スーパークールVシステムの効果

㈱ジェイエフティ
スーパークールVシステムの効果
真空式金型冷却装置
800トン金型のクラッチハウジングでセンターゲートに大割れが発生、
生産品を確保したいが、これでは良品が取れない。
写真は100KPa(1kg/cm2)の水圧で流量60L/minの水漏れ状態で
ある。
減圧式金型冷却を使用し、給水圧を60 KPa(0,6kg/cm2)に下げ、
流量30L/minで鋳造し、良品が確保できた。
外観品質は美肌の製品でクラックからガス抜きができているものと確
信した。
通常加圧冷却は水の滞留壁が障害になって冷却穴の先端まで
水が循環しないが、減圧(真空)冷却では水管から最大40mmまで
水が充満し、循環するので冷却効果がある。
冷却水槽の水を金型へ減圧で循環すると加圧水に対し窒素の注入方式には劣
るが1/3程度に溶存酸素量が減少する。従って錆の発生が少なく
スケール付着も減少する。
逆に付着したスケールが除去される。
減圧冷却の予想効果
●金型クラックや配管系の水漏れがない
●配管内のサビによる閉塞が少なくなり、逆に付着物が除去できる
●通常加圧では間欠冷却や過熱箇所の冷却水が蒸発状態になって、
流量変化を起こすが、減圧すれば蒸気が吸引され通水応答性が良くなる
●キャビティに近接の冷却設計で冷却効率が高く、冷却設計の自由度が増してくる
●冷却しながらキャビティからのガス抜きができる
●加圧冷却のように冷却壁に押付けた冷却は鏡膜形成で熱伝達が悪いが、
減圧冷却は壁に接して流れるので冷却効率が高い
●加圧冷却では、流れ易い箇所と流れ難い箇所で通水量に差が出るが、
減圧冷却は全般に減圧されているので、差が出ないことでも冷却効率が高い
特許:日本国内特許
番号 3999235号
(国際特許出願中 PCT)