2003年1月

研 究 業 績 等 に 関 す る 事 項
著書,学術論文等の名称
単著,
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所,発表雑誌等
又は
発表学会等の名称
概 要
(著書(欧文))
1.
(著書(和文))
1. 『階級社会の変貌― 共著
20世紀イギリス文学
2006年9月
金星堂
に見る』
2
『英文学と他者』
イギリス植民地セイロンにおける
バーガー―ポール・ボウルズ「筌
とプライヴェートな用向き」に見る
共著
2014年3月
金星堂
セイロンの社会構造、所収
「非人称的自己と他者――ポール・
ボウルズの『雨は降るがままにせ
3
『アメリカン・ロー 共著
ドの物語学』
2015年3月
金星堂
よ』におけるダイア―、所収
二つの『シェルタリング・スカ
イ』と表象―コロニアル・ロード・
ナラティヴ」のセクシュアリティ
と人類学」、所収
(学術論文(欧文))
1
Islamic
単著
2007年10月
『第8回チュニジア
ムスリムの住む東洋の慣習に19世紀
Representation in
日本文化科学技術シ ヨーロッパにおける好奇心による未
19th Century
ンポジウム2007』
English Literature
開・異郷の「他者」とその「東洋
学」への影響、そして帝国主義的利
害関心やヨーロッパの学問によるイ
スラーム的東洋の再発見による植民
地的民族誌学の発展等の要素から19
2 Shimazaki Tōson as 単著
the Nationa1 Poet
2008年3月
山学院大学国際理解 ズムに対する読解に関する試論
in 1936
3
Herman Melville
世紀英文学に見る表象論を行った。
上垣外憲一編『帝塚 南米の視点で島崎藤村のナショナリ
研究所紀要特別号』
単著
2012年10月
and Islam
The 2nd Algeria-Japan
Academic Symposium
Sustainable through
メルヴィルは東地中海を訪れた。
これを契機にイシューメール解釈等
Book of Proceedings on
を試みた。
イスラームの様々な視座からアメリ
Literary History
Tunisian-Japanese
カ文学の各作品を解釈し、新たな文
First Report
Symposium on Society &
学史構築の第一次報告。
Advanced Sciences
4
1856年から翌57年の7ヵ月にかけて、
Islam in American 単著
2014年3月
Technology
(学術論文(和文))
1. ポール・ボウルズの 単著
2000年3月
修士論文
(筑波大学)
移動とグローバリゼ
ボウルズの移動に焦点を当て、グロ
ーバル化のなかでの位置づけである。
ーション
2
ポール・ボウルズの
単著
2003年1月
「ムスタファとその友達」では、記憶に頼る
モロッコ―「読み書
無学者が登場し、魅力ある人物である。ボウ
き能力」をめぐる
ルズの無学に対する魅力を彼の作品から読み
魅力探求
3
新しい英語音声指導 共著
取れる。
2004年11月
『ELEC同友会英語教
文学研究者の立場から、英詩を音声学的に取
育学会研究紀要』
り扱った。アイルランドの詩人イェーツの
第4号
「レダと白鳥」を「詩の音声的10段階解釈
とその指導」としてまとめた。
4
選択されるフランス 単著
2005年3月
『アイリスプラザ』
当時のアメリカが反共産主義を叫ぶなか、ボ
―ポール・ボウルズ
第15号
をめぐって
ウルズはスタインに会うためアメリカから逃
避し、フランスに行った。そこでは、キュビ
ズムが隆盛し、さらに彼を引き寄せた。
5
サハラ沙漠の移動― 単著
2005年11月
『シェルタリング・
『OTSKA REVIEW』
