィスの改装費を支払えとい う医師の要求は不道徳です。その要求の代替と して、他のギフトで補うのもいけません。 あな たはこの件を、企業コンプライアンス部に出来 るだけ早く報告し、指示を得るまでは、この医 師に連絡するのは控えるべきです。 ことが保証されねばなりません: • 現地の法律、規則、または企業方針や手続きに反して いないこと; • 特定のビジネス上の決定を誘導するためであるとみな 質問: 取引相手からの贈り物を受取らないのは、 侮辱だとする国もあります。そのような国では、ど うギフトを取り扱えばいいのですか? されないこと; • 場所や頻度が適切であること; • 豪華すぎず、また価値が高すぎないこと、そして • 現金もしくは現金相当価値のあるものではないこと。 これらのガイドラインは一般的なものなので、違和感を 感じたなら、本当に誤りであるという可能性があること を理解しておくべきです。ビジネス目的のギフトや娯楽 受領が利害の衝突を生み出したり、不適切であると示唆 されたら、それを断り、法務部か、適当な現地適用規制 担当チームに相談することが大事です。 返答: アラガンは、世界中それぞれの国の習慣 を尊重しています。ギフトを受け取らないのは不 敬だとする国に赴任・出張する場合、あなたの監 督者か、現地の地域コンプライアンスチームに相 談し、どのように対応するかを決めましょう。会 社の資産として、そのギフトを受け取ることが出 来るかもしれません。あまりに贅沢なギフトや、 それによってあなたに影響を与えようとしている ようなギフトは、文化的な期待とは関係なく不適 切であることを覚えておいてください。 ビジネス目的でギフトや娯楽を贈る際の、 コンプライアンスに関わる危険性は更に複雑です。政府官僚へのビジネ スのための優遇提供は、政府官僚へのビジネスを含む目的での支払いを厳しく禁じる反贈賄法や反汚職法に反する危 険があり、ヘルスケア関係者へのビジネスのための優遇は、地域ならびに国際的業界実務規範で厳密に規制されてい ます。 ビジネスのための優遇の妥当性に関する質問は、法務部か企業コンプライアンス部まで直接、問い合わせてく ださい。 15 市場における責任 ヘルスケア専門家との交流 アラガンが、ヘルスケア・コミュニティーの ニーズを理解し、最高の品質の製品を提供するために、私たちは日常的 にヘルスケア専門家と交流しなければなりません。医師、看護士、病院または医科事務所の担当者、処方薬の処方や 管理に関わる人等を含むヘルスケア専門家との交流に関しては、厳しい規制が設けられており、私たちは各々、この ような交流につきもののコンプライアンス・リスクの可能性に留意する必要があります。 ヘルスケア専門家との交流を統治する適用法や規制は各国によって異なりますが、ヘルスケア専門家との交流では、 常に以下に従わねばなりません: • 適切で倫理的なビジネス目的; • ヘルスケア専門家の独立した医学的判断に介入しない、そして、 • 現地法・規制、アラガン社のポリシーや手続きに反しない。 政府に雇用されているヘルスケア専門家や、政府のヘルスケア・プログラムから払戻しを受けるヘルスケア専門家と の交流には、更に多くのコンプライアンス・リスクが伴います。ヘルスケア専門家との交流を統治する法や規制は、 世界中で、何が許容されるかを厳密に指定しています。特にヘルスケア専門家に対する支払いやビジネス目的での優 遇にまつわるルールは、実に厳重です。 ヘルスケア専門家との交流について回るリスクを鑑み、 私たちのヘルスケア専門家との交流は、どんな時も確実に、 それが倫理的であり、アラガンコンプライアンス・ポリシーと手続きに遵守していなければなりません。 シナリオ: あなたはアメリカ市民ではない、あなたの国でコンサルタントとして雇用された従業員です。あな たは、アメリカのヘルスケア専門家には、支払いを行った際の記録を、アラガンに報告しなければならないと聞 きましたが、あなたの国でも、そのように要求されるのかどうか知りません。 最善の行動: アラガンは、会社からアメリカのヘルスケア専門家に提供された全ての支払いと有価物の譲渡は、サー ビスや支払いの行われた場所には関わりなく、報告を要求しています。更に世界中で、製薬会社のヘルスケア専門家 への支払いに対する、透明性向上のための規制が設けられています。あなたは、地元のコンプライアンス・チームに、 ヘルスケア専門家の支払いへの報告について相談し、そのような支払いの記録に関する現地のポリシーと手続きに従 うべきです。 16 市場における責任 汚職・贈賄の禁止 私たちは 、合法で倫理的なビジネスの履行を通じた成功に全力を傾けています。政府官僚か民間部門かに関わらず、 全ての形での贈賄や賄賂は禁じられています。不適切にビジネスに影響を与えるため、または不公平なビジネス上で の優位を得るために個人に提供される有価物と定義される贈賄は、世界中で法律によって禁じられています。 反贈賄法や反汚職法と呼ばれるこれらの法律は大変厳正で、広い範囲をカバーしており、企業が、直接または間接的 な、政府官僚や政党員、企業代表者に対する、不適切な優位を受けるため、もしくは取引保有目的での全ての有価物 を提供する事を禁じています。