小田原 会報201507 - 宗教法人 日本ハリストス正教会教団 小田原

2015 年 7 月号
2015 年 7 月 1 日発行 第 154 号
司祭 ディミトリイ 田中 仁一
〒250-0011 神奈川県小田原市栄町四丁目 4-1
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ぜ んせかい
あんわ
かみ
せい
し ょ きょうかい
けんりつ
「全世界の安和、神の聖なる諸教会の堅立
およ
しゅう じん
ごう いつ
ため
しゅ
いの
及び衆人の合一の為に主に祷らん。」
大連祷の第三の祈願文
聖体礼儀解説(4)~大連祷その3~
あお
私たちは主・神をともに「父」と仰ぎいだく、
「教会」
という神の霊的な家族のメンバーです。たとえどん
なに遠く離れていても、神は慈しみのまなざしで私
ふところ
たちを見つめ、その限りなく深い 懐 に私たちを抱
いてくれるでしょう。
【2 ページに続く】
●五旬祭後第七主日聖体礼儀・月例パニヒダ・信徒総会
7 月 19 日 (日) 10:00~ (9:30 痛悔)
第 6 調 ロマ 15:1-7 マトフェイ 9:27-35
信徒総会
小田原教会の皆様は4ページの公示をご覧下さい。年に一度の大切な会合ですの
でご出席をお願い致します。やむを得ず欠席される場合は、必ず委任状を教会までお送りください。
●平塚教会総パニヒダ・信徒総会 7 月 18 日 (土) 10:00~横田姉宅
2015 年度信徒総会が行われます。平塚教会の信徒の皆様、ご多忙のこととは存じますが、万障お繰り
合わせのうえ、ご出席くださいますようお願い申し上げます。
聖体礼儀解説(4)
~天国に向かう船~
ます。船の舵取
「慈しみのまなざしは、距離によって遮られ、時間
りを任された船
によって力を失うようなものでない。それは炎に
員たちは、聖書
似ている。火が瞬く間に広がるように、神の慈し
と聖伝という航路
みは全世界、全時間に及ぶ」と聖金口イオアンは
図にしたがって、
言います。
船を無事天国と
大連祷の第三の祈願文によって、私たちは主ハリ
いう穏やかな港
みのり
ストスが私たちに「平安の果実」を賜るように求め
に着かせなけれ
ます。それは、各地に建てたれた諸教会の安泰
ばならないので
と神の真実における万人の一致です。
す。
「神の聖なる諸教会」が地上に堅く立てられるため
しかし、船にはさまざまな人が乗っています。船を
には、確かに揺るぎない平安が必要です。しかし
舞台とした映画を見ても、船に乗り合わせた人々
現実は、教会の歴史を見ても、私たち一人ひとりの
の思惑はさまざまです。そして、何かの事件をき
人生を見ても、決して全てが平穏無事であったと
っかけに、混乱や騒乱が起これば船の中は滅茶
は言えません。たとえ現在ある程度の繁栄や成功
苦茶です。同じように、教会の中に不和や対立が
を享受しているとしても、です。
起こって、信徒一人ひとりの意識が混乱していて
は神との一致など不可能です。
しばしば、教会は「船」にたとえられます。世間とい
う荒海を渡る船です。もちろん、理想的には神の平
この祈願文において、私たちが主ハリストスに「平
安に抱かれて、天国という波穏やかな港に着けれ
安の果実」を賜るように求めるのは、平安こそが万
ばよいのですが、教会という船が渡る海は荒波が
人を一つにつなぐ力だからです。この「万人をつ
立ち、水の中には怪獣が潜む恐ろしいところです。
なぐ平安の力」について、聖使徒パウロはエフェス
書の中で、『平和のきずなで結ばれて、霊による
聖金口イオアンは、船全体を支える最も重要な部
一致を守り続けるように努めなさい』と説いてい
材(竜骨)を聖なる三者を讃美する正教の信仰に
ます。平安は多くの人々を一つにつなぎとめます
たとえました。船のマストは正教信仰の定理、船の
が、混乱は一つのものをバラバラに分解してしま
帆は教会の伝統です。マストや帆を支える船の装
います。それゆえに、私たちもまた聖ニコラス・カ
具一式は神の慈しみと救いへの希望です。船長
バシラスにならって、主ハリストスに嘆願しましょう。
はもちろん、私たちの神、主イイスス・ハリストスで
す。船員は聖使徒とその後継者である主教、漕ぎ
『主よ、あなたはかつて私たちに平安と、私たちの
手は司祭や輔祭です。
うちに和合を与えてくださいました。今もまた私た
ちに平安と、あなたとの分たれぬ絆を与えてくだ
この船は、教会の信徒という乗客をのせて、神の
国に向けた航海に出で、人生という海を渡ります。
