通訳ボランティア育成セミナー全体まとめレポート

全国外大連携プログラム 通訳ボランティア育成セミナー
各外大の参加者の全体まとめレポート(7 名抜粋)
関西外国語大学、4 年、女性
「オリンピックに参加できる」こんな特別な機会を逃すわけにはいかない。と思い、参加しました。
授業はもちろん全て参加しましたし、グループワークや屋外での活動でも積極的に他大学の学生と交流
することをいつも心がけていました。セミナーを通して、もちろん私とは違う引っ込み思案な性格の参
加者とも話す機会がありましたが、
「自分の語学力を活かして国際的に活躍したい」という思いは共通し
ていると感じました。私は母校である関西外国語大学からも知り合いが一人もいないまま参加しました
が、
「全員が同じゴールを目指している」ということもあり、友達を作ることに苦労もしませんでしたし、
むしろ友達が本当にたくさんできました。仲間とのコミュニケーションにおいては、2日目に行われた
屋外での活動でグループ全体がとても和気藹々としていて、2日目のプログラムの後も夕飯を一緒に食
べに行ったり、最終日にはグループで打ち上げをしたり、中日では宿舎で夜まで語り合ったりする仲に
なるほどの友達もできました。今回できた友人とは今でも連絡を取り合っていますし、これからも大切
にしていきたいと思っています。
セミナーを通して通訳のスキルを上げる学習法を学んだことはこれから先に繋がる大きな前進です。
また、日本文化について学ぶことも、日本をさらに客観的に見ることができるようになった良い機会で
す。240名という大人数でのセッションは私のコミュニケーション能力をさらにアップさせてくれま
した。また、これからラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックで活躍できるよう
に日々今回学んだ勉強法を継続していくこと、そして、できるだけ多くのスポーツをより深く知り、3
60度どこから責められてもすぐに対応できるような通訳になることがこれからの私の課題です。セミ
ナーでは自己の確立も学びました。自分が何者で、これからどうなりたいのかについて改めて考えさせ
られました。私の展望は、海外進出です。今まで憧れでしかなかった夢が今回多くの講座を受講し、学
生に出会うことで真剣に向き合うようになりました。日本で開催されるスポーツの国際大会にはもちろ
ん参加したいですが、海外でのボランティアも積極的に参加していきたいと思っています。
最後に、朴先生を始め、このような特別な機会を与えてくださった関係者の方々にお礼を申し上げた
いです。本当にありがとうございました!就職活動のため参加できないと断念した友人が多くいました
が、私は就職活動を放棄してでもこのセミナーに参加してよかったと心から思っています。
ありがとうございました。
京都外国語大学、1 年、女性
もともと、大学で通訳を学ぶサークルに入っておりこのセミナーの題に惹かれたため参加を希望しま
した。出席は最後の一コマ以外は無遅刻無欠席でした。祖母の体調が悪化したため、最後の一つに参加
できなかったことがとても心残りです。
自分の大学でも知人が少なかったので不安もありましたが、このセミナーの目的でもあったたくさん
の他外大の方との交流を果たすために積極的にコミュニケーションをとる努力をしました。
セミナーを受講して、やはり自分の大学だけではみえない世界があるのだなあと痛感しました。他外
大の方でアクティブに動いておられる方をみて、自分ももっと語学力を上げて活発に動きたいなと思い
ました。
今後は、ただ英語を学ぶという部分にフォーカスするのではなく、知識や情報、ホスピタリティの部
分も向上して全体を鍛えていきたいと思いました。
正直、通訳にフォーカスされていなくて残念な部分もありましたが、それ以上にたくさんの収穫があ
り参加してよかったです。このセミナーを開催していただき、ありがとうございました。
神戸市外国語大学、1 年、女性
私は今回の通訳ボランティアセミナーに一人で申し込みました。不安でいっぱいで臨んだセミナーはど
の授業も普段の大学の授業では受けることのない、ある分野に特化した授業が多く、一言たりとも聞き
逃したくない、そんな気持ちで授業を受けることができました。セミナーを受ける前はぼんやりとしか
通訳ボランティアについての知識、理解がありませんでしたが、参加したことでより具体的にイメージ
