民事再生手続開始の申立てのご報告とお詫び

平成 27 年 9 月 29 日
各 位
第一中央汽船株式会社
代表取締役
藥 師 寺 正 和
民事再生手続開始の申立てのご報告とお詫び
謹
啓
時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素から弊社事業に格別のご厚情
とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、突然のことではございますが、弊社及び弊社の 100%子会社である STAR BULK
CARRIER CO., S.A.(スター・ バルク・ キャリア・シ ーオー・ エス・エー )( 以下「 STAR
BULK」といいます。)は、財務状況の悪化により、このままでは近い将来、事業継続に著し
い支障が生じる状況となったため、本日、東京地方裁判所に対して、民事再生手続開始の
申立てを行いました。皆様には、多大なご迷惑をおかけすることになり、心よりお詫び申
し上げます。
弊社は、創業以来、専用船事業の安定性と不定期船事業の積極性とのバランスをとりな
がら、中規模の海運業者として営業展開して参りました。しかし、平成 20 年度のリーマ
ンショック以降の市況下落時に、船価低下の状況を睨みながら船舶投資を積極化し、保有
船舶の拡大を図ったところ、欧州危機、中国の経済成長の鈍化及び大量の新造船竣工によ
り、未曾有の長期的な海運市況の低迷に突入しました。その結果、用船契約の用船料が大
幅な逆ザヤとなったこと等により、弊社の財務体質は急激に悪化することとなりました。
弊社としては、事業の再生に向けて、各関係者のご協力を仰ぎながら様々な方策を模索
して参りましたが、このままでは近い将来、事業継続に著しい支障が生じることは確実な
状況となったため、弊社の事業価値の毀損を最小限とし、債権者の皆様への弁済の極大化
を図りつつ、実効的な再建を図るべく、今般の民事再生手続開始の申立てを決断したもの
です。
ご高承のとおり、民事再生手続は、事業を継続しながらその再建を図るための手続です
ので、弊社は、今後も従前どおり事業を継続いたします(なお、第一中央汽船グループに
おいて同申立てをしたのは、弊社及び STAR BULK のみでございます。)。
今後は、東京地方裁判所及び監督委員の監督の下で事業を継続しながら、全役職員一丸
となって一日も早い事業再建に全力を尽くす所存でございますので、何卒ご理解と引き続
きのご協力ご支援を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
謹
白