北アルプス燕岳登山の基礎知識 燕岳 標高 2763m 飛騨山脈 中房登山口 1450m 燕山荘 2712m 宿泊 安曇野との高低差 約2200m 安曇野と稜線の気温差 -13℃ (100m-0.6℃) 高山の気温 気温は、100m 上昇すると 0.6℃低下します。 風速 1m/sec の風が吹くと体感温度が 1℃低下 安曇野で仮に 30℃で上空に寒気入っていない 無風の場合、2700m の地点では 30℃―(2200/100)× 0.6℃=16.8℃ 風速 5m/sec の場合、2700m では体感温度が 11.8℃となります。 風速 10m/sec の場合、2700m では体感温度が 6.8℃となります。 防寒着が必要です。 空気の気圧 高度と気圧の関係は、気圧の変化と気温、湿度など によって異なりますが、一般的な目安として 平地(0m)1013hPa のとき、標高 3000m で 700hPa 1hPa あたり 9m~12m の高度差となります。 酸素濃度 酸素濃度は約 70%となります。 酸素濃度は約 1/3 となるため高度障害が起こる 可能性があります。ただし、人間の身体は一定時間 その高度に慣れると順応していきます。 高度に慣れるまで次の事が必要 充分な水分補給・深呼吸・ゆっくり動く 寝ない 登山道の歩き方 登山道は場所によっては狭いため一列になって歩 き、路肩など崩れ落ちる危険があるためあまり谷側 によらず、登山道を外れないように歩く。 登りの人と下りの人がすれ違う時は、登りの人に ゆずり、下りの人は山側に立ち止まってすれ違う 登り優先 動物と植物 北アルプスは国立公園のため動植物の採集は禁止 されています。石ころや枯葉も持ち帰ることはでき ません。公園内には特別天然記念物に指定されてい る雷鳥(ライチョウ)も生息しています。 高山植物の女王コマクサや色とりどりの草花が咲 き乱れています。登山道より外れないように楽しみ ましょう。 クマとの遭遇 燕岳周辺には数十頭の野生のツキノワグマが生息 している素晴らしい自然豊かな場所です。 この自然を守るために野生動物にエサを与えない ことが大切です。 食べるものを捨てることも野生動物にエサを与え てしまうことと同じです。必ず持ち込んだモノは すべて持ち帰ってください。 ツキノワグマはおとなしくやさしい草食動物 登山中にクマに遭遇してもクマを脅かしたり しなければ、クマは凶暴ではありません。 静かに、クマから離れるようにしてください。 ぜったいに、モノを投げたり、棒でつついたり、 大声を出して追い払おうとしてはいけません。 山はクマの縄張りです。クマは縄張りを守ろうと必 死で向かってきます。 水分とエネルギー補給 登山中の体調管理には、体温を維持するために 体調管理が必要です。 登山中とくに登りは 1 日 2 リットルほどの水分補 給と、こまめな食料補給が必要です。 塩分と糖分を意識した食料と水を持ってく 朝ごはんをしっかり食べる(味噌汁ホウレンソウ) 登山用の装備 靴・・・靴底厚い足首の高いタイプ、つま先に 1cm 以上の隙間が必要 靴下・・・中厚手、ウールの靴下 リュック・・・30 リッター以上 レインウエア・・・できれば登山用 服・・・・ポリエステルなど速乾素材、帽子 防寒着・・フリースまたは軽量ダウンジャケット 水・・・保温水筒に熱湯 500ml+水 1.5 リットル 食料おにぎり、パン、クッキー、チョコ、ナッツ 着替え・・シャツと靴下程度 ●登山アドバイザー● バックカントリー穂高駅前 太田 店長 モンベル安曇野店 スワンガーデン 小幡 店長
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