することができるようになりました。また世界と日本を繋ぐことに元々興味があり、通訳もその一つの
手段であることに気づき、自分の語彙力、英語力の向上の必要性を強く感じました。また国際人として
あるべき姿についても多く言及して頂いたので今後目指していくビジョンがより明確になって今後の学
習態度に反映できると思います。通訳としてだけではなく様々な分野について今回のセミナーで知れて
本当によかったです。どの授業も国際人には欠かせない知識であり、自分自身のあらゆる面を磨きあげ
られた感じがしますまた、一人で挑んだこのセミナーでは知らない人に積極的にコミュニケーションを
とる、という友達と過ごす大学生活ではなかなかなし得ないこともできました。知り合った方々から刺
激を頂き切磋琢磨し合える仲間に出会えました。このセミナーに参加したことで周りの人よりも一歩早
くスタートをきれた気がします。周りの人達に追いつかれないように、一歩進んだ国際人になるために
まだまだ努力が必要だと身をもって感じました。今回多角度から国際人へのアプローチをしました。き
っとこれだけのアプローチはセミナーに参加しなかったら私にはできなかったと思います。せっかく参
加したのだからこのアプローチを自分のものにしていきたいです。
神田外語大学、4 年、男性
今回は第一回 7 外語大学連携通訳育成セミナーということで、運営側も、生徒側も、講師側も緊張でわ
くわくのセミナーだったのかと思います。講義では、オリンピックに向けた、さらにはそれを超えた内
容だったと思います。私の知らない知識、ノウハウが得られたのはもちろん、これまで学んだことの無
い範囲、領域まで講義渡っていて、とても魅力的内容でした。講師達も世界の最前線、日本の最前線で
活躍されている方ばかりだったので、とても内容の濃い 4 日間だった思います。私は、生徒代表という
ことで、みなさんの前でプレゼンをさせてもらう機会にめぐまれましたが、それも私にとっては貴重な
経験でした。これまで私が通訳ボランティアを通して、行ってきたこと、感じたこと、今後活かして行
きたいことなどシェアできたので、それが今回参加した生徒のモチベーションアップ、さらには 2020 年
オリンピックに向けたとりくみ、さらには、それ以降を見据えたなにかのためになってくれればとおも
います。講義だけではなく、アクティビティもあったので他の他大学との距離が短くなったのかなと感
じました。そこでは、ただアクティビティをするだけではなく、みんなで協力し、意見を出し合い、尊
重しあって、問題を解決していく形式でした。そこでは、通訳ボランティアではひとりではなく、たく
さんの人が関係して、支え合ってなりたっていくことを感じさせるようなアクティビティでした。なに
よりも私が、このセミナーを通して得たことは、大学という枠を超え、同じ目標に努力する仲間を見つ
けられたことです。講義の後に、他大学の生徒とお話しをする機会があり、そこでは、お互いの今まで
行ってきたこと、今後やっていきたいこと、将来の夢について語り明かしました。初めて聞く意見や視
野があったので、講義内容だけではなく、同世代から得たものもとてもおおきかったです。今度お互い
切磋琢磨して 2020 年のオリンピックをともに作っていきたい、成功させたいとおもいました。
長崎外国語大学、3 年、女性
私は今年通訳者としていくつかの催し事に出席し、通訳の楽しさ、終わった後の達成感を知り、もっ
と通訳の知識を身につけたいと思いこのセミナーに参加した。初めは知人が 1 人もいなかったが、この
セミナーが終わる頃には友人がたくさんできとても充実した 4 日間を過ごすことができた。
セミナーを受講したことによって、1 年半後に社会人になるということに対しての意識がより高まった。
また以前通訳ボランティアを勤めたことはあったが、今回の授業の中で学ぶことが多く、通訳の難しさ
を改めて知った。
今回のセミナーを終えて、将来通訳者を目指しているわけではないがいつかは必ず役に立つと思うた
め、今後自分で勉強をして知識を深め準備をしておきたい。
2020 年の東京オリンピックに参加し素晴らしいオリンピックを開催すると共に、日本を訪れる外国人
の方々に日本の良さや日本らしさを知ってもらうきっかけ作りができれば良いと思う。その他の通訳ボ
ランティアにも参加しその 1 員として何事にも懸命に取り組み、社会人に貢献していきたい。このセミ
ナーのお陰で今まであまり関わることのなく距離を感じていた全国の外国語大学の皆と関わることがで
