自然と生き物の色々な話 ∼海にいる貝のグループ∼ かい なかま すい ちゅう す い もの 貝とその仲間という生き物たちは、大まかにグループ分けすると下のように 4 つに分けられます。 かいがら すいちゅう 水 中 に棲む×貝殻があるグループ す かいがら 水 中 に棲む×貝殻がないグループ アサリ、サザエ、アワビ、カワニナなど ウミウシ、アメフラシ、クリオネ りく りく す かいがら 陸に棲む×貝殻があるグループ カタツムリ、キセルガイ、ヤマタニシなど おおむかし かい なかま かいがら す かいがら 陸に棲む×貝殻がないグループ も ナメクジなど すいちゅう く うみ りく あ かいがら 大 昔 、貝とその仲間はみんな、貝殻を持ち 水 中 で暮らしていましたが、海から陸に上がったり、貝殻 しんか をなくしたりといろいろな進化をしてきました。 しんか けっか かい た かい かい それぞれのグループがそれぞれ進化した結果、おいしい貝や食べられない貝、きれいな貝、ふしぎ すがた かい しゅるい かい う な 姿 の貝などグループごとにたくさんの種類の貝が生まれました。 すいちゅう す かいがら み たの かい おお このうち、水 中 に棲む貝殻のないグループには見て楽しい貝がとても 多 く います。 とく おお すう ていど め たの 特にウミウシは、大きさ数センチ程度のものがほとんどですが、カラフルで、目を楽しませてくれ さかな すばや に な て かんさつ ます。 魚 のように素早く逃げることも無いので手にとって観察することができます。 した しゃしん いそ み みな さが 下の写真のウミウシは磯で見つけることができます。皆さんも探してみましょう。 アオウミウシ(青海牛) おな み アメフラシ(雨虎) め に べつ い た もの ※ウミウシとアメフラシは、同 じグループで見た目もよく似ていますが、別の生き物です。たとえば、食べるもの ちが かいめん どうぶつ かいそう た が違 い、ウミウシは海 綿 やコケムシといった動 物 を、アメフラシはワカメなどの海 藻 を食べます。 日本で見られるウミウシ・アメフラシ シロウミウシ(白海牛) つぎ み アオウミウシの次によく見られるウミウシです。 し ろ せなか くろ てん あたま つの からだ ふち きいろ とくちょう 白い背中に黒い点、頭 の角、体 の 縁 が黄色いところが 特 徴 で せ な か こうほう き い ろ はな もの す。背中後方にある黄色い花びらのような物はエラで、ここか さんそ す こ こゆび はんぶん おお ら酸素 を吸い込んで います。小指の半分 ぐらいの大きさ で、 かいそう は あさ いわば 海藻が生えている浅い岩場にへばりつくようにいます。 アカエラミノウミウシ(赤鰓蓑海牛) せなか は とっき いね あ みの わしゃわしゃと背中に生える突起が稲わらで編んだ蓑のよう み に見えるウミウシです。 とっき しょうたい この突起の 正 体 はエラで、アオウミウシやシロウミウシは はな みの 花びらのようなエラですが、このアカエラミノウミウシは蓑の あかちゃ ような赤茶けたエラをもちます。 ヤマトメリベ まれ み にほん さいだい おお ごくごく稀 に見られる日本 で最大のウミウシです。大きさ は さいだい 最大で 50cm にもなります。 ぜんしん いろ て ざ わ り からだ つよ 全身ピンク色でふよふよした手触りをしており、体 から 強 い スイカのにおいがします。 めず み すいぞくかん しんぶんしゃ とても珍しいウミウシですので、見つけたら、水族館や新聞社 れんらく に連絡してみましょう。 クロヘリアメフラシ(黒縁雨虎) なまえ とお せなか ぶぶん ふち くろ 名前の通り背中 のぴらぴらした部分の縁が 黒 く なってい とくちょう ることが 特 徴 です。 いそ すいめん は みどり あざ かいそう ふきん 磯の水面 そばに生えている 緑 の鮮やかな海藻 の付近 でよ み く見られます。
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