平成 27 年 3 月 9 日 版 気象測器を作ってみよう!〜風向風力計〜 沖 1 夏衣 ねらい、目的 生徒は、自分で作った風向風力計で気象を観測することによ って、校内での気象観測をより意欲的に取り組むことができる。 そのために風向風力計を作成した。 2 教材の内容 (1) 準備物 ・ 発泡スチロール(12㎝×12㎝×3㎝) ・ 厚紙2枚(厚さ1mm) ・ 竹ひご2本(約15cm、約18㎝のもの) ・ ストロー2本(約15cm のもの) ・ テープ ・ はさみ ・ 輪ゴム2個 図1 準備物 垂直翼(風向を示す) 水平翼(傾きで風力を示す) 図 2 完成図 (2) 作成手順 1)〔台の作成〕発泡スチロールに、図3のように方角を表す線を書 き込む。 図3 台(方角) 平成 27 年 3 月 9 日 版 2)〔水平翼の作成〕厚紙を図4・5のように切り取る。 図4 厚紙を切る前 図5 厚紙を切った後 3)図6・7のようにストローを2本テープでとめる。 図6 ストロー2本 図7 テープで固定 4)テープでとめた2本のストローに、2)の厚紙をテープでとめる。 図8 2)の厚紙と3)のストロー 図9 テープで固定 平成 27 年 3 月 9 日 版 5)はさみで図10のように切り離す。 図10 はさみで分離 6)〔垂直翼の作成〕たてのストローと厚紙をテープで図11のようにとめる。 図11 テープで固定 平成 27 年 3 月 9 日 版 7)図12のように、2つの厚紙の 部品のストローの部分に竹ひ ご(15㎝)を通してつなげる。 図12 ひごを通す 8)竹ひご(15㎝)とストローがズレないよ うに輪ゴムで両端を図13のように固定 する。 図13 輪ゴムで固定 9)竹ひご(18㎝)を、発砲スチロールの台に垂直に立 つようにつきさす(図14) 。 図14 台 平成 27 年 3 月 9 日 版 10) 9)の竹ひごに7)の部品をつなげて完 成(図15) 。 図15 完成品 (3)工夫・コツ 風の力で竹ひごとストローの位置がズレてしまうことがあ るので、それを防ぐために輪ゴム等で固定した(図16) 。 風力を値として認識できるようにするため、小型の 風向風力計(図17)と並べて扇風機の風力を量り(図18) 、 垂直翼に風力の値を記入した。 図16 工夫点 図18 扇風機の風力の測定 図17 小型の風向風力計 平成 27 年 3 月 9 日 版 小型の風向風力計と扇風機を用いて扇風機の風力を 測定した。右の図19はその値を垂直翼に示したもので ある。風力をおよその数値として知ることができる。 3.62、2.66、1.95 の数字はこのラインに水平翼が動い た時の風力の値を記したものである。この3つの値から おおよその風力を0、1、2、3に分けて垂直翼に記し た。 図 19 3 風力の値記入した垂直翼 教材の使用方法、活用例 中学2年生 「気象の観測」で実際に校庭で気象を観測するとき。 自分で作成した気象測器を使用することで、気象の観測を主体的に行うことが期待できる。 4 まとめ 風向風力計の作り方が複雑なので、丁寧に作り方を教える必要がある。 作成する作業で1時間はかかる。作り方が分かっている大人が作成して 20 分程度かかる。 【参考・引用文献】 ・ 神戸地方気象台 厚紙を使って簡単な風向風力計を作ってみよう! http://www.jma-net.go.jp/kobe-c/knowledge/kids/huko_husoku/huko_husoku_index.html
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