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厚生労働大臣 殿
人工多能性幹細胞(iPS細胞)の実用化に向けた研究費助成に関する要望書
愛知県みよし市 大津 泰弘 (47歳)
人の皮膚細胞に特定の遺伝子を入れることで、体の様々な部分に変身できるiPS細胞を使って、
事故や病気で機能を失った組織や臓器を修復する再生医療や創薬への応用が期待されています。
このiPS細胞は、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授によって開発され実用化に向けた
研究がなされていますが、課題の1つにコストがあげられています。
移植する医療用の細胞は、薬と同じレベルの安全性が求められ、災害時の場合も含め
無菌状態の維持や安全評価に莫大な費用と時間がかかるそうです。
臨床応用1例目の網膜細胞移植に使った細胞は、作製に1億円以上もの費用がかかり、
数ヶ月もの期間を要したそうです。
山中教授は、この課題を克服する為、「iPSストック」の整備にも力を入れておられます。
また、iPS細胞技術を患者さんのもとに届け、多くの難病や怪我を治療できるようになるまでの資金が
不足している為、 「iPS細胞研究基金」 も立ち上げて活動しておられます。
山中教授の活動に深く賛同するとともに、一日も早く治療が可能となることを願うところであります。
現在、私は難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘っています。
ALSは原因不明の神経の病気で、脳からの信号を筋肉に伝える神経細胞がだんだん壊れてしまい
自由に体を動かすことが難しくなっていく病気です。
残念ながら今現在、有効な治療薬は、まだありません。
私は、平成27年1月に、この難病と診断され、この半年間に症状がどんどん進行し、今では食事・
入浴・着替え・歯磨きに至るまで、家族の助けが必要になってしまいました。
しかし、まだ自分の力で歩くことは辛うじて出来ます。 何とか話すことも出来ます。
今、自分で出来る限りの事をしたいのです。私は、諦めません。
私も山中教授の研究成果を待ち望む患者の一人ですし、懸命に難病と向き合って治療をされて
いる多くの患者さんの為にも是非、このiPS細胞実用化に向けた研究に対する費用の助成を
切にお願い申し上げます。
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