聖神の恩寵という穏やかな風を帆に受けて順風
さい。そうすれば、私たちはあなたがはじめに私
たちをお造りになったときに、私たちのうちに置か
れたあなたの聖神と和合し、あなたの愛しみから
満帆に航海できるのならいいのですが、行く手に
離れることのない者となるでしょう』。
は嵐や逆風などのさまざまな困難が待ち構えてい
2
最 近 の出 来 事 ・消 息
小田原 v 衆聖人の(五旬祭後第一)主日・婦人会総会
6 月 7 日(日)、聖神降臨祭(五旬祭)を終えて、新たな祈りのサイクル
を迎え、その第一主日である衆聖人の主日の聖体礼儀を行いました。
衆聖人の主日とは、今日に至るまで神が聖人として祝福した全ての
人々を記憶する日曜日です。そこには、名も知られていないような聖
人も含まれています。この日は午後に 2015 年度婦人総会も行われま
した。この報告については 5 ページをご覧ください。
柏久保 五旬祭後第二主日
6 月 13 日(土)主日晩課を行い
ました。これまで祈祷後の集会で行っていた公祈祷講話を祈祷の内容に併せて祈祷後に直接行うことを初めて試
みました。また、この日はニキタ齋藤求・クリスティーナ惠夫妻が来会、毎月の祈祷後の集会で信徒の皆さんが持ち
寄る土地の恵み満点のおやつとおつまみに感激しておられました。
静岡 新聖堂建設計画の進捗状況 祈祷後昼食をはさんで 2014 年度の決算に関する執事会が開か
れました。まず現時点までの新聖堂建設献金の総額と納入状況報告及び今後の見通し、玉川大学教
育博物館への教会所蔵聖像画の寄贈関連報告(別記)が行われ、新聖堂用聖像画の修復・再生計画
が議論されました。また、アントニイ近藤健太建設委員から新聖堂の外観と内部構造(納骨堂を含む)に
関する図案が提出され、執事及び建設委員各位は概ねこれを了承されました。この図案は 7 月の信徒
総会に上程され、総会の承認を得た後、旧聖堂解体の具体的な工程(不朽体摘出のための祈祷を含
む)が始まります。
◆玉川大学教育博物館への教会所蔵聖像画の寄贈関連報告◆。今年 2 月の予備調査以降、日程の
調整がつかなかった旧聖堂イコノスタスの聖像画撤去作業について話し合うため、6 月 12 日(金)近藤
伊理彌執事長、飯塚章浩会計執事、近藤健太建設委員、司祭田中の 4 名で玉川大学教育博物館を訪
問し、同教育博物館館長の大西珠枝教授、柿崎博孝教授に面会しました。修復を担当する NPO 美術
修復保存センター横浜の大西章夫先生も同席して頂き、専門家としての意見を賜りました。
修善寺 五旬祭後第二主日
6 月 14 日(日)聖体礼儀を行いました。今年度だけで 5 人の兄弟姉妹を
失ったことで、集会でも言葉にならない寂しさが漂っていました。教会の信徒数の減少にいかに対処す
べきか、今後教会にはより実効的で現実的な行動が求められることになります。
廻家祈祷 6 月中、沼津、江間、三島、御殿場に在住の信徒の各ご家庭にて復活祭後廻家祈祷を行いました。
平塚
次回は 7 月 18 日(土)、総パニヒダおよび信徒総会を行います。平塚教会の皆様の出席をお
願い致します。
永遠の記憶 v レオ 中嶋 孝 兄(87 歳/静岡)
6 月 3 日(水)に永眠されました。6 月 7 日(日)・8
日(月)に JA 遠州夢咲やすらぎ菊川ホールにて、東京復活大聖堂のクリメント北原史門神父様の司祷に
より前晩パニヒダ・埋葬式を行いました。永遠の記憶をお祈り致します。
2015 年 6 月 28 日
信徒各位
公
宗教法人
小田原ハリストス 正教会
代表役員
司祭ディミトリイ 田中仁一
示
至聖三者の御名に由りて、ご平安お祈り申し上げます。
宗 教 法 人 小 田 原 ハ リ ス ト ス 正 教 会 規 則 第 一 七 条 に 基 づ き 、 20 1 5 年 度 小 田 原
ハリストス正教会信徒総会を下記のとおり開催します。
記
日時:2015 年 7 月 19 日(日)聖体礼儀後
場所:小田原ハリストス正教会信徒会館
(1)2014 年度小田原ハリストス正教会活動報告
(2)2014 年度小田原ハリストス正教会決算報告
(3)2015 年度小田原ハリストス正教会活動計画
(4)2015 年度小田原ハリストス正教会予算案
(5)2015 年度会計監事の選任
(6)責任役員の改選
(7)その他
以上
欠席される方は委任状の提出を必ずお願い致します。
郵 送 ・ F A X ・ E メ ー ル に て 受 付 。 〆 切 7/19 正 午 。