沙漠には第二次世界大戦以前の非文明化の
第41号
状態がある。ポートのアメリカからの逃避は
スカイ』の自伝性と
文明からの逃避で、ボウルズ本人と重なる。
ポート夫婦
6
ポール・ボウルズの 単著
2006年3月
英語圏文学――移動
博士論文
ボウルズの移動の理由と経緯、同時に、彼の
(筑波大学)
諸作品に見られるマグレブ(北アフリカ)表
とマグレブ表象
7
象を論証している。
マジョルカ島と地図 単著
2006年3月
―<天上学>と<地
『筑波イギリス文学』マジョルカ島で制作されたカタロニア地図と
第10号
上学>の展開
『シェルタリング・スカイ』からはサハラ沙
沙漠の交易を読み取れるが、この作品では、
沙漠の<地上学>と「庇護する」空の<天上学>
がある。
8
タンジールと民衆― 単著
2006年7月
「山上でのティー」と
『文学研究論集』
大文字のIslam(イスラーム)ではなく、多
第24号
様性を示唆する小文字で複数形のislams
『雨は降るがままに
(イスラーム)の立場から、歴史的意味
せよ』
合いの主体的民衆として、ボウルズの
タンジールを論考している。
9
アマールの人形と近 単著
2007年3月
代性―『蜘蛛の家』
『OTSUKA REVIEW』
「近代」化のモロッコにおいて、主人公
第42号
モロッコ人アマールが出会う人形に
『多民族研究』
ボウルズの作品『蜘蛛の家』に隠さ
第8号
れた同性愛を論証した。
のイスラーム表象
10
まつわる表象を論証した。
<近代>化に隠され 単著
2015年3月
た<同性愛>―ポー
ル・ボウルズの『蜘
蛛の家』
(紀要論文)
1. ポール・ボウルズの 単著
2006年10月
『流通経済大学社会 ボウルズの文学的手法は、シュールレア
フランスからモロッ
学部論叢』第17巻1号 リズムが原点である。その影響で彼はフ
コ――シュールレア
ランスへ行った。さらに、ボウルズのフ
リズムと民族誌学
ランスからモロッコ行きには、民族誌学
が関連する。
2
なぜ、スレイドは医 単著
2011年10月
者か――『世界の真
常磐大学コミュニテ ボウルズのラテン・アメリカを舞台にす
ィ振興学部紀要
る作品『世界の真上で』における医者ス
上で』における「新
『コミュニティ振興 レイドやグローバーを中心とした登場人
しいもの」
研究』第13号
(研究ノート)
物に焦点をあて、医療人類学の視点から
「病い」と「疾病」の差異等を明示し、
それを契機に「新しいもの」をめぐって
ラテン・アメリカにおける社会階層や医
療等に関する表象論を展開した。
3
Paul Bowles’“Transition”
単著
2014年9月
ィ振興学部紀要
to Morocco via France:
Ethnography
Islamic Representations
民族誌学の視点で、さらには、人類学の
『コミュニティ振興 諸要素から分析している。
Surrealism and
4
常磐大学コミュニテ ボウルズの移動をシュールレアリズムと
単著
2015年3月
研究』第19号
常磐大学コミュニテ ワシントン・アーヴィング『マホメットとその後継者たち』と
and Realism in Mahomet
ィ振興学部紀要
and his Successors and
『コミュニティ振興 カレー『虚栄の市』を比較し、イスラー
Vanity Fair
研究』第20号
とその後継者たち』とウィリアム・サッ
ーム表象とリアリズムの要素を追究した。
(辞書・翻訳書等)
1. 『中東諸国における 共訳
市民社会』
2006年3月
上智大学アジア文化 Norton(ed.),Civil Society in the
研究所
Middle Eastの抄訳。担当は、アラ
ン・リチャーズ「中東・北アフリカ
における説明責任あるガバナンスに
向けての経済圧力」。
(報告書・会報等)
1. 生徒は待っている!