反贈賄法と反汚職法はまた企業に、適切な財務記録を残し、不適切な支払いが偽造記 録で隠蔽されないように、内部会計統制を採用することを義務付けています。 知っていましたか … 賄賂 買収や賄賂を申し出たり、約束するだけでも、違法になります。 賄賂に最低金額のルールはありません。 賄賂は現金や現金相当だけとは限りません – 有価物は全て賄賂とみなされます。 私たちの代理として行動する第三者の汚職の責任を負わされることもあります。 公営病院や大学など、政府機関で働くヘルスケア専門家は、政府関係者・公務員とみなされます。 17 市場における責任 アラガン従業員は各々、勤務地や国に関係なく、反贈賄法・反汚職法の対象となります。また、反贈賄法・反汚職法 は、アラガン従業員の行動のみならず、アラガン社の代理である第三者の行動にも適用されることに留意しなければ なりません。私たちの高い倫理水準にコミットした第三者を、注意深く慎重に、適切な適正評価手続きに従って選ば なければなりません。 更に、ヘルスケア専門家に対応する際には、多くの状況で彼らが公務員でもある事を肝に命じる事が重要です。世界 中のヘルスケア専門家の多くが、政府運営の医療機関で調査員として働いていたり、公営の教育機関で教えていたり します。そのようなヘルスケア専門家は公務員とみなされ、反贈賄法・反汚職法が適用されます。 シナリオ: あなたは、あなたのグループの年度累計出費をレビューしていて、中国での新製品の認可に関係したコン サルタント・サービスに対して、第三者が法外と思える支払いを行ったことに気付きました。その支払い合計は、コン サルトが同様の業務を行う際の通常の支払いの、なんと5倍にも及んでいます。しかも、この支払いを裏付ける書類は 見つかりません。 最善の行動: この特定コンサルタントとの関係そのものは正当で合法かもしれませんが、あなたが気付いた情報には 疑惑が感じられます。アラガンのポリシーは、賄賂を禁止しています。コンサルタントやその他の第三者が、アラガン の代理として賄賂を渡せば、それは許されませんし、違法でもあります。そして同様に、従業員であれ第三者であれ、 誰かがそのような支払いを行った危険信号を無視するのも許されることではありません。 もし不適切な支払いや、偽造財務記入が行われたら、見て見ぬ振りをするのは、決して許されるオプションではありま せん。あなたは、この問題が適切に対応されるように、出来る限り早く、アラガンの報告ルートの一つを通じて、この 件について相談すべきです。 18 市場における責任 公平な競争 アラガン製品の販売基盤は、その品質と効率であり、不誠 実さや不公平な競争活動によってではありません。私たち の、合法で倫理的な業務実施を通じてのビジネスの成功に 対するコミットメントは、私たちの、競争者、顧客、その 質問: 競争会社の調達で働く近所の人が、彼女の 会社の業者価格情報について話します。私はアラ ガンの情報を持ち出していないので、大丈夫です よね? 他の第三者との交流においても、公平な競争にも当てはま ります。 世界中の公平な市場競争を統治する競争法が、市場の非 競争に繋がりかねないこともあります。競争者に対処す る際には、共有すべき情報を認識し、馴合いや談合は、 返答: 価格その他の機密情報について競争会社と 話すのは、あなたがアラガンの情報を漏らさなくと も許されません。その人に、そんな情報について話 したくないとを伝えるべきです。それでも彼女がや めなかったら、その場を離れましょう。 その気配すらあってはなりません。競争者を伴う活動に おいては、以下を避けねばなりません: • アラガンの現行または計画中の価格期日や契約条項、 市場戦略、販売網、供給業者との関係等の機密情報に ついての話し合い、その情報の共有; • 価格条件の調整や、顧客シェア分割、市場での統合的 な製品価格の値上げの合意; • 顧客や供給業者ボイコットの合意、または、 • 不適切で倫理に外れた方法での、競争会社の機密情報 の取得。 顧客や配給業者と対応する際にも、反競争的なことを避け る責務があります。顧客や配給業者に、他の関係社の価格 などの機密情報を漏らしてはなりません。 更に、一つの製品を他の製品の購入とタイアップさせた り、販売者向け最低販売価格を設定するのは、適用され シナリオ: 医師訪問に向かう途中、競争会社の販 売員が、その医師のオフィスから出てくるところを 見かけました。その販売員のホルダーからファイル が落ちましたが、彼女は気が付いていません。その ホルダーには、競争会社が新しく売り出した製品の 名前が書かれています。その新製品に関する情報な ら何でも、あなたとあなたのチームに役立ちます。 最善の行動: アラガンは、公平な競争と、高品質 で効率の良い製品を持ってビジネス上の成功を収 めることを信条としています。市場や競争者につ いて理解する必要はありますが、明らかに公開が 意図されていなかったり、公共で入手可能ではな い機密情報を盗み見たり、共有することは、倫理 に外れています。