平成 27 年 10 月 1 日 今日思ったこと。 栗 城 英 雄 福島大学で開催され

平成 27 年 10 月 1 日
今日思ったこと。
栗城
英雄
福島大学で開催された NPO 松川運動記念会主催の「松川事件」を後世に語
り継ぐために、松川資料展と第1回「松川賞」授賞式に参加してきました。
いわゆる「松川事件」は 1949 年福島市郊外で発生した列車転覆事故で国鉄
労働者等20人が殺人罪等で起訴され、14年間にわたる長期裁判をへて、1963
年に被告全員無罪が確定したもので、国家権力による最大の冤罪事件と言われ
ています。
この「松川」の闘いの中で広津和郎、川端康成、松本清張、らの著名な作家
や様々な文化人が支援活動に加わり、国内外の数多くの人々が強力な支援を続
け、完全無罪を勝ち取りました。
さらに引き続き争われた松川事件国家賠償裁判は事件、裁判が国家機関の意図
的な犯罪によるものであった事をより明確に認定しました。
2013 年に開かれた松川事件無罪確定 50 周年記念全国集会(福島大学)は
改めて松川事件・松川裁判・松川運動の事実と教訓を学び後世に正しく継承し
てゆく一環として「松川賞」を作りました。
そして、その栄ある最初の受賞者が「会津の農民作家、前田新氏」でした。
彼は受賞後の挨拶の中で「3.11
以降、もう一度「松川」を学ぶ必要がある。
阿倍自公政権の異常事態に「松川」のように国民あげて立ち上がらなければな
らない。と述べています。
私が「冤罪」という言葉を初めて知ったのは上京してまもなく、法政大学の
学園祭で観た「国治を返せ!白鳥事件」という映画であった。
警察や裁判所が人を罪におとし入れる=冤罪と知った驚きと義憤のような気持
で声をあげて泣きました。
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後年、私自身、勤めていた会社の経営者が新興宗教を利用し「不正をしたと
言うお告げがでたからクビ」という理由で不当解雇され、一人で闘いを始めた
とき私を支援してくれた人達が、あの松川事件や白鳥事件を支援していた日本
国民救援会だと知りました。
戦前から人権と民主主義を守り続けて 80 余年、今また、あの時代にもどる様
な秘密保護法や戦争立法をゴリ押しする安倍首相・・・口では平和、国民のた
めと言っているが、沖縄や原発再稼働をみれば全く国民無視の現状にどう立ち
向かえるか・・・
金持ちの代表が自分たちの意のままになる体制を着々と作ってきたものを、
そう簡単に打ち崩せないかもしれないが、一つだけ言えることは今私達の手に
ある一枚の紙=投票用紙を確実に自分達の望む社会づくりに生かす事だと思
う。 そう思う仲間を増やすしかない。
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