PRレディースサークル

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笑顔を力に!!
会社・事業所名(フリガナ)
~みんなの笑顔の実現へ・・・新米リーダーの奮闘記~
ジドウシャ カブシキガイシャ
タハラコウジョウ
トヨタ自動車株式会社
田原工場
発表者名(フリガナ) ヤマシタ
サツキ
オオツカ
トモヨ
山下 さつき 大塚 倫世
【1.会社・工場紹介】(図-1)
(図-1)
田原工場はトヨタ国内最大の工場で、レクサスや
ランドクルーザーのようなSUV車の生産をして
います。特徴としてエンジン製造から最終組立ま
で車を造る主な工程が全て揃っています。
(図-2)
【2.職場紹介】(図-2)
私が所属している工務部は、各部が快適に生産活
動できるよう、製造部を支える役割と地域社会に
喜んで頂ける活動をしており、私はさらにその中
の総括室に所属しています。
(図-3)
【3.私の紹介】(図-3)
私は2008年に入社後、人事グループ、総務・
渉外グループ、広報グループと幅広く業務を経験
し、現在の広報Gでは工場の顔としての責任感など
を学んでいます。
(図-4)
【4.サークル紹介】(図-4)
PRレディースは1998年に結成。
広報業務を担当している女性を中心に活気ある
サークルでしたが、2005年に活動を休止、私
が広報へ入ったときには名前だけのサークル、言
わば「休止サークル」となっていました。
発 表 形 式
サ ー ク ル 名 ( フリガナ )
Q C サ ー クル 紹介
本
部
登
録
番
号
メ
ン
バ
ー
構
成
PRレディース サークル
4
均
年
齢
テ
ー
マ
暦 本テーマで 6件目
発
表
者
の
所
属
ピーアールレディース
177-3307
平
本テーマの活動期間
(
サ ー ク ル 結 成 年 月
名
44歳( 最高 64歳、最低 24歳 )
社外発表 1件目
2012年 4月 ~ 2014年 3月
会 合 は 就 業 時 間
)
プロジェクタ
1998 年
内 ・
外
4 月
・
両方
月 あ た り の 会 合 回 数
2 回
1回あたりの会合時間
1 時間
本 テ ー マ の 会 合 回 数
40 回
トヨタ自動車株式会社 田原工場 工務部総括室 総務・広報グループ
勤続
7 年
(図-5)
【5.休止サークルからQCサークルへの転機(図-5)
PRレディースが休止中、同じ部内のサークルが事
務・販売・サービス部門の全国大会で金賞受賞。工務
部はさらにQCへの熱が入り、活動をしていない
サークルが一目瞭然。当時の上司に、突然私はPR
レディースの復活と共にリーダーを任命され、やら
され感でいっぱい。不安からのスタートです。
(図-6)
【6.サークルレベル】(図-6)
再結成されたPRレディースのメンバーは、
現在の広報業務を担当している女性2名と技能系の
男性2名。年齢差40歳の若手とベテランが真っ二
つに別れるメンバー構成。
サークルレベルは、若手が足を引っ張り、
Dゾーンです。
(図-7)
(図-8)
【7.リーダー1年目の奮闘】(図-7・8)
PRレディースの未来を考えてみると、ベテラン2人は3年後に退社予定。メンバーの入れ替えが想定さ
れる為、後輩の育成が必至!この状況は、私がリーダーをやるしかないと、諦めと共に覚悟を決めました。
しかし、会合を開いてみると最年少の大塚は遠慮して何も言えないという状態でした。リーダーの私が
引っ張らなければ!と思う反面、どうしたらいいかわかりません。
(図-9)
【8.私の気づき】(図-9)
そこで、陸上長距離部の事務局をしていたとき、
ニューイヤー駅伝で初優勝した時の事を思い
出しました。
若手の頑張りがベテランにとって大きな刺激となり、
切磋琢磨しチームワークに繋がった。そして、
声援が追い風となり、日本一を勝ち取りました。
その時の選手の笑顔は最高に輝いていました。
この笑顔をPRレディースでも再現したいと思い
ました。
(図-11)
(図-10)
【9.サークルビジョン】(図-10・11)
陸上長距離部が日本一を勝ち取った3つのポイントをPRレディースに置き換え、「笑顔」をキー
とした3年後の目指す姿を考え、
3年間でサークルレベルBゾーンを目指し、チームワークと改善力で笑顔溢れる職場を作ろうと決めました。
10.1年目の活動
(図-12)
【10.1年目の活動】(図-12)
(図-13
1年目の取組みは「チームワーク」の育成です。サー
クルの特徴である、大ベテラン2人の能力を最大限使
うには?というところから考えました。
私が広報へ異動してきた時のことを思い返すと、教
えられるという環境が自然にコミュニケーションへとつな
がっていた事に気づき、ベテラン2人にお願いし、
もう一度後輩の育成を通じ再現してもらう事にしま
した。
その道のプロが教える、まさに「寺小屋活動」のス
タートです!