彼女が建物を去る前に、その販 売員を呼び止め、中を見ないで、彼女にホルダー を返却すべきです。 る現地法によっては違法となるので、現地の競争法に遵 守しなければなりません。 競争法にコンプライアンスに関する質問があれば、直接、 法務部までご連絡ください。 19 市場における責任 貿易コンプライアンスの維持 国際的に活動する企業としてアラガン社は、適用される 国際貿易法に、完全に遵守しています。これらの法律に よって、特定の数カ国とのビジネス交流が限定されてい 質問: もし、貿易取引書類に、意図された商品の 最終目的地が記入されていなければ、どうすればい いのですか? るので、国際的なビジネスを行う際には、関連した法律 に気をつけなければなりません。 物質的な商品や、ソフトウェア技術や技術データの電子 輸出等を含む輸出品または再輸出品は、世界中で厳しく 規制されています。商品の輸出や再輸出に携わる従業員 は全員、以下を確認する責任を負っています: 返答: 貿易取引書類を含む全ての情報は、知り得 る限り最も正確でなければなりません。もしあなた が、製品の最終目的地が書類に記入されているのと 違うことに気付いたら、その書類を更新するか、国 際貿易コンプライアンス部と協力してこの仕事を終 わらせるべきです。 • その取引は、適用法で認可されている; • 要求される書類が完備され、正確である、そして、 • 製品の輸出、再輸出に先立って必要なライセンスが取得済である。 国際的にビジネスを行っているアメリカ拠点の企業としてアラガンは、所 定の国への出荷や営業を禁じる、米国経済制裁ならびに通商禁止にも注意 しなければなりません。また、アメリカ拠点企業に、連邦の制裁対象以外 の国のボイコットへの参加を禁じる、反ボイコット法も遵守しなければな りません。 貿易法へのコンプライアンス維持に関する質問は、直接、国際貿易コンプラ イアンス部までお尋ねください。 シナリオ: あなたは最近、国外に商品を出荷しましたが、今となって、その商品の価値が実際よりも低く、関連書類に 記載されている事に気付きました。 最善の行動: 出荷された商品の価値が誤って記載された場合は、関税等の貿易取引に影響します。商品はすでに出荷さ れてしまったので、間違いが正されて、正しい税率が支払われるように、あなたの監督者や国際貿易コンプライアンス 部など、適当なルートを通じて相違を報告すべきです。 20 株主への責任 利害の衝突の回避 アラガンの従業員として、 私たちは全員、会社の最高利益 を反映した決定を下し、行動を取る責務を分かち合ってい ます。私たち自身の個人的な関心や利益が関わる時や、客 観的に職務を果たすのが難しい時には、ビジネス上の決定 を下すのが困難になる場合があります。 質問: 私の兄弟は、アラガンがコンピューター・ サービスの契約の締結を検討している業者で働い ています。私はITサービスの機関には属していませ んし、業者の選択や、その他の現行取引には、全 く関与していません。交流や、影響を与える可能 性はゼロですが、それでも報告は必要ですか? 利害の衝突は、従業員の個人的利益が、会社の利益に干 渉したり、干渉しそうな時に起こります。そのような状 況では、利害の衝突の可能性が実際であるか、そう見え るだけかに関わらず、監督者や法務部に打ち明けねばな りません。また、そのような衝突に影響されたとみなさ れるような決定は避けるべきです。 利害の衝突は、日々の活動の中で様々な形で発生しますが、 以下は、利害の衝突に繋がりかねない状況の例です: • 返答: たとえ利害の衝突であるかもしれないだけ でも、回避が重要です。この状況が利害の衝突と 思われる可能性は低いですが、あなたは一応、会 社がこの件に気をつけるように、法務部に報告し ておくべきです。また、今後あなたの兄弟と、ア ラガンや業者のことについて話し合うのも避ける べきです。もしも将来、あなたの役目が変わって 、業者との交流や、それに関連する部門に配属さ れたら、再度、法務部に通知して、業者関係の決 定から除してもらうべきです。 顧客や供給業者、アラガンの競争会社、もしくは将来 的にアラガンと取引関係を結びそうな会社への、顕著な財政的関心; • アラガンのビジネス線上にある事柄に対する個人的なビジネス利益追求; • アラガン従業員であることを理由とする、頻繁な、または定期的な贈呈物の受領; • アラガンの利益と対立する可能性のある、NPOを含む機関・組織の理事会への参加、ならびに、 • アラガンの顧客、供給業者、競争会社または取引相手にサービスを提供している職場外組織での雇用、 またはサービス提供。 加えて、家族や友人が上記に当てはまったり、その会社との商取引に関わっている時には、家族や友人との関 係が利害の衝突をもたらすこともあります。 私たちは、自分の判断が利害の衝突に干渉されないことを確実と し、その様な可能性があると気付いたら即座に公表しなければなりません。利害の衝突が起きた時に従業員が 会社に報告すれば、容易に解決できる場合が多いのです。 利害の衝突に関する質問や報告、可能性については、直接、法務部までお問い合わせください。 