単
2003年9月
アイリス英語教育学 高等学校非常勤講師の経験から、授業の
―高等学校非常勤
会『ニューズレター』あり方を提案した。教育界では、生徒の
講師の経験から
第68号
学力低下や凶悪な犯罪問題などが叫ばれ
るなか、「確かな学力」と「豊かな心」
が重要視され。私は、学力の低く退学の
退学の多い底辺校を経験し、現場から、
「確かな学力」と「豊かな心」の問題を
考えることになった。1クラスに5人程度
退学者がいる学校では、生徒の「興味・
関心」を重視する授業を心がけ、生徒の
目線で、生徒の立場になり、生徒の声を
を聞いた。生徒の心と共感できる人間的
度量の必要性を感じた。
2
研究発表報告:佐藤
単
2004年7月
アイリス英語教育学 『ウォールター・スコット 最後の吟遊
猛郎氏「スコットラン
会『ニューズレター』詩人の歌一作品研究』(評論社、1983)の
ド人気質について―
第72号
の著者である佐藤猛郎氏の発表の報告で
ウォールター・スコ
ある。佐藤氏はウォールター・スコット
ットの『ウェイヴァ
での「歴史」を題材に、ジャコバイトの起
リー』を中心に」
源、Fifteen & Forty-Fiveの二つの反乱
事件に触れ、スコットの歴史認識を提示
した。
3
英語発音資格講座を 単
2004年7月
受講して
4
先生、ゴミ袋どこ一 単
2004年11月
響きあう心に向かって
5
生徒よ、希望とリス 単
2005年3月
クを抱け
『英語の発音と表記』
英語の単音・リズム・イントネーションを含め
第4号
た、発達熟度10段階等を報告した。
『大塚フォーラム』
高等学校非常勤講師の経験から、生徒と教師
第22号
の信頼関係の構築について論考である。
『ELEC同友会英語教 生徒に対し、希望をもって積極的に多くの
育学会創設10周年
課題に取り組み、その課題に果敢に
記念誌』
挑戦してもらいたいという趣旨。
英語“risk”が本来備える「勇気
を待って決断する」を生徒に期待。
6
英語発音資格講座を 単
2005年7月
受講して
アイリス英語教育学 発達熟度10段階の検定、1挨拶と音
会『ニューズレタ
ー』第77号
調、2リズムとマザーグース、3強
勢、4母音、5子音、6語と語のつな
がり、7子音連結、8同化現象、9音
の弱化と脱落、10流暢さと効果的
コミュニケーション、以上10段階
と発音指導項目10項目を確認した。
7
中東・イスラーム教育 単
2006年3月
セミナーの感想・
評価
8
中東・イスラーム研究
『通信』116号東京外 東京外国語大学アジア・アフリカ文
国語大学アジア・アフ 化研究所主催の「平成17年度中東・
リカ言語文化研究所 イスラーム教育セミナー」の報告
2006年7月
『通信』117号東京外 このセミナーの特徴は、各発表者が
セミナーの感想・
国語大学アジア・アフ現地調査を行い、その調査に基づく
評価
リカ言語文化研究所 報告を基調としている点であり、ロ
ーカルなコンテクストでのイスラー
ム化か報告された事例研究である。
9
ポール・ボウルズの 単
2007年3月
ピクニック―「山上
東北英文学会第61回 ボウルズの短編「山上でのティー」
(Proceedings)
と長編『雨は降るがままにせよ』は
でのティー」と『雨
モロッコのタンジールを舞台にピク
は降るがままにせ
ニックの記述がある。これを契機に
よ』におけるタンジ
ボウルズの1930年代のオリエンタル
ール表象
な眼差しによるムスリム民衆(イス
ラームの住民)と1940年代の「市民
社会」のムスリム民衆論証した。
ムスリムの住む東洋の慣習に19世紀
10
辞書と親しむ方法
単
2011年3月
『君にすすめる一冊 外山滋比古『英語辞書の使い方』を
の本』第六集、敬愛 学生向けに紹介し、読書を薦める。
大学・千葉敬愛短期
大学メディアセンタ
11
書評・高知尾仁編
単
2012年3月
『人と表象』
常磐大学コミュニテ <何かを表象する>、<何かをイメー
ィ振興学部紀要『コ ジする>とは、あるものを意識する
ミュニティ振興研究』こと、認識すること、想像すること
