平成27年8月26日 山口県立大津緑洋高等学校 校 大津中健児之碑 長 中 村 彰 利 学校状況のお知らせ 今年の夏も連日猛暑が続き、お盆の頃から夜は過ごしやすくなってきましたが、日中の 残暑は厳しいものとなっています。戦後70年を迎え、昭和19~20年に光海軍工廠に 学徒動員され、被爆や病気で亡くなられた生徒や引率教員8名を追悼する「大津中健児之 碑」を前に、御冥福をお祈りし、改めて平和を祈念しました。 こうした夏、生徒は自分の夢や目標に向け、勉学に、部活動に、あるいはボランティア 活動などに汗を流しており、その成果が期待されるところです。 平素から本校教育に、格別の御理解と御支援をいただき厚くお礼申し上げます。 さて、大津校舎の状況についてお知らせいたします。 1 世界スカウトジャンボリー学校訪問 7月31日(金)に、世界スカウトジャンボリ ー地域プログラムの一つとして、イギリス及び台 湾、デンマーク、南アフリカ共和国、アイルラン ド、日本のスカウト80名が来校し、体験活動等 を通じて、生徒と交流しました。 大津校舎では、多くの生徒や教職員がスカウト 一行を熱烈に出迎えました。まず開始式を行い、 校長や生徒会長、スカウト代表の挨拶、語学ボラ ンティアの自己紹介を行いました。次いで、午後 から実施する日置校舎の米粉ピザづくり、水産校 舎の小型実習船「すいこう」乗船、アジアンノッ ト、スキューバーダイビング、ちくわ製造の5つ の体験活動の班分けを実施し、最後に、じゃんけ んゲームを行って、勝ったスカウトには水産校舎 の生徒が製造した缶詰を贈りました。 生徒会と語学ボランティアの生徒が出迎えから 見送りまで、英語で案内や進行等を行い、休憩時には、交流教室や体育館で積極的に交 流していました。また、語学ボランティアの生徒は、水産校舎の体験活動でも通訳等を 担当しました。 さらに、開催期間中、きらら浜での場内プログラムや「やまぐちジャンボリーフェス タ」、ルネッサながとでの長門市地域プログラム、小学校訪問プログラム等において、語 学ボランティアとして19名、 「ジャンボリーおもてなし隊」ボランティアとして63名 の生徒が参加しました。豊かな国際感覚と自己有用感の醸成に貴重な体験となりました。 2 ドイツスポーツユーゲント学校訪問 8月7日(金)に、ドイツのザクセン・ザクセンア ンハルトのスポーツユーゲント(スポーツ青年団)の 指導者1名と16~21歳の団員9名が来校し、日置、 大津校舎の体験活動等を通じて、生徒と交流しました。 午前中、日置校舎で米粉パン・ビザづくりを体験し、 農場を見学した後、午後、大津校舎に来校しました。 大津校舎では、英語部生徒が出迎え、歓迎しました。 箏曲部生徒による「はや瀬」の演奏の鑑賞、弓道部や剣道部の生徒による競技の見学、 そして、英語部生徒とのテーマディスカッション「私たちにできるフェアプレイ」を行 いました。彼らは日本の伝統文化である箏曲、弓道、剣道に強い関心を持ち、自ら箏の 弦を奏でたり、弓を射たり、竹刀を振ったりと、意欲的に体験していました。また、デ ィスカッションは相互に英語で行い、熱心に意見等を交わしていました。楽しい時間を 過ごし、親交を深めて、国際感覚や国際理解の涵養を図ることができました。 3 卒業生講話 8月18日(火)に、今年3月に本校を卒業し、広島大学等に入学した第二期生3名 を招いて、1、2年生232名を対象に、受験勉強や高校生活の過ごし方等のアドバイ ス、大学生活の紹介などの講話を行ってもらいました。 卒業生は、大学入試には授業の内容が出題されることが多く、授業で基礎基本をしっ かりと身に付けることや、朝学習の小テストや週末課題をきちんとやっていくこと、過 去に受けた模擬試験を何度もやり直してみることが大切であると述べていました。また、 部活動や学校行事、ボランティア活動等の機会を生かして、積極的に取り組んでほしい と語り、そのことによって、新たな自分に出会えたり、自分の強みや自信を持つことが できたり、続ける力を身に付けることに繋がったりすると言っていました。さらに、自 らの経験を振り返りながら、高校生活は人生の分岐点の一つであり、自分を見つめ直し、 自分の将来について真剣に悩んでほしいとも話し、その上で志望大学・学部学科などを 決定することが重要で、それは大学入試や充実した大学生活に大きな力となると力強く 述べていました。 生徒は、卒業生の具体的で分かりやすい講話に熱心に耳を傾けていました。本日の講 話の内容を高校生活の充実や受験勉強に生かしていくものと思います。 4 オープンキャンパス大津緑洋in大津 8月19日(水)の午前中、中学3年生152名と保護者・教員40名の参加を得て、 オープンキャンパス大津緑洋in大津を開催しました。生徒が企画運営し、大津校舎の 特色をスライドで紹介する「オープニング・イベント」、教員と生徒の協働による授業を 体験する「模擬授業」、生徒が中学生の質問等に直接答える「在校生と語ろう」、中学生 が希望する部活動の見学・体験または校内見学を行う「部活動体験&校内見学」を順次 行いました。中学生は、少し緊張しながらも興味深そうに、熱心に参加していました。 改めて本校舎の特色やよさを理解し、魅力を感じてもらえたと思います。
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