さまざまな事情からキャリアが中断してしまったり、挫折を経験した方々にとって、派遣という働き方は「キャリアの再設計」への道を開いてくれる糸口になる ― ― 私はそう確信しています。なぜなら、自身がそうだったから。新卒で就職した会社をすぐに結婚退職し出産、育児に専念していた私。再就職に挑戦した際、スキルや経験はゼロで挫折の連続でした。そんな私に新たなスキルや職務経験を育くむ機会をくれたのが、派遣という働き方だったのです。代表取締役社長という大任を拝命した今も、当時の焦燥感や不安感こそが原点。人材サービスを通じて悩みや不安を抱える人の思いに寄り添い新たな可能性を拓くサポートをさせていただきたいと思っています。くぼ　まさこ大阪生まれ。京都女子大学卒業後、大手企業に就職するも社内結婚で退職、育児に専念。夫の起業をきっかけに再就職活動を開始。派遣就業を経て、 1992年同社に入社。未経験からスタートした営業で実績を上げ、京都支店長、営業部長などを経て、2015年 4月にオムロングループ国内関係会社初の女性社長に。趣味は、宝塚歌劇鑑賞。ｆé」を開設したり、大学にキャリアカウンセラーを派遣するなど、若年層の就業支援にも力を入れています。そんな中で感じるのは、若者の多くが「情報洪水」の中でキャリア設計の“軸”を見失っているのではないかということ。その“軸”は、自身でみつけてこそ意義があると思うのです。「おしごとＣａｆé」や大学で相談に応えるキャリアカウンセラーの役割は、「答え」を提示するのではなく、相談者が道をみつけ決断できる「ヒント」を提案当社では全国の拠点に就活拠点として「おしごとＣａれわれの働きでわれわれの生活を向上しよりよい社会をつくりましょう」です。社会の人的課題が多様化する中、このミッションを具現化するためには挑戦を続けなければなりません。派遣社員のキャリア形成支援が求められている今、キャリアコンサルタント有資格者をさらに増やす取り組みなどに力を入れていくと同時に、相談のみに終わらず就労機会の提供ができるという業態