第14号
想像することに関係する。 感覚でき
ぬものを知ることに関係するのも
「表象」である。
12
ワシントン・アーヴ 単
2012年5月
日本ヴィクトリア朝 トマス・カーライル『英雄崇拝論』
ィング『マホメット
文化研究学会ニュー 等を比較し、『マホメットとその後
とその後継者たち』
ズレター第11号
継者たち』の脚注にあるエドワード
に見るイスラーム
レインの『当世エジプト人の風俗と
表象
と習慣』等に注目することで、「経
験や事実」に基づく小説のあり方を
論証した。
13
書評・安藤厚・細川 単
2012年11月
常磐大学コミュニテ 組織改革、カリキュラム改革の重要
敏幸・山岸みどり・
ィ振興学部紀要
性、教育・研究支援をも勘案し、教
小笠原正明[編著]
『コミュニティ振興 職員研修及びTA研修をカバーし、特
『プロフェッショナ
研究』第15号
に将来の大学教員及び将来の専門職
ル・ディベロップメ
としての大学院の専門的能力開発を
ント―大学教員・TA
含む用語として、プロフェッショナ
研修の国際比較』
ル・ディベロップメントが採用され
た。
14
書評・平石貴樹
単
2013年3月
『アメリカ文学史』
常磐大学コミュニテ 「自我」の視座から「アメリカ文学
ィ振興学部紀要
史」が再構築さる。19世紀末に「近
『コミュニティ振興 代小説」が完成し、近代的自我が確
研究』第16号
立した。20世紀には、自我が揺らぎ
分裂すると、近代小説も分裂し、モ
ダニズムが生成される。
15
書評・デイヴィッド 単
2013年11月
常磐大学コミュニテ 国民文学、各国文学、英語文学、さ
ィ振興学部紀要
界文学とは何か?』
『コミュニティ振興 「流通」や「翻訳」という切り口か
研究』第17号
16
らには、世界文学といった概念を、
・ダムロッシュ『世
書評・渡辺利雄『講 単
義アメリカ文学入
門編』
2014年3月
ら理解できる。
常磐大学コミュニテ 文学者、時代背景、社会状況、伝記
的事実等、魅力的に記述されている
ィ振興学部紀要
『コミュニティ振興
研究』第18号
(国際学会発表)
1. Morocco From France 単
2006年12月
チュニジア−日本
ボウルズが、1929年に初めてフラン
of Paul Bowles:
文化・科学・技術学 スヘ行き、さらに、1931年にモロッ
Surrealism and
術会議 第7回大会
ethnography
コヘ初めて行っていることをフラン
スからモロッコヘという視点で検
証した。
2
Shimazaki Toson as 単
2007年8月
the Nationa1 Poet
国際比較文学会
(ブラジル)
in 1936
島崎藤村の「椰子のみ」と1936年に
焦点をあて、ナショナリズムとラテ
ン・アメリカという側面から当時の
言説の表象を議論した。
3
Islamic
単
2007年11月
チュニジア−日本 19世紀のヨーロッパで中東に対する
Representation in
文化・科学・技術
19th century
学術会議第8回大会 た。(1)ムスリムの住む東洋の慣習
English Literature
関心を大きく次の三項としてまとめ
に好奇心による未開の「他者」とそ
の「東洋学」への影響。(2)帝国主
義国主義的利害関心。(3)聖書の
「高等批評」による学者と民衆によ
「東洋」への意識。以上の要素から
19世紀英文学に見る表象論を行った。
4
Islamic
単
2011年11月
チュニジア−日本
ワシントン・アーヴィングの『マホ
Representations in
文化・科学・技術学 メットとその後継者たち』に対する
Washington Irving's
術会議第11回大会
イスラーム表象を論証した。
Mahomet and his
Successors
5
Herman Melville and 単
2012年5月
6
Islam in American
第2回アルジェリア日 ハーマン・メルヴィルの小説におけ
本学術シンポジウム るイスラームに関する記述は19世紀
Islam