10.1年目の活動(寺子屋活動)
【10.1年目の活動(寺子屋活動)】(図-13)
ステップ① ベテランから車の基礎を教わりました。
2人は熱く大塚へ伝え、大塚も必死に勉強する姿を
見て「私も負けていられない」と更に知識向上への
意欲が沸きました。こうして知識の向上と同時に、
徐々にチームワークの形成が図られました。
【11.チームワークが良いサークルづくり】(図-14)
ステップ② 近隣企業の見学をベンチマークし、ベ
テランにも新たな気づきと向上心を与える環境にし
ました。
ステップ③ 若手が教える側に立ち、定例ミーティ
ングと勉強会を開催。若手が講師となり、クイズ形
式で楽しく学ぶ工夫をしました。また、このミーティ
ングは「絶対全員参加」と決め、私がこだわって活動をし
てきました。
こうしてお互いに学びあう風土が形成されました。
(図-13)
(図-14)
【12.活動の成果】(図-15)
(図-15)
寺子屋活動でコミュニケーションとチームワーク
の形成が図られ、活気あるサークルへ成長し
「私たちが笑顔に」なってきました。
サークルレベルはY軸を上げることができました。
(図-16)
【13.2年目の活動】(図-16)
2年目の取組みはいよいよQCを使ったテーマの推
進です。以前と違って活発的な話し合いが
できるようになり、1年目の成果が出ていることを
実感!評価した結果、「小学生見学満足度向上」に
ついて取り組むことに決めました。
<改善事例①>
<活動期間>
お客様の笑顔を確保せよ!
~小学生見学満足度向上~
(1)テーマ選定
(2)活動計画
(3)現状把握Ⅰ
2013年3月~9月
(3)現状把握Ⅱ
(4)目標設定
(5)要因解析
(6)対策立案
(7)対策実施Ⅱ
(7)対策実施Ⅰ
複数の班に別れて案内している為、班の間隔が詰まると
体験コーナーで時間調整(設定5分→最短3分)
学校の休み時間と授業後に電話が殺到。
対策後・・・
トヨタの電話回線に限りがあり多くの学校をお待たせ。
工程説明で時間調整が
できるように、
説明補助版を作成。
班の間隔を
保てるようにした。
対策後・・・
見学依頼書を作成し、メール受付に変更。
先生の都合の良いタイミングで予約可能!
さらに、誰もが一同に
体験ができるようにと
手作りの体験器具を新設。
充実した体験時間を提供
できるようになった!