21 株主への責任 機密情報の保護 アラガンは、顧客、 供給業者、 取引相手、 競争会社や従業 員の機密情報を尊重・保護し、また同様に、知的所有権を含 む社の情報の機密性保護に努めています。今日のデジタル 時代において、 私たちは、機密情報の取扱いには細心の注 意を払い、仕事上で遭遇する機密情報保護に、真剣に取組 シナリオ: あなたは、第三者から、会社の機密情 報を求める電話を受けました。電話の相手は、アラ ガンの業者で働いており、あなたも名前を知ってい る他のアラガン従業員から、あなたと話すように言 われた、そして、至急に情報が必要だと言っていま す。 まねばなりません。 機密情報には、特許、商標、営業秘密、ビジネス戦略情 報、製品開発、開発開始計画、製造情報、マーケティン グ計画、価格情報、財政情報、合併・吸収計画、個人を 特定できる情報等が含まれます。 革新的な新製品を開発する会社として、私たちの機密情報 は、重要な資産です。アクシデントでの、または意図しな 最善の行動: 私たちには皆、会社の機密情報を守 る義務があります。単に誰かが、アラガンと働い ているからといっても、それが真実とは限りませ んし、情報を分かち合ってもいいわけではありま せん。如何なる状況下においても、適切な部の承 認なしに、会社の機密情報を提供することはでき ません。あなたは電話相手の連絡先をたずねて、 その請求の内容いかんによって、人事部、法務部、 または企業メディア渉外部に転送すべきです。 い機密情報の漏洩は、アラガンのビジネス、競争上での立 場、そして知的所有権に、大きなマイナスの影響を与えま す。私たちの顧客、 供給業者、そして取引相手が、同様にその機密情報を大切にしていることを認識し、私たちも、 彼らの情報を機密に守る義務があります。 22 株主への責任 加えて、国籍、認識番号、連絡先、クレジットカード番号、そして、保護されている健康状態の情報等、個人が特定 できるような情報の保護は、世界中のデータ保護法によって規制されています。私たちは、委託された個人特定情報 の機密性を守らなければなりません。 私達一人ひとりが、私たちの所有する情報の機密性を守るために、以下を確実に行う必要があります: • 現地法のコンプライアンスに必要とされる機密情報のみを取得する; • 機密情報は、アラガン社内だけで、正当なビジネス目的のためだけに共有する; • アラガンと同等の機密保持基準を持つ第三者と機密情報を共有する際には、必ず事前に守秘義務契約を締結 する; • 公共の場で機密情報について話すときには、周囲に気を配る、そして、 • ノート型パソコン、会社のファイル等、機密情報の含まれたものは、公共の場その他の情報が第三者に漏れる可 能性のある場所に、決して放置しない。 シナリオ: 出張途中の空港で、会社の新商品発売に関する電話会談に参加しなければなりません。空港は混み合っ ており、あなたの会話が漏れ聞こえそうです。 最善の行動: 公共の場所で、機密情報に関する会話を行うのは危険であり、避けるべきです。会話の内容は、新製品 の発売なので、出来れば会談の予定を変更すべきですが、それが不可能なら、機密情報に関する会話を限られたもの とし、誰かに立ち聞きされないよう、適切な措置を取るべきです。 23 株主への責任 内部情報取引の禁止 仕事の過程中に、私たちの多くは、アラガンその他の組織に 関する非公開情報を得ることがあります。私たちは、このよ うな情報の守秘義務に加え、所持する重要な未公開情報によ 知っていましたか‒未公開の内部情報 以下は、未公開の内部情報の例です: • 合併・吸収案; • 収益・損害予測; • 重要な規制または訴訟の進捗; ような情報を得たら、その会社がアラガン自身、その顧 • 新製品開発または発売; 客、取引相手、またはアラガンが取引を行っていると見 • 重要な取引関係の収益または損失、ならびに、 • 企業リーダーシップの変更 るインサイダー取引を行わないという責任を負っています。 未公開の内部情報には、一般未公開の、そして投資決定 に重要だと思われる、あらゆる情報が含まれます。その なされる他の会社であるかどうかに関わりなく、その情 報に関与した会社の公開有価証券を購入してはいけませ ん。 インサイダー取引法は、未公開情報所持中の証券 取引能力のみならず、情報の共有をも統治してい ます。私たちは、誘引(tipping)と呼ばれる、そ のような情報を知る許可を得ていない人との情報 共有行為は禁じられています。 未公開情報所持中の取引に関する質問は、直接法務 部までお尋ねください。 質問: 供給業者の一つが、主要契約を結ぶのに成功したと伝えてきました。私はその会社で働いているわけではな いし、その情報はどうせ近日公表されるので、その会社の株を買ってもいいですか? 返答: その会社の内部事情や情報が公共には未公開ならば、その間の有価証券の取引は違法です。あなたは内部的 かつ未だ公開されていない情報を保有しており、よって、その供給業者の株の購入は出来ません。その情報が公開さ れれば、株を取引してもかまいません。 