単
2013年11月
チュニジア―日本
中期のアメリカにおけるイスラーム
Literature:First
文化・科学・技術学 の捉え方に関与する。
Report
術会議第12回大会
(国内学会発表)
1. 英語らしさの音声
共
2003年11月
習得法
2
ELEC同友会英語教育 「カークウッドの森」という英語物
学会第9回英語教育
語を作成し、演劇形式に各自が俳優
研究大会
としてスピーチ(発声など)を重点的
に発表を行った。
2004年2月
ポール・ボウルズの戦略――『シェルタリング・スカイ』を読む
単
アイリス英語教育学 自伝『止まることなく』の初版の記
略―『シェルタリン
会第129回月例研究会 述が、二版以降かなり削除されてい
グ・スカイ』を読む
ることに注目し、その削除部分であ
るパスポートの問題、ユダヤ性、共
産党員という事項を検討した。それ
らはボウルズのアイデンティティに
係り、主人公ポート(Port)とパスポ
ート(passport)等の書き込まれた部
分と削除部分を比較検証した。
3
「10段階英語発音熟 単
2004年7月
達度チェック」再考
英語発音表記学会
英発熟達度10段階の検定。10段階で
第9回大会
は、ディスコースにおける発音を確
認し、スピーチ、アナウンスにおけ
る発音やイントネーションを検証。
4
スーパーネイティヴ 共
2004年11月
の発音を目指して
ELEC同友会英語教育 英詩の発音を「発音記号」で表記し
学会第10回英語教育 「リズム」、「イントネーション」
研究大会
「弱化脱落」など、英詩における文
脈に照らし、発音指導法を提示。
5
教室で役立つ発音講 単
座を1年受講して
2005年3月
アイリス英語教育学 IPA(国際英語発音記号)を踏まえ、
会第139回月例研究会 日本人学習者の視点から学習者の発
音取得の困難な点等を報告した。
6
地図とマジョルカ島 単
2005年5月
―<天上学>と<地
日本中東学会第21回 地図製作には、天文学が必要とされ
年次大会
上学>の展開
た。言わば、〈天上学〉の世界であ
る。 「地理学」を考えるとき、〈地
上学〉はどうか。カタロニアの絵図
は、旅行家イブン・バットウターな
どからの情報から得られたとされ、
〈地上学〉の世界である。
7
余暇と階級―「筌と 単
2005年5月
20世紀英文学研究会 ボウルズのこの短編の舞台はイギリ
プライヴェートな用
8
ス植民地セイロンである。余暇と連
向き」のイギリスと
動すると、セイロンヘのイギリス本
セイロン
国からの植民地官僚の余暇なのか。
ポール・ボウルズと
単
2005年7月
東京外国語大学中東 チェスクーが生まれた当時のニュー
アルフレッド・チェ
イスラーム教育
ヨークの精神医学とユダヤ教の神秘
スタ―アメリカ・モ
セミナー
主義カバラーとの関連を取り上げ、
ロッコ・イスラエル
チェスターのイスラエルヘの眼差し
を指摘し、ボウルズの共産党入党や
左翼系雑誌との関連からモロッコ永
住決意の理由を追究した。
9
『蜘蛛の家』のムス 単
2005年8月
リム表象――ボウル
ポストコロニアル
フェズにおけるメディナという場所
文学研究会
から、フランスによるモロッコヘの
ズの見るアマールの
植民地状況とモロッコによるフラン
近代性とフェズ
スからの独立の状況のせめぎあいを
通して、ムスリムのアマールからイ
スラームがいかに描写されているか
を明示した。
10
アマールが受け取る 単
2005年12月
東京外国語大学中東 ムスリムのアマールが見学する「人
人形―『蜘蛛の家』
イスラーム研究
形博物館」であり、その人形博物館
のイスラーム表象
セミナー
からアマールが景品として受け取る
人形がフランスからまさにモロッコ
が独立する記号として機能する。
11
なぜスレイドは医者 単
2006年3月
大塚英文学会
アメリカ人で退職後のスレイドは、
か――『世界の真上
現地の住民グローバーにアメリカ人
で』における「新しい
の患者の診察を依頼されるが、それ
もの」
が偽りと判明し、麻薬の一種である
LSDを投与されてしまう。無能な医