(9)標準化・歯止め
(8)効果確認
(図-17)
【14.2年目の活動まとめ】
(図-17)
問題と向き合い、メンバーの力を引き出し解決し
ていくことで、みんなの笑顔をつくることができ
ました。
改善力がアップ!サークルレベルはCゾーンにラ
ンクアップです。
リーダーとしての自信に繋がりました。◆
(図-18)
【15.3年目に向けて】(図-18)
3年目に向けて話合っていると、メンバーはやり
きった感でいっぱい。
私は「これで満足していいのかな」と思う中、別
チームのチームリーダー、元陸上長距離部で日本
一を経験した内田さんから「リーダーが満足したら
チームは成長しないよ。次のSTEPは難しいけど、一番
大事だよ!」と、喝が入りました。
私は、自分が考えた3年ビジョンを思い出し、もっと
もっと上を目指さなきゃ、と気合が入りました。
リーダーを任された時に強く思った「後輩育成」
をQC活動でできないかと考えました。
【16.後輩の育成Ⅰ】(図-19)
大塚に問題解決への当事者意識を持ってもらう
為に小学生見学の企画をお願いすると、昨年私が
作った企画書とほぼ変わらない企画書を提出
されました。
同じことをやるのも悪くは無いけど、心を
鬼にして企画書のやり直しを言い渡しました。
(図-19)
(図-20)
【16.後輩の育成】(図-20)
後日、作りなおした企画書には
「特別支援学校受入」の文字が。
「昨年、特別支援学校からの見学要望があったと
き、見学をお断り。お詫びに伺うと先生から冷た
い態度を取られ、悔しい思いと、「申し訳ない」という
気持ちになりました。」と、大塚から想いを打ち明
けられ、私は共感!これは大塚にテーマリーダーとし
て任せても大丈夫と思いました。
<改善事例②>
<活動期間>
(図-19)
2013年9月~2014年2月
お客様の笑顔を取り戻せ!~安心・安全な工場見学を目指して~
(1)目標設定
(3)現状把握Ⅰ
(2)活動計画
(3)現状把握Ⅱ
(3)現状把握Ⅲ
事務所で話し合っていると、松村さんから
「席で悩む前に現場を見て確認」と一喝!
学校への訪問によって、私たちの心に変化が。
見学を絶対に成功させたいと想いが強くなりました。
(4)要因解析
(5)対策立案
(6)対策実施Ⅰ(安心への取り組み)
(6)対策実施Ⅱ(安全への取り組み)
保護者から有事への対
応法を教えて頂き、
保安課・診療所への
連絡網を作成
導尿の専用設備や場所
が無い為ロビーのイス
と多目的トイレで代用
安心・安全をキーに
部品運搬車の往来が多い
ポイントに組立部の方を
安全確保者として配備
検査課の方と見学でき
る場所を一緒に調査
車イスの目線で見やす
いライン側に決定
(6)対策実施Ⅲ(大塚の想い)
子ども達に大人気の体験コーナーを体験させたいと
想いベテランへ相談し、器具を1階へ移設。
階段を使わないコースだと、
2階にある体験コーナーができない。
(7)効果確認
(8)標準化
反省点を織り込み来年度へ繋げました!
(図-21)
【17.QC工場発表会】(図-21)
この事例は、部内大会を経て、工場大会に出場。な
んと金賞を受賞しました。工務部代表の金賞受賞は田
原工場35年の歴史の中で初の快挙です!
(図-22)
【18.3年目のまとめ】(図-22)
こうして現場を巻き込んだ活動で課題を達成!
お客様と仲間の笑顔が私たちの力になりました!
サークルレベルもBゾーンへランクアップ!
(図-23)
【19.リーダーの成長】(図-23)
3年前、やらされ感から始まったQCサークル。
3つのステップを踏んできたPRレディースは今
年、社外大会へ出場の声がかかり、目標にしてい
たサークルに肩を並べることができました。
みんなの笑顔の実現に向けて取り組んだ3年間は、私
の成長と、私の笑顔につながりました。
(図-24)
【20.まとめ~3年間の歩み~】
(図-24)
1年目の寺子屋活動で私たちが笑顔に。
2年目のQC活動でよりよい工場見学の実現で
みんなを笑顔に。
3年目の諦めていた課題への挑戦で笑顔の輪が
広がり、たくさんの笑顔が私たちの力に。
私の立てた3年ビジョンを達成する事ができました。
頼もしくなった後輩。
定年まであとわずかとなった
小林さん、松村さん。
やらされ感からの始まりでしたが、
この活動で一体感と成長感を得る
ことができました。
今後もQC活動を継続し、
心を込めた工場見学を実施してい
きます。