キリトリ線
委 任 状
宗)小田原ハリストス正教会御中
私は、2015 年 7 月 19 日(日)に行われる「2015 年度小田原ハリストス正教会信徒総会」を欠席
いたします。ついてはこれに際し、委任状を提出し、決議の一切を議長に委任いたします。
2015 年
聖 名
送付先 FAX:
姓 名
月
日
印
○
0465-22-2792/email: [email protected]
4
婦 人 会
2015 年 6 月 7 日昼食後、2015 年度婦人会総会が開かれましたので次の通りご報告致します。
姉
5
6
7 月の永眠者一覧(敬省略)
永眠日
聖名
氏名
永眠年
2日
マリヤ
重田
スエ
1972年
3日
イオフ
岩本
仙治
1993年
岡野
康子
6日
ソフィヤ
神谷
ハマ
1998年
神谷
幸夫
7日
イリナ
神谷
和子
1939年
神谷
武夫
9日
イリヤ
加藤
憲一
1990年
9日
コンスタンチン
安達
東吾
1972年
安達
紀彦
9日
イオシフ
石川
芳雄
1913年
石田
浩一
12日
シメオン
日比野 長吉
1909年
日比野
13日
ニーナ
世古
恵子
2014年
神谷
14日
ソフィヤ
日比野 ハル
2001年
日比野
16日
アガフィヤ
高橋 ならし
1951年
松川
ゑみ
17日
ニフォント
廣石 與志雄
2008年
廣石
清子
20日
ウエラ
假野
うら
1913年
假野
美枝
21日
リンマ
長澤
むら
1943年
21日
サヴィン
日比野 一郎
1988年
日比野 正男
23日
ワシリイ
阿久津
潔
2009年
阿久津 八重子
25日
アキラ
加藤
章
2003年
26日
ワッサ
日比野 ワサ
1908年
27日
ユリヤ
山本
聖子
1990年
山本
保
27日
ソフィヤ
重田
タマ
1926年
重田
仁
30日
アナスタシア
百瀬 美智子
2008年
百瀬
久
31日
長司祭イヤコフ
山口
精一
1953年
山口
晃
31日
フェオドラ
秋山
ふみ
1990年
山口
晃
31日
ミヘイ
神谷 徳次郎
1896年
今月の月例パニヒダは第3日曜日です。
たましい
聖堂は皆さんのお祈りの場、そして皆さんの 霊 が永遠に養わ
れる場です。ロ-ソクを灯して少しの間、ご家族のために祈り
に来られるだけでも大変結構です。どうぞ遠慮なさらずお越し
ください。
7
縁故者
重田
加藤
仁
宏
勇
幸夫
勇
日比野 正男
神谷
武夫
献金報告
日付
6/20 現在
氏
名
摘
日付は会計処理日です。ありがとうございました。
要
日付
6/7
氏
馬場
名
素兄
摘
要
5/24
中島
八千代姉
感謝献金
感謝献金
6/7
神谷
忠明執事長
パニヒダ献金
セルギイ ゴロバチョフ
感謝献金
飯島
艶子姉
パニヒダ献金
嘉山
兄
学兄
パニヒダ献金
日比野
俊二様
子姉
パニヒダ献金
6/14
安田
たまみ姉
会報献金
安達
紀彦兄
復活祭献金
6/21
廣石
卓也兄
復活祭献金
安達
紀彦兄
感謝献金
廣石
和子姉
復活祭献金
石井
愛子姉
感謝献金
婦人会献金:今月はありません。
-定額献金のお願い2014 年度も皆さまの祈りと教会活動維持のための献金によって、教会が支えられましたことを感謝申し上げ
ます。また、さっそく 2015 年度の定額献金を送って下さっている方には早々の応答に感謝致します。教会が
地域の祈りの場として、またの永眠者の安息のための祈祷を行うため、神のご意思に沿って十分にその機能を
果たせるよう新年度も努めて参ります。教会は皆様の志である献金によって支えられて今日まで存続しており
ます。新年度もどうぞご協力をお願い申し上げます。
The Holy Trinity Orthodox Church Odawara kindly asks each of you faithful donation to
support her mission works in the parish. Thank you for your supporting our church!
西湘・伊豆・駿府正教会
秋の花で彩られた秩父宮
富士山を眺めながら天然
温泉に浸かって…
記念公園を自由散策…
日時:
宿泊場所:
9 月後半~10 月前半の日・月曜日 2 日間
御殿場ユースホステル
会費:
7200 円(夕食・朝食・宿泊費・お茶菓子・公園入場料・消費税込)
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