者をめぐる言説を、医療人類学の枠
組みにおいて検証した。
12
ポール・ボウルズのフ 単
2006年5月
ランスからモロッコ
日本中東学会第22回 当時フランスでは、シュールレアリ
年次大会
ストが民族誌学者であったことから
――シュールレアリ
も、ボウルズのフランスからモロッ
ズムと民族誌学
コヘの移動が発表の中心テーマとな
っている。
13
『蜘蛛の家』におけ 単
るセクシュアリティ
2006年10月
日本アメリカ文学会 登場人物のアメリカ人ステンハムと
第45回全国大会
モロッコののフェズ生まれでムスリ
――近代化に隠れた
ムのアマールにはホモセクシュアル
ボウルズの実態
な関係が潜むことを指摘した。
14
ポール・ボウルズのピ 単
2006年11月
クニック―山上での
東北英文学会
ピクニックを契機に、ボウルズの
第61回大会
1930年代のオリエンタルな眼差しに
ティー」と『雨は降
よるムスリム民衆と1940年代の「市
るがままにせよ』に
民社会」を介するムスリム民衆の差
におけるタンジール
15
異を論証した。
ワシントン・アーヴ 単
2007年5月
モダニズム研究会
ィングからボウルズ
16
ズを比較し、ヴィクトリア朝とモダ
へ― 英米文学のイス
ニズムにおけるイスラーム表象を論
ラーム表象
証した。
ワシントン・アーヴ 単
2011年11月
日本ヴィクトリア朝 (1)イスラーム創始者のマホメッ
ィング『マホメット
文化研究学会2011年 トに関するロマンス的物語、(2)
とその後継者たち』
度年次大会
に見るイスラーム
イスラームに関する歴史的物語、
(3)宗教や歴史に関する観点から
表象
17
ワシントン・アーヴィングとボウル
は失敗作等を検証した。
ハーマン・メルヴィ 単
2012年5月
ルとイスラーム
日本中東学会第28回 作品『白鯨』の語り手イシュメール
年次大会
は、旧約聖書のイシュマエルに由来
するが、メルヴィルが記述するこの
イシュメールにはどのような意味が
込められているのか、等を論証した
18
他者と表象―ポール 単
2013年8月
20世紀英文学研究会 『雨は降るがままにせよ』というモ
・ボウルズ『雨は降
ロッコを舞台にするテクストを分析
るがままにせよ』を
対象として、イーハブ・ハッサンの
「他者性は絶対的であり、アメリカ
読む
人でも理解できない」等を手がかり
に「他者」と「自己」を議論した。
19
アメリカ文学史の
単
2014年10月
イスラーム――
日本アメリカ文学会 アメリカ文学史の歴史的過程を踏ま
第53回全国大会
え、19世紀から20世紀にかけて著述
された、アメリカ文学史に表れるイ
第二次報告
スラーム表象を追究した。
20
アメリカ文学史の
単
イスラーム――
2015年5月予定
日本中東学会第31回 エドガー・アラン・ポーを中心にア
年次大会
第三次報告
21
アメリカ文学史の
イスラーム――
第四次報告
(演奏会・展覧会等)
1.
(招待講演・基調講演)
1.
メリカ文学19世紀のイスラーム表象
を扱う予定である。
単
2015年7月予定 多民族研究学会第24 20世紀後半におけるアメリカ文学史
回全国大会
のイスラームを研究発表予定である。
(受賞(学術賞等))
1.
研 究 活 動 項 目
助成を受けた研究等の名称
(科学研究費採択)
1. アメリカ文学史の
代表,
分担等
の別
代表
イスラーム
種 類
採択年度
交付・
受入元・受入額
概 要
アメリカ文学史ではイスラーム
挑戦的
2013年度
萌芽研究
∼15年度 日本学術 2210千円 表象が看過されてきた。9.11の
衝撃以降、アメリカのイスラー
振興会
を再度見直す時期が来ている。
「正典」(キャノン)の問題を
含めて、アメリカ文学史の再
構築を目的とする。
(競争的研究助成費獲得(科研費除く))
1.
(共同研究・受託研究受入れ)
1.
(奨学・指定寄付金受入れ)
1.
(学内課題研究(共同研究))
−
−
−
−
1.
(学内課題研究(各個研究))
1.
−
−
(知的財産(特許・実用新案等))
1.
−
−