第7号 - 家畜改良事業団

牛群検定だより「牛の声」第7号[2001・6] (1) 日本中央競馬会特別
振興資金助成事業
2001年6月
発行元:(社)家畜改良事業団 電子計算センター
〒104-0031 東京都中央区京橋1-19-8大野ビル2F
TEL 03-3561-8191
FAX 03-3561-8166
e-mail:[email protected]
U R L :http://liaj.lin.go.jp
(社)家畜改良事業団 電子計算センター
風間 辰也
本年 4 月 1 日付で、電算のチーフが代わった。山崎前部長が中央畜
産会に請われて退職し、風間次長が後任として抜擢された。
風間新部長は、埼玉県出身で美丈夫、東北大学を卒業して昭和 52
年に当団に奉職、前橋、盛岡、熊本の各センターや調査第一部を経て
平成 3 年から電算業務に係わってきた。
語学も達者で、とくに諸外国の検定事業に明るくバリバリの仕事請負人である。
電算業務は、毎月 53 万件もの膨大な検定記録を集計・分析して、その結果を一刻も早く検定
農家へフィードバックする大事な責務を担っている。また、年々酪農家の頭数規模が拡大してい
る現状から、大規模牛群に適応できる検定手法のあり方が志向されており、現在これらの検討課
題に積極的に取り組んでいる。
現在最も腐心していることは、如何にしたら牛群検定農家を増やせるか、である。「関係者の
お力添えを得て、とくに大型牛群をターゲットにした牛群検定の普及・拡大を図っていきたい」
とは、新部長の抱負である。 (文責:M.S)
貴県における牛群検定の立役者をご紹介願います。
牛群検定だより「牛の声」第7号[2001・6] (2) 牛群検定組合の紹介
私たちの検定組合
宮崎県の牛群検定組合
DATA
牛群検定組合事務局 : 〒 880-0032 宮崎市霧島 1-1-1
宮崎県経済農協連・酪農飼料部酪農課
延岡市
TEL 0985-31-2128
日向市
木城町 都農町
太
川南町
平
高岡町 宮崎市
高原町
高原町
高
高崎町 高
城
城
清武町
町
山
山田町 町 山
之 田野町
之
口
口
都城市
町
町
三股町
三股町
都城地区
市郡
ェ
中北地区
計
北諸南那珂地区
平 均
検定農家戸数
111
83
90
93
377
酪 農 家 戸 数
159
155
115
109
538
検定農家加入率
69.
8
53.
5
78.
3
85.
3
70.
1
専 任 検 定 員
☆ 9
5
5
☆ 10
29
洋
日南市
北
西諸市郡
中北地区
綾町 国富町 佐土原町
野尻町
野尻町
西
都 城 地 区
高鍋町
新富町
小林市
地区・組合名
(組合コード) (96 − 01) (96 − 02) (96 − 03) (96
− 06)
西都市
えびの市
検定組合の概要
南那珂地区
ェ
☆一部重複あり
串間市
わが組合自慢
★検定農家実施率日本一達成★
太平洋を望む温暖な本県において、 酪農は基幹産業の一つであり、検定事業の実施農
家率は念願の 70%を越え日本一を達成した。これは酪農家の牛群改良や経営改善への熱
意と県・市町村をはじめ農協・県連など県を挙げて一致協力している結果であり、関係
機関の指導の賜物と言える。
県内には上記のとおり牛群検定組合が 4 箇所にあり、各組合とも 100 戸前後の酪農家
で構成され、行動範囲は広域なため延べ 29 名の専任検定員(1 名当たり 25 戸前後を担
当)を擁して日夜立会や指導に意欲的に取り組んでいる。
大切なことは、検定業務に対する酪農家の信頼を得ることで、毎月検定員会議を開催
し検定情報が正確に早く届くようチェックすると共に、情報活用のための研修を実施し
て成果を上げている。(経済農協連・酪農飼料部酪農課 花原課長)
牛群検定だより「牛の声」第7号[2001・6] (3) どう見る?
検定成績表の見方
「管理情報」
その 6
繁殖成績が向上すれば、もっと乳量が伸びる
1 「平均搾乳日数」
目標160日。この日数が長引くことは、乳期後半の牛が多く
繁殖成績が良くないことを示し、乳量も伸びない。
2 「121日以上の空胎牛頭数」
「0」を目指す。この頭数割合が多くなると、現状よりも更に
平均分娩間隔が長くなる。
3 「平均乾乳日数」
目標60日。30日以下または80日以上では、明らかな乳量低
下が見られる。
4 「平均空胎日数」
目標100日。これが平均分娩間隔を左右する。受胎までに要
した平均授精回数(目標1.6回)、分娩後初回授精平均日数(目
標80日)と併せて見る。
5 「平均分娩間隔」
「目標380日。この長短が乳量の増減につながり、経営を大
きく左右する。本紙4面の「数字は語る」を参照されたい。
6 「1日1頭当たり乳量」
上記の一連の結果が、
乳量に反映される。
とくに検定日の
「搾
乳牛日量」は平均搾乳日数の、
「経産牛日量」は搾乳牛率の影
響を受ける。
牛群検定だより「牛の声」第7号[2001・6] (4) 高能力牛群ほど、平均分娩間隔が短い
平
480
均
460
(全国)
平成10年
平成11年
平成12年
分
娩
440
間
420
隔
400
(日)
380
4000kg台
5000kg台
6000kg台
7000kg台
8000kg台
9000kg台
10000kg<
乳量階層別の平均分娩間隔(全国)
4,000
kg台
5,000
kg台
6,000
kg台
7,000
kg台
8,000
kg台
9,000
kg台
10,000
kg以上
平均
(日)
H10年
467
441
440
428
421
414
413
425日
H11年
467
453
443
433
425
418
415
429日
H12年
(都府県)
458
(458)
457
(455)
445
(459)
440
(450)
432
(437)
425
(429)
422
(424)
433日
(440)日
(H10年:11,435、H11年:11,032、H12年:10,885 牛群記録)
繁殖管理は、経営を大きく左右する
分娩間隔を短縮すれば、乳量はもっと搾れます!!
通信欄(刊行物の誤植を訂正願います)
牛群検定成績表の見方 正誤表
訂正個所
誤
5ページ 検定成績表中 下段の2頭
経産牛
11ページ 年間管理情報 表 左から2列目
平均搾乳日数
17ページ 下図タイトル
乳量、
乳成分の乳期に伴う変動式図
18ページ 上図タイトル
下図タイトル
(平成12年)
(平成12年)
下図 図中の数値(水平線上) M8,
627kg
下図 図中の数値(8年型以上) 8,
602
27ページ 1行目
緑の牛コード
35ページ 「4.
経営の情報」の区分
乳飼費
正
→
→
→
→
→
→
→
→
→
未経産
平均乾乳日数
乳量、乳成分の乳期に伴う変動模式図
(平成11年)
(平成11年)
8,
628kg
8,
607
緑の下地のある牛コード
乳飼比
検定員の手引き 正誤表
訂正個所
35ページ 表中横列丸印の説明
誤
平均搾乳日数
(合計/2)
正
→
平均搾乳日数
(合計/頭数)