き、仲間になれた。そして、こんなにも素晴らしい仲間が全国にいるということを知り自分のモチベー
ションが上がったと同時に、自分が外国語大学の一員であることへの誇りを持つことができた。このセ
ミナーに関わられた全ての方に感謝している。
東京外国語大学、2 年、女性
今回この全国外大連携通訳ボランティアセミナーに参加して、意識を変えられた部分もあるし、一生
の思い出に残る様々な経験もすることができ、とても参加してよかったと感じている。元々通訳やボラ
ンティアには興味があったが、そんなに普段から通訳をする機会がなかった。今回はたくさんある夏休
みをどのように使おうかと悩んでいるときに、ちょうどこのセミナーを見つけて参加した。セミナーに
参加し同じ分野を学んでいる学生たちは将来を考えている人もいれば、まだわからないと悩んでいる学
生もいて、みんな考えていることは様々であると感じた。個人が考えていることが異なりもともと日本
のおもてなしというものを完全には知らないであろう外国人に、どのようにして日本の誇る「おもてなし」
に生かしていけばよいのかと考えさせられる部分もあった。こちら側だけ満足するような通訳者になっ
てはならない。スポーツ通訳だったら、相手のスポーツルールや専門用語についてあらかじめ把握して
おく必要があるだろう。ただ語学ができるだけというものでは不十分であり、そこに+αが必要である
と考えた。また今回のセミナーを通して、パラリンピックに関する知識を自分なりに増やしていくこと
が必要であると痛感した。
これから 2020 年に向けて、たくさんの通訳機会があるだろう。何回も経験していく中で、自分の通訳
人としての能力を徐々に向上させられたらうれしい。2020 年、自分の国でオリンピックができることを
誇りに思うのと同時に、世界が感動し、選手が最高のパフォーマンスができるような環境づくりに貢献
できるような人材になりたいと強く感じた。
名古屋外国語大学、3 年、女性
今回この通訳ボランティア育成セミナーを受けてみて大きくわけて 3 つの視点から物事を考えること
ができました。1 つは通訳として、2 つ目は日本人として、3 つ目は挑戦する者としてです。
通訳として、というのは通訳の技法や通訳としてあるべき姿についてです。今まで通訳になるなんて
考えてもおらず、今回セミナーを受けたきっかけは 2020 年の五輪で通訳ボランティアをするためではな
く、あくまで自分の成長につながる経験をできるのではないかということで参加しました。というのも
自分は今ゼミの課題で英文の経済書を翻訳することがあるのですが、それが本当に苦手で同様に日英語
を扱う通訳も無理なんじゃないかと思っていました。ですがこのセミナーを受けたことで自信がつき、
通訳になるために何をすればいいのか、何を意識して通訳に携わるべきかが分かりました。
日本人であるのに日本のことを知らない。薄々感じてはいたけどセミナーを受けてはっきり実感する
ことができました。日本の学校教育で細かく学ばない、当たり前すぎて知ろうともしない、それで日本
について学ぶ機会を失ってきたように思いました。でも日本について知りたい外国人という聞く立場が
いるのなら、話す立場は日本人が最適です。ならするべきことは日本人発信者として勉強することだと
思いました。誰か聞いてくれる人がいるのなら、こちらも学ぼうという意識が高まります。私はセミナ
ー前に外国人の知り合いから「日本の宗教」について質問をもらっていて、どう答えればいいのか分か
らなかったのですが、セミナーを受けて日本人として知ることから始めようと実感し、独学で勉強する
ようになりました。
講義の中にはスポーツ選手としての経験を話す先生がいました。そういった先生の過去からは辛いこ
とや苦労したこと、失敗談など、マイナスな気分になるようなことがいくつもありました。それでも最
後に成功するのは、あきらめずに何度も立ち上がって挑戦していったからだと分かりました。辛い経験
を乗り越えてこそなりたい自分になれる、そう実感しました。今後の自分の成長の為にはそういった経
験は必要不可欠だと思ってこれからも精進しようという気持ちにさせてくれました。
このように 3 つの視点を考えさせてくれた通訳ボランティア育成セミナーに参加して良かったと思い
ます。自分を見つめなおすいい機会になり、これからどうするべきかが分かったような気がします。ま
ずは 2020 年に向けてやるべきことをやっていこうと思います。