ざいごう 浄土真宗本願寺派慈雲山龍溪寺奏庵 2015.2.20 発行 kanadean No. 263 249-0002 逗子市山の根1-7-24 Tel : 046-871-1863 Fax : 046-872-3485 http:// kanadean.net mail: [email protected] 仏教徒の生き方の根幹となるも出していうものではなく、あくま誰にでもできる「布施」のです。でそういう心になれてこそ、仏教貪らない心中でも無財の七施は、的な真の布施になるのです。１、眼施（がんせ）＝あたたか＊＊＊浄土真宗本願寺派の２月は昨今、「お経料」「何々料」いまなざし。「ダーナ」の月です。これは、２、和顔悦色施（わげんえつじというように提示された方が良布施の心から日本の福祉活動のきせ）＝にこやかな表情。心的で明朗だという声が聞かれ草分けとなり、奉仕活動に尽く３、言辞施（ごんじせ）＝やさますが、それでは真の布施の心がされた本願寺のお姫様であり有しい言葉。育まれていかず、教えから遠く逸名な歌人だった九条武子様の祥４、身施（しんせ）＝精一杯の月がご縁となっています。おこない。脱していくものです。それでも、仏教語「ダーナ」は「旦那」５、心施（しんせ）＝慈しみ深気持ちからのものであっても、の語源でもあります。「布施・いこころ。また何であっても、受け取って無施し」の意味で、仏法を広める６、床座施（しょうざせ）＝人駄にせず役立たたせ、布施としてために僧や施設を支えて下さる人を言いましたが、今ではお説にあたたかい席を。成り立たせていかなければならないと教えられています。７、房舎施（ぼうしゃせ）＝気教で布施を口にすれば、すぐ金持ちよく迎えるこころがけ。また、施しをすることだけが銭的な寄付を連想されるようでの７つで、これを知っただけで布施と思いがちですがですが、あらゆる宗教に共通した大切な心が温かくなることでしょう。道元禅師の教えには、私たちのこの行為や生き方を説くことにそれが布施のもつ徳、大きなはもっている、欲しい、欲しいと躊躇してしまいます。しかし、たらきなのです。いった貪欲の心を抑えるのが真本来の布施の実践は、誰にでもしかし、一般に布施をするとの布施であるとあります。誰にでできるものであり、する側とさ言えば、金銭や食べ物を施すこもできるものが布施ならば、一番れる側の双方が温かく穏やかなとを思い、恩着せがましい気持先にできる布施は、むやみに欲心になれる仏道なのです。ちで施してはよくないと分かっしがらない、貪らない心で生き施された側は、それがいかなる＊＊＊ていながら、「してあげた」、ることだと言えるのでしょう。仏教には、真実の仏法を伝え「させられた」、という思いにそして、目に見える施しだけで広める＝法施（ほうせ）、金品なりがちなのではないでしょうはなく、多くの施しの中に生かを分かち合う＝財施（ざいせ）、か。どんなかたちの布施であれされているのだという気づきをも恐れを除き、癒しと勇気を与えせっかくの施しなのです。それたらせてくれるみ教えを聞くことる＝無畏施（むいせ）、思いやが真の布施となるには、施したも大切な布施です。お念仏に生きり、支え合う心＝無財の七施（む側が感謝の気持ちをもつことだる日暮しのなかに、自ずと与えざいのしちせ）の４つの布施がと説かれています。「受け取っられたものを大切にして生かすと説かれています。いずれも、いていただいてありがとう」といいう布施の心、行いが育まれていつでも、どこでも、だれでも、う気持ちで施さないと真の布施くことでしょう。自分の出来る範囲で実践できるではないのです。