これからのコンテナセキュリティ ~Dockerの今~

これからのコンテナセキュリティ
~Dockerの今と課題~
日本ヒューレット・パッカード株式会社
ITアシュアランス&セキュリティ
ジャパンカントリーリード兼セキュリティエバンジェリスト
増田 博史
2015年11月18日
コンテナ(Docker)とは?
- The container is a process isolation technology 非仮想化環境
APP
APP
ユーザー空間
カーネル空間
ソフトウェア仮想化
(VMware / Xen etc)
コンテナ環境
APP
APP
APP
APP
APP
ユーザー空間
ユーザー空間
OS
OS
VM
VM
カーネル空間
OS
OS
Hardware
Hardware
Hypervisor
Hardware
ユーザ空間を複数に分けて、それぞれのユーザプロセス(アプリケーション)
から見えるリソースを制限する
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Dockerの基本機能
- Docker provides “Image Management” and “Container Management”
コンテナの管理
イメージの管理
① コンテナの作成
④ イメージの保存/配布
Registry
Image
② コンテナの編集
Image
③ イメージの作成
Docker Hub
Deploy
⑤ イメージの公開
アプリエンジニア
OSにインストール出来るものをイメージ化し、標準化すること
で、アプリケーション展開の自動化が可能
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Dockerの価値
- Automation infrastructure コンテナの管理
イメージの管理
Standardizatio
n
開発環境と展開先環境の共通化
Registry
Docker Hub
少ないリソースを多く
のアプリケーションで
効率的に利用する
Image
Image
Effective
Utilization
Portability
アプリケーション実行環境
を容易に用意できる
Dockerの価値は、軽量型仮想OS(コンテナ)の提供ではなく
「イメージ管理」機能によるインフラ提供の自動化にある
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Dockerの課題点
- Issue list for operating Docker -
Security
Resource Isolation
カーネルを共有しているので,もし特権昇格の脆弱性があるコンテナに被害を受ける
と,他の全てのコンテナとホストも攻撃対象となる。
Image Control
悪意のあるイメージの配布による攻撃が指摘されている。
Orchestration
マルチノードのコンテナ通信を含め、依存関係があるサービス群のシステムを自動化
する仕組みがない。
Service Discovery
監視を含め、クラウド化された環境から必要となるサービスを見つけだし、指定する仕
組みがない。
まとめ
今後のDocker固有のセキュリティに期待。
トータルセキュリティで、
コストとリスクのバランスを考えるべき!
Dockerを支援するHPE新製品(2015/11/17公開記事)
•「HPE Helion Development Platform 2.0」:
マイクロサービスの実装のためのツール
•「HPE StormRunner」と「HPE AppPulse」:
テスト、実装、モニタリングのための開発者向けツール
•「HPE Sitescope」搭載の「Remote Docker Swarm」:
クラスタモニタリング
•「HPE Codar for Docker」:
ハイブリッドワークロード
•「HPE Composable Infrastructure」向けの「Docker Machine」プラグイン:
「HPE OneView」から自動化
・最適化された「HPE 3PAR StoreServ Storage」と「HPE StoreVirtual」
出展:ZDNet:http://japan.zdnet.com/article/35073591/
Thank you
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