24 株主への責任 正確な取引記録と財務報告の作成 アラガンは、公共や米国証券取引委員会(SEC)のため に、時宜に適った正確な報告を作成することで、投資家 の信用を得ることを信条としています。私たちは各々、 一般公開の基盤であり、ビジネス上の決定を導く、正確 で信用の置ける、誤解を招かないような業務記録を作成 しなければなりません。 業務記録には会計・財務データ、時間管理・賃金支払帳、顧 客・業者記録、送り状、製造記録等、その他の必要不可欠 な会社の情報が含まれます。これらの 業務記録を取り扱う 質問: 一人毎でのビジネス目的での食事に所定の 金額を使う許可を受けているのですが、その食事 が安価で、参加者の半分は上限価格以下だった場 合でも、参加した各人の記録をしなければなりま せんか? 返答: ビジネスの記録は正確で完全でなければな りません。一人毎にかかった費用が半分ならば、そ のように記入するのが、正確なビジネスの記録とい うものです。完全で正確な記録を作成するために、 食事の参加者全員を含めねばなりません。 際には、以下を確実に行わねばなりません: • 全ての適用法・規制ならびに社のポリシーと手続きに従う; • 処理した取引や記録に記載され状況を正確かつ公平に反映する; • 不審な点を明瞭にし、それが正確であると確証されてから初めて承認する; • 支払の記録は決して怠らない、そして、 • より好ましい結果を得るために、記録の偽 造や遅延はしない。 従業員が一般的な財務記録に関与する時は、 決済書類や財務諸表は米国一般会計原則 (GAAP) によって、裏付けられていることを確 実にしなければなりません。 更に、財務報告 や公開は、全ての必要情報が含まれており、正 確かつ明快で、時宜に適っていなければなりま せん。 シナリオ: あなたのグループに、最近の活動に対する多額な送り状がいくつか、年度末の数週間前に送られてきま した。あなたのグループは、これらの料金が今年の予算に打撃を与えないよう、来年度まで手続きを遅らせたほうが よさそうです。 最善の行動: 出費はサービスの行われた期間内に記録されねばならないので、送り状の支払い手続き遅延は出来ませ ん。次の年度まで送り状の支払いを遅らせたり、見越したりすると、今年度の操業費用が実際より低く見え、投資者 が、会社のパフォーマンスに関して誤った判断を下すかもしれません。 25 株主への責任 情報・記録の管理 アラガンでは、 私たちが作成した記録の作成から処分まで の、継続した管理の重要性を認識しています。世界中の法 や規制が、所定の記録の作成のみならず、その保管期間を も指定しています。私たちがビジネス目標に到達しようと 働くにあたり、適応される記録作成と保管規則に完全に準 質問: 同僚が、私たちの仕事に関するジョーク を、Eメールで送ってきます。それらのコメントが 皮肉だとは判っていますが、他の人が見たら、彼 女の調子を理解できずに誤解するのではないかと 心配です。何か言うべきでしょうか? 拠しなければなりません。 返答: 私たちは皆、これらの要求を理解し、記録が適応される期 間中確実に保管されるよう努めなければなりません。記録 は紙の書類だけにとどまらず、電子データやファイルもま た、要求される保管期間の対象であることを覚えておきま しょう。 指定された保管期間を超えても、記録を保管しなければなら ない状況にも注意しましょう。訴訟や監査、調査のための記 Eメールを含む記録の残る物を作成する際に は、意図した送り先以外の人の目に触れる可能性に 気をつけねばなりません。あなたの同僚のEメール も、間違って送信・転送されたり、調査や法律に関 わる問題で公表される可能性だってあります。もし あなたが、彼女に全ての記録は正確でプロフェッシ ョナルであるべきであり、誤解を招きかねない皮肉 なジョークのような情報を文書化するのは避けるべ きだとは言いにくければ、この問題をアラガンの報 告ルートを通じて報告すべきです。 録や関連記録は、保留の必要があり、従業員は、そのような 記録が放棄されないように注意を払わねばなりません。 加えて、職場、またはアラガンを代表する仕事中に作成された記録は全て残すことが要求されています。記録作成の 重要性と危険を認識し、職場で、または勤務中に作成された記録の全ては、意図せずとも、メディアや政府、裁判所 によって見られる可能性があることを心に留めて、記録作成の際には健全な判断を下しましょう。記録は正確かつプ ロフェッショナルに作成され、誤解されたり、文脈を離れるような情報の記述は避けるべきです。 これは特に、ビジネスレポートや公式メモランダムの草稿よりも自由な、Eメールでも言えることです。公共に公開 されては困るような記録は、作成すべきではありません。 知っていましたか‒ 記録 記録は、紙だけとは限りません。以下もまた、異なった種類の記録です: 公式書類; 草稿、訳文、コピー、手書きのメモなどの作業ペーパー; Eメールなどの電子通信; データベース、共有ドライブ、ハードドライブ、リムーバブル・メディアなどに 保存された電子データ; バックアップ、そして ウェブサイトの内容 26 株主への責任 会社の財産の保護 アラガン従業員として私たちは全員、会社の資産を守る義務があります。