会社分割による別会社で事業は継続、債務免除の再生事例

会社分割による別会社で事業は継続、債務免除の再生事例
-旅 館 経 営 -
M社
■経緯と原因
施設が老朽化した為、改築資金として、地元金融機関など計4行より借入を行った。
し か し 、そ の 後 の 売 上 が 伸 び 悩 み 、以 降 計 2 社 の コ ン サ ル 会 社 の 指 導 を 受 け な が ら も 、売
上は増加せず、人員削減、サービス低下により業績はどんどん悪化する。
改 築 の た め の 借 入 以 降 、運 転 資 金 借 入 も 増 加 し 、数 年 後 に は 、売 上 を 超 え る 借 入 債 務 に 膨
れ 上 が り 、会 社 が 保 有 す る 固 定 資 産 は も と よ り 社 長 の 自 宅 は も ち ろ ん 、そ の 他 資 産 な ど 全
て抵当に提供させられていた。
こ の 時 点 で 表 面 債 務 超 過 と な っ て お り 、当 社 は こ の 時 点 よ り 相 談 を 受 け 、コ ン サ ル テ ィ ン
グを開始した。
■取組み内容と成果
コ ン サ ル テ ィ ン グ に 着 手 し て す ぐ に 、詳 細 な 調 査 (デ ュ ー デ リ ジ ェ ン ス )を 実 施 し 、そ の 結
果 、社 長 が 希 望 す る リ ス ケ ジ ュ ー ル で の 再 生 は ほ ぼ 無 理 で あ る こ と を 伝 え 、事 業 継 続 の 意
思 を 確 認 し た 。同 時 に 、収 益 性 の 改 善 に 取 り 組 む こ と で「 営 業 利 益 」の 捻 出 は 可 能 と い う
判 断 か ら 、別 会 社 に よ る 事 業 再 生 ・ 存 続 を 提 案 し 、法 人 個 人 所 有 の い ず れ の 固 定 資 産 も 手
放さずに行うスキームに取り組むことになった。
(1 ) 会 社 分 割 ス キ ー ム に よ る 事 業 の 存 続 、 再 生
会社が保有する必要な固定資産、従業員、取引先、顧客を別会社R社に承継譲渡。
その後、R社の株式を関係者に売却することで分割手続きが完了。
ホテルを 1 日も休業させずにR社に事業が承継され、M社には金融債務だけが残った。
その金融機関には、R社の株式売却代金を全額返済金として充当し、その後、M社は法
的整理を申立。その後、M社社長は、個人保証分について保証協会や金融機関と弁済交
歩し、金融機関債務については当社提携サービサーに売却してもらうよう交渉。
その結果、金融機関よりサービサーへ債権譲渡が行われ、M社は当社提携サービサーに
100 万 円 を 払 う こ と で 残 債 務 を 免 除 し て も ら う 。
保証協会分は、月額2万円を返済することで合意。個人破産もすることなく、一定期間
を経てR社の社長に就任(返り咲き)した。
(2 ) 個 人 資 産 買 い 戻 し ス キ ー ム
社長や家族である連帯保証人が所有する資産のうち、自宅だけを残して他の資産は全て
売却。売却金は全額M社の法人債務の弁済に充当。
自宅については、抵当権者である金融機関に対し、M社社長と当社で交渉し、抵当権抹
消 交 渉 に 成 功 し 、 親 族 に 買 い 取 っ て も ら い (保 有 し て も ら い )、 そ の 後 、 上 記 R 社 で さ ら
に買い取ることで、実質的に買い戻しに成功した。
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