2015 年 年頭挨拶 福岡歯科大学 学長 北村憲司 皆様、あけましておめでとうございます。2015 年の新しい日を迎えて、ご家 族と、ご両親と、またご友人と、この一年の目標を心に誓われたことと思いま す。 今年の干支の乙羊は樹木がしっかり根を張り、微かな変化が現れる歳である とされています。福岡歯科大学にとっても今年は、歯科医学会総会の開催、教 育の改善、地域連携、新しい構想に基づいた新病院建築などの、来る変化に備 えて、しっかりと準備する年になると思います。 福岡歯科大学にとって、来る歯科医学会総会は本学の歴史に残る大きなイベ ントです。今回、初めて九州の地で開催されることになり、百年に近い歯科医 学会の歴史においても、特筆される総会になります。本学を世界に広くアピー ルすることができる、またとない機会です。皆様におかれましても、創意と工 夫をもって、参加者の心に残る大会を作り上げるために、この一年周到な準備 を進めていただきたいと思います。 受験者の状況につきましては、一時の状況は脱しつつありますが、未だ厳し い状況にあります。本学はこれまで、その特長である助言教員制度によって、 学生一人一人に目配りし、それぞれの意欲と能力に応じた教育を行ってきまし た。しかし、これまでの方法では、現在の多様化した学生の資質を十分伸ばす ことは難しくなっています。入学者全員が最短年度で卒業し、歯科医師になる という、本学の目標を達成するには、今以上に、学生一人一人の意欲と能力に 応じた教育を行うことが求められます。その方法は、すでに確立されたもので はなく、それぞれの教員のアイデアで新たに作り上げていかねばならないもの です。教育支援・教学 IR 室を中心とした教育プログラムと助言教員、SA 制度 を中心とした生活支援による多様なサービスの提供によって、この問題を解決 することができるはずです。教職員の皆様の今一層の努力をお願いいたします。 新病院の建設については、本学の目指す口腔医学を体現する病院を作る絶好 の機会です。新病院が口腔医学を実践する日本で唯一の病院となることを期待 いたします。 福岡歯科大学にとって、まだまだ耐える時聞が続きますが、数条の光は見え ています。その光に向かって教職員が力を合わせて進んでいただきたいと思い ます。私たちがなすべきことは、着実にその光に向かって歩み続けることです。 2015 年が、皆様とご家族にとって、充実した一年であることを祈念いたします。
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