メディカルコース メディカル和英・上級 第 2 課 Lesson2 添削課題 ★次の文章を英訳して下さい ■課題 1 胃液分泌に及ぼす影響 15 時間絶食させたラット 60 匹を 1 群 10∼30 匹とし、ether 麻酔下で Shay の方法に従 って開腹し、胃幽門部と十二指腸との接合部を結紮後腹部を縫合した。直ちに薬物を尾静 脈内に投与し、投与の 4 時間後に胃液を採取した。胃液は 3200 r.p.m.で 15 min 間遠心分 離して上清を得、容量を測定し、自動滴定装置を用いて胃酸濃度、酸排出量を算出した。 <翻訳のヒント> □ ∼を 1 群 10∼30 匹とした 考え方:「∼を各 10∼30 匹の群に分けた」 □ 尾静脈 冠詞の要否。要であれば定冠詞か不定冠詞か? ■課題 2 眼圧に及ぼす影響 ウサギ 28 羽を用い 1 群 3∼5 羽とした。無麻酔で横臥位に固定後、Schioetz’s tonometer 装置により眼圧を測定した。 薬物を耳静脈内投与または点眼し、投与後の眼圧を薬物投与前と比較した。 <翻訳のヒント> □ ∼を用い 1 群 3∼5 羽とした 考え方:「∼を各 3∼5 羽の群に分けた」 -1- メディカルコース メディカル和英・上級 第 2 課 ■課題 3 肝癌に対する治療の第一選択は外科的切除であろう。しかし肝癌は肝硬変を高頻度に合併 していることや、腫瘍が肝内に多発性に見られることが多く、また発見の遅れもあり、早 期診断技術が大きく進歩した現在もなお肝切除不能な症例は少なくない。このような症例 に肝動脈塞栓術(Transcatheter hepatic arterial embolization; TAE)が施行され、良好 な成績が得られているが、肝切除適応例でも術前処置として腫瘍の縮小をはかり、可能な 限り残存肝を温存するために施行されている。また肝切除術後も残存肝は相変わらず肝癌 発生母地であり、再発をみる場合があるので再発肝癌の阻血壊死を目的としても広く臨床 応用されている。 <翻訳のヒント> □ ∼に対する治療の第一選択 the first-choice threapy for∼ □ ∼が大きく進歩した現在もなお 考え方:「∼の現在の大きな進歩にもかかわらず」 □ ∼不能な症例は少なくない 考え方:「多くの患者は∼を受けることができない」 □ ∼に∼が施行され、良好な成績が得られている 時制注意。現在形はまずい。 ■課題 4 一般的に抗菌剤の安全性評価における標的臓器の一つとして腎臓が挙げられている。A 剤 は経口投与時その約 40∼60%が尿中より排泄され、その大半は未変化体であることから、 腎臓に対する影響を検討する必要があると考えた。また抗菌剤の腎毒性に関しては、各種 実験動物のうちウサギがよく用いられており、その感受性も高いとされている。 <翻訳のヒント> □ 抗菌剤 冠詞の要否および単数か複数か? □ 腎臓 冠詞の要否。要であれば定冠詞か不定冠詞か? -2- メディカルコース メディカル和英・上級 第 2 課 ■課題 5 血圧は動物が静穏しているときの記録を 100mmHg、105mmHg というように、5mmHg きざみで読み取った。長期間の血圧測定を可能にするため、カニューレより毎日約 100units のヘパリンを注入した。 <翻訳のヒント> □ 血圧は動物が∼(1∼2 行目) 考え方:「静穏時の動物の血圧の記録を 100、105mmHg のように 5mmg 間隔で 読み取った」 [和英−2] 次の文章を英訳してください S-596 と PP の抗高血圧作用に及ぼす IM 併用による影響 SHR に A 剤、PP 及び indomethacin(IM)を経口投与し、その 18 時間後に血圧に対する 影響を薬物による慢性効果として経日的に観察した。対照群の血圧は実験前 170mmHg 程 度 で あ り 、 実 験 期 間 中 は 経 日 的 に 減 少 傾 向 に あ っ た 。 こ れ に 対 し て S-596 20mg/kg/day(p.o.)及び PP 100mg/kg/day(p.o.)投与群では何れの場合も、投与開始2日目 より血圧を有意に下降させ、抗高血圧作用を示した。 <翻訳のヒント> □ ∼に及ぼす∼による影響 考え方:「∼に及ぼす∼の影響」 □ 「投与開始 2 日目より血圧を有意に下降させ抗高血圧作用を示した」 考え方:「投与開始 2 日後に血圧の有意な下降が始まり抗高血圧作用がみられた」 -3-
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