肺がん治療の最新事情 ~これからの薬物療法の展望~ 2015年8月、国立がん研究センターは男性の部位別がん罹患数は、大腸がんが胃がんを抜いて1 位になったと発表した。しかし、部位別の死因では、第1位は肺がんであり、2位以下を大きく引き 離し、最も難治性のがんの一つである。 肺がんに対する治療は、肺がんの種類(小細胞がん、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん)に 基づき、患者さんの全身状態や年齢、臓器の機能、合併症なども含め総合的に判断する必要があ る。治療は外科療法、放射線療法、薬物療法に大別されるが、これまで外科治療の適応でない進行 肺がんの予後は極めて不良であると考えられてきた。しかし、現在では、様々な分子標的治療薬や 抗がん剤の開発が進み、進行肺がんにおいてもその治療成績は大きく改善し、長期生存の可能性に ついても期待ができるようになった。さらに最近では、免疫療法の有効性も証明されるなど、肺が んにおける薬物療法は大きな転換期を迎えている。このように治療法の躍進には、臨床と研究の緊 密な連携が不可欠であり、慶應義塾大学病院では、基礎研究と臨床一体型の医療・医学を展開し、 世界に先駆けた画期的な医薬品、医療機器を創出する拠点となることを目指し、トランスレーショ ナルリサーチ部門を備えた臨床研究推進センターを新たに開設した。 今回は疾患に苦しむ患者さんに対し、当センターの役割と肺がん治療の最新事情そして、これ からの薬物療法の展望について分かり易く説明する。 講 師 紹 介 慶應義塾大学病院臨床研究推進センター教授 副島 研造(そえじま けんぞう)先生 <学歴・職歴> 1989年 慶應義塾大学医学部卒業 1989年 慶應義塾大学医学部内科研修医 1991年 平塚市民病院内科専修医 1993年 慶應義塾大学医学部呼吸器内科助手 1997年 米国ハーバード大学ダナ・ファーバーがん研究所研究員 2001年 川崎市立川崎病院内科医長 2005年 慶應義塾大学医学部呼吸器内科助手 2007年 慶應義塾大学医学部呼吸器内科講師 2013年 慶應義塾大学医学部呼吸器内科准教授 2015年 慶應義塾大学病院臨床研究推進センター教授 <専門分野> 肺癌、呼吸器内科学 <所属学会> 日本内科学会、日本呼吸器学会(評議員)、日本肺癌学会(評議員)、日本癌学会、日本癌治療学会、日 本臨床腫瘍学会、日本呼吸器内視鏡学会(評議員)、日本感染症学会、日本免疫治療学研究会(理事)、 American Association for Cancer Research (米国癌学会)、American Society of Clinical Oncology(米国臨床 腫瘍学会)、International Association for the Study of Lung Cancer(世界肺癌学会)Europian Society for Medical Oncology(欧州臨床腫瘍学会) セミナー概要 <予約制> 【テーマ】 肺がん治療の最新事情~これからの薬物療法の展望~ 【講 師】 慶應義塾大学病院臨床研究推進センター教授 副島 研造(そえじま けんぞう)先生 【司 会】 一般社団法人日本臨床内科医会会長 公益財団法人医療研修推進財団理事長 慶應義塾大学名誉教授 猿田 享男(さるた たかお)先生 【日 時】 2015年11月17日(火) 【会 場】 新宿住友ビル47階(スカイルーム5) 【費 用】 無料ご招待 18時30分 開演 会場のご案内 ~新宿住友ビル47階 スカイルーム5~ 住所:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル 交通:JR「新宿駅」西口より徒歩8分 大江戸線「都庁前駅」A6出口 直上 丸ノ内線「西新宿駅」より徒歩3分 47階 お申込み・お問合せはBRBメディカルサロン事務局で承ります。 TEL.03-3343-4511 FAX.03-3343-5845 (受付:月~金曜日9:30~17:30)
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