建物、コンピュータ、家具、 事務用品や器 具といった物質的なものや、知的所有権、作業文書と電子情報等を含む資産は、会社のビジネス上の成功に貢献して おり、私たちは正当なビジネス目的だけに、それらを利用すべきです。 これらの資産の使用は必ず、適切で妥当でなければなりません。会社の物的資産の取扱いには注意し、機密情報を内 存したコンピューターやストレージ・ディバイスの情報資産を安全に守らねばなりません。 私たちがアラガンの資産を誤用したり、不注意に取り扱えば、社の株主に対する義務や、革新的な新製品を市場へ送 り出す能力に、支障を与えるかもしれません。どんな状況においても、会社の資産を濫用したり、個人的な利益のた めや、不適切または違法に利用してはなりません。 シナリオ: あなたは、アラガンの元従業員が新しい勤務先で、アラガンで働いている間に知った、アラガン製品の 一つに関する情報を利用していることを知りました。 最善の行動: 私たちのアラガン資産保護に対する義務は、アラガン社を離れてからも継続されます。元従業員が、 アラガン勤務中に身に着けたプロセス改善方法や効果的な販売テクニックなど、一般的な情報を利用するのは構いま せんが、アラガンの機密情報を新しい会社で利用、共有するのは許されません。その情報はアラガンの所有資産であ り、あなたは会社の報告通信ルートを通じて即座に、その件を報告すべきです。 27 コミュニティーや共同体への責任 会社を代表してのコミュニケーション アラガンの健康産業界や操業している地域コミュニティー での評判の一部は、私たちが公開する情報を基にしていま す。矛盾や誤解を招くような情報の公開を防止ぐため、ア 質問: レポーターから、会社についての質問の電 話を受けました。このようなタイプの電話には、何 を言えばいいのでしょうか? ラガンの代理としてコミュニケーションを行う際には、適 切な会社のルートを通じて行わねばなりません。 メディアからの問い合わせは企業メディア関係部の管轄で あるのに対し、財務報告の発行等を含む業者との交流は投 資関係部の責務です。これらの部署の社員か、上級管理職 返答: あなたが会社の代表として話す認可を受け ていない限りは、外部からのアラガンに関する質問 に答えるべきではありません。相手に会社の代理と して話す許可を得ていない事を告げ、企業メディア 渉外部に転送しましょう。 だけが、会社の代表として上記とコミュニケーションする ことが許可されています。 会社について話す時や、第三者からの質問に答える際には、会社の代表であるかのような印象を与えないよう留意し ましょう。私たちのコミュニケーションの内容は全て、アラガンの公式声明であると見なされる可能性があり、その 結果、会社の地位を弱体化させることもありえます。 また、ソーシャルメディアに投稿した会社のことも全て、アラガンの公式メッセージとして解釈されかないので、会 社のために話しているのではないことを明確にするための手段を取らねばなりません。 もしも、会社についてや、会社の状態について問い合わせを受けたら、必要に応じて、投資者渉外部かメディア渉外 部に転送しましょう。政府や規制機関が会社情報を求めたときは、情報を渡す事前に、法務部か規制関連業務部に相 談すべきです。 シナリオ: ソーシャルメディアのプロフィールに、あなたはアラガンで働いていることを載せています。友達があ なたのページに、アラガン製品のラベルで指示されていない利用法での治療を考慮していると書きました。あなた は、その製品が友達の症状に有効だというデータを見たことがあるので、彼女の意思決定を助ける返答をしたいと思 います。 最善の行動: ソーシャルメディアを通じたコミュニケーションや投稿には、会社の代理として発言しているように みえないよう、細心の注意が必要です。あなたはアラガン社員であることを載せているので、アラガン製品のラベル にない利用法に関する返答はどんなものでも、会社がそのような利用法を推奨していると思われかねません。あなた は、友達にラベル外の使用の情報を提供したり、勧めるべきではありません。 28 コミュニティーや共同体への責任 政治事情・公共政策への参加 アラガンは、 患者、医学コミュニティー、そして私たちが 操業している地域コミュニティーに対し、未だ満たされて いない医学的ニーズを前進させる公共政策を擁護し、安定 した経済的基盤を提供する責任があると信じています。 私 質問: 競争者との交流は限定すべきだとは理解し ていますが、生化学リサーチを支持する公共政策の 前進を助けるために、産業界でのカウンターパート として競争者と協力するのは許されていますか? たちは、患者たちが、その人生最大の可能性を生きること を助ける革新的製品が患者へ届く事を保証する法や規制の 進展への支持に情熱を注いでいます。 このコミットメントの一環として、政府関係者が詳しい情 報を得た上で決断が下せるよう、特定の症状に対する意識 の向上や、重要な課題やリサーチの立法ブリーフィングの 返答: 最終的に患者を助けることとなる、公共政 策の支持を目的とした競争者との協力は、認可され ています。ですが、この交流は常に倫理的で、限ら れたものであるべきです。全ての競争者との協力案 は、必ず事前に法務部の承認を得て、この交流が適 切で、患者の最善の利益に添っていることを確実に しなければなりません。 ために教育資料を提供しています。 私たちの公共政策や政治的プロセスを統治する法律は複雑で、各国によって異なります。世界中の、アラガンの公共 政策努力に関与する従業員は皆、必ず以下を確実に行わねばなりません: • 全ての適用法・規制ならびに社のポリシーと手続きに従う; • 政府官僚や公務員との交流は倫理的であり、反贈賄法や反汚職法に反しない、そして、 • 患者の根本的なニーズこそが、我々の努力の焦点である。 アラガンの代理としての、政党や候補者への献金は全て、政府業務部、法務部、または企業コンプライアンス部の承 認を得なければなりません。アラガン施設の政治的目的の利用は、法務部の承認が必要です。 従業員は、地域政府や政治的プロセスへの参加が奨励されていますが、参加は個人ベースで、また勤務中ではないこ とが必要です。個人的な政治的活動への会社の資産利用は許されておらず、自分の政治的活動への参加は個人的なも のであり、アラガン社の代理として参加していると見なされないよう、必ず明確にしなければなりません。 質問: 私が熱心に指示している政治的な動きについて、会 社のEメールから同僚にメールしてもいいですか? 返答: Eメール・システムを含む会社の資産は、個人の政治 的活動のために使うべきではありません。関心のある同僚と 政治的な内容を話し合うのは全く構いませんが、会社のEメ ール・システムを使ってメールしたり、あなた個人のアカウ ントから同僚のアラガンEメールに、政治的な問題について メールしてはなりません。 29 コミュニティーや共同体への責任 チャリティーへの寄付・助成金 アラガンは、私たちが暮らし、働いているコミュニティーに良い影響を与えることにコミットしています。私たちの ビジネスは、患者の暮らしを向上する高品質の製品提供に重点を置いており、私たちは、より良いヘルスケア、全体 的により良い世界への貢献の重要さをよく理解しています。 アラガン基金とアラガン国際基金は、アラガン社によって創設された慈善財団法人であり、世界中の非営利組織に、 助成金や慈善寄付を提供することで、より良いコミュニティーつくりに努めています。これらの基金は、芸術、市民 プログラム、教育、健康、そして福祉厚生等の分野での慈善に、特に重点的に取り組んでいます。 アラガン基金とアラガン交際基金を通じた慈善事業に加えて、 アラガンは、科学的、臨床的、もしくはヘルスケア 専門家と患者のヘルスケア問題に対する理解を深めるための、独立教育活動サポートを通して、より良い患者介護に 取り組んでいます。アラガンは他にも、世界中の貧困層への医療ケア改善のために、アラガンと契約した第三者を通 じた、慈善団体や教会プログラムのヘルスケア専門家へのアラガン 製品の無料提供という形で、慈善支援を行って います。 アラガンが実施している全ての慈善努力や、アラガン基金とアラガン 国際基金は、コミュニティーの改善と、貧困層 を助けるためのものです。慈善貢献や資金援助を含む助成金、医学教育補助金は、ヘルスケア専門家のアラガン 製品 を処方・購入を誘導する目的では、決してありません。 アラガンの慈善資金 助成金の請求や、その他のアラガン基金に関 する情報は、基金のホームページ、 https://www.allerganfoundation.org/から。 ア ラ ガ ン 国 際 基 金 へ は 、 Eメ ー ル に て 、 [email protected]まで連絡してください。 アラガン製品を教会プログラムの一環として 提供を望むヘルスケア専門家は、要請書に必 要な製品の数量と、医療ミッションのロジス ティックス情報を添えて、アラガン顧客サー ビ ス 気 付 、 Medical Missions AND-1D, P.O. Box 19534, Irvine, CA 92623 へ郵送するか、 ファックスにて (714) 796-3209まで連絡して ください。 30 コミュニティーや共同体への責任 環境保護 患者の健康向上と、 私たちが暮らし、働くコミュニティーへのポジティブな貢献に取り組むため、アラガンは従業員 に安全で健康的な職場環境を提供すると共に、操業、製品、サービスにおける環境影響の軽減化に努めています。全 ての適用法や規制に遵守し、環境影響軽減化を可能な限り効率的に実施するために、一貫した環境、健康、そして安 全性の基準を、私たちの世界中の営業所や工場等に適用しています。 アラガンは、環境・厚生・安全プログラムの一環として、以下に努めています: • 全ての適用法や規制への遵守保証のための、規制当局との協力; • 従業員やコミュニティーへの背反事故の防止; • 天然資源保全; • 有害物質使用廃止または最小化; • 環境影響を最小化した方法での製品開発・生産、リサイクルの奨励 、そして、 • 環境、健康、安全性への努力の継続的な向上。 