それは口に合掌奏庵バス旅行へのお誘い編集後記奏庵初法座《スーツケースに入れられた紙おむつをした老女の遺体が発見されたというニュースが流れたとたん、家族全員がいっせいに自分を見た》と認知症の母久しぶりの親睦旅行を、親鸞と暮らす甥がフェイスブックに載せて聖人・関東伝道800年に因んでいた。■世話をしてくれる妻や手を貸「真宗宗歌」計画しました。最終決定ではあしてくれる子供達に窘められながらも、りませんが、下記のように誰に正信偈認知症の母親には詮ないことを言わずも楽に楽しんでいただけるバス法話におれない親子というものの因果さを旅行です。皆さまのご参加をお龍谷大学大学院教授見るのは可笑しくも切ない。姉がデイ待ちしています。早島理師サービスと折々のショートステイを利用しながら、築いてきた家に家族と暮ご文章拝読《旅行期日》らせていること、何よりと感謝こそす「恩徳讃」 ①５月27日（水）28日（木）れ不服ひとつないが、予備軍としての ②６月18日（木）19日（金） ∼＊∼ 明日の我が身が重なってしまう。■病のどちらかおとき弱の夫、自らの大病、甥自身も若くして癌になり心痛をかけ、檀家参りや本《募集人数》１５名まで堂の再建など苦労が多かった人生を、水仙や寒紅梅も満開を過明るくおしゃれに、何よりご法義をよぎ、日増しに長くなる陽に《宿泊予定》ろこんで生きてきた母親のよき時代をホテルエビナール那須春近しを感じます。知る人が亡くなっていくのを嘆くのは、季節を先取りする文化は、母親の人格を守ることが益々できなく《参加費》¥39,000 ー時に私たちを追い立てますなっていくという思いからだろう。■ あの老女を捨てたのは娘だったと判明が、にわかに騒がれるよう【１日目】したが、その親子にはどんな暮らしがになった習慣とは違って、あったのだろうか。たとえ、どのよう 7:30 逗子駅前出発 ∼ 横々・首日本人に即した無理なく恥な理由があったとしても、肉親の遺体都高・東北道＝佐野真岡IC ∼ ずかしくなく振る舞えるもを捨てる方、捨てられる方、どちらも 10:30 結城・親鸞聖人ご旧跡称名寺参拝∼12:00（昼食）∼ のです。月々の奏庵法座も悲しい。■最近は遺族の少ない葬儀が１:30 問屋街・見世蔵散策 ∼ ほとんどだが、本来葬儀にはこうでな皆さまの暮らしの中に自然 16:00 宇都宮 ∼ 東北道 ∼ 那須ければならないというものはなく、こにあるものになって伝わっ IC ∼ 南ヶ丘牧場 ∼ 那須温泉泊れは時代が生んだ当然の結果で何ら恥ていくことを願っています。じる必要のない葬儀だ。どんな死、ど【２日目】今月はお馴染みになりまんな葬儀にも尊厳をもって接するべきした早島理師がお話下さいで、世論の作った孤独死、家族葬、直９:00 ホテル出発∼10:00殺生葬という言葉で括って負のイメージばます。どうぞ楽しみにお参石（九尾の狐伝説の地）・那須かりを助長させるのは、かえってそうロープウエイ（茶臼岳の新緑をり下さい。いう人たちを孤立させ、一種の差別で味わう）∼12:30 チーズガーデはないかと思う。■「独生独死独去独ン五峰館（昼食）∼お菓子の城来」の教えの通り、中には娘さんがひ（お買い物）∼那須IC∼東北道/ とりで葬儀を出されることもあるが、羽生PA（鬼平江戸処にて休憩）∼ そこにも楽しかった家族の歴史と、看 16:0０首都高・横々道∼19:00 逗子着、解散病や介護も経て、縁ある者の勤めを果たし終えた安堵と清々しさがある。■ ＊参加ご希望の方は、奏庵人間は唯一弔いをする生物だったはず。（046ー871ー1863）までお電死は単なる生命の終わりではない。人話にてお申し込み下さい。間なればこそ死を信仰で迎え入れ乗り日時 2月26日（木）午前１１時より《親鸞聖人・関東伝道800年・北関東のご旧跡と那須温泉》越えて生きてきたことを教えられていない人がふえている。 Norimaru