私たち全員は、全ての適用される会社のポリシーや手続きへの遵守も含めた、アラガンの環境、健康、安全への努力 を支える責任を分かち合っています。第三者と関与している従業員は、自分の機関でも同じく環境、健康、安全にコ ミットしている第三者だけと関る義務があります。 アラガンの持続性へのコミットメント 環境・厚生・安全性や持続性へのコミットメントに関する詳細は、ホームページの http://www.allergan.com/responsibility/environmental_health_and_safety.htmから。 31 同僚従業員への責任 均等雇用の提供 人種や信条、肌の色、性別、国籍、家柄、年齢、既婚・未 婚、軍歴、障害、健康状態、性的嗜好、または法的保護下 にあるかどうかには関わりなく、均等雇用機会を提供する のは、アラガン社のポリシーです。 全ての営業地域で、均 等雇用を実施し、雇用過程の全てを通じて均等な機会を提 供します。 ポジティブな職場環境創り 質問: 相当量の肉体労働と、重いものを持ち上げ ねばならないポジションの空きを埋めようとしてい ます。そのために必要な、肉体的な条件を満たさな い候補者を雇わなければ、差別になりますか? 返答: もし候補者が、妥当に、そのポジションに 必要な責務が果たせなければ、その候補者を落と して、他の候補者を探すことは、差別にはなりま せん。ですが、もし候補者が、アラガンが妥当に 要求する、そのポジションに必要な責務を果たす 能力を有しているならば、それだけを理由に考慮 の対象外にすることは出来ません。 アラガンが倫理的な運営によって、ビジネス成功を成し遂 げようとするのに、従業員は、社の最大の力です。私達一 人ひとりが、アラガンの成功と評判に貢献していることを 認識し、社は、従業員が居心地よく、かつ、刺激されるよ うな、ポジティブな職場環境の提供を心がけています。 私たちは皆、嫌がらせや差別、 脅しや仕返し等からは無縁 質問: 同僚の一人は、特定のマイノリティーと女性 を侮辱したジョークを言い続けています。私以外の 誰も、彼のジョークを気にしているようではありま せんが、私には、その類のユーモアのセンスがない ようです。どうすればいいのでしょうか? の環境で働く権利を持っています。アラガンは、その様な 行いは決して許容しません…それが従業員からであれ、取 引相手である第三者からであれ、関係ありません。従業員 は各々、仕事上で出会う人々全員に、敬意と尊厳をもって 接することが期待されています。 私たちは、アルコールやドッラグ類とは無縁であることも 含めて、職場では快適に働けるべきです。従業員は、それ らを会社敷地内や会社のイベントに持ち込むべきではあり 返答: あなたの同僚の振舞いは不適切です。たとえ 他に何人が楽しんでいようとも、職場の雰囲気を損 ねるようなジョークは許されません。その同僚に、 彼のジョークは、あなたを不快にさせると伝えるべ きです。直接に、その問題について話し合うのに抵 抗があったり、彼があなたの頼みを聞き入れず、不 適切なジョークをやめない場合には、あなたの監督 者か、その他の会社の報告通信ルートを通じて相談 すべきです。 ませんし、勤務中に酔っていたり、麻薬の影響下にあって はなりません。 アラガンのポジティブな職場環境を支え、維持するのは私 たち自身です。そしてアラガン社は、私たちに、生産性が 高く人々が仕事を楽しむことができる環境を育む事を期待 しています。 32 同僚従業員への責任 声を挙げ、懸念を報告する アラガンでポジティブで倫理的な職場環境を維持するには、私たち全員が役目を果たさねばなりません。私達個々の 意思決定と振舞いが、会社と同僚の両方に影響を与えるので、ポジティブな例を示すよう心がけるべきです。 倫理的でコンプライアンスに添った振舞いは、私たち自身だけにとどまらず、同僚や交流のある第三者にも同様の行 動が期待されています。もし、アラガンの倫理的な行いや、全ての適用法への遵守が危険に晒されている事に気付い たら、率直に発言すべきです。不道徳な行為や違反を見過ごせば、会社にとっても、個々の従業員にとっても、重大 な危険をもたらすかもしれません。 アラガンは、懸念や心配事を相談したり、疑問を呈するためのオプションを数種、用意しました。私たちには、私た ち自身、同僚、会社に対する、アラガンの高品質の製造者としての評判を守る義務があります。 懸念を持ちかける対象であるリソースを知りましょう 以下は全て、あなたが声を挙げ懸念を相談するためのリソースです: • あなたの監督者; • 人事部代表者; • コンプライアンス主任; • 企業コンプライアンス部、または • 倫理ホットライン 33 間違ったことをするのに 正しいやり方などありません Our pursuit. Life’s potential. © 2012 Allergan, Inc., Irvine, CA 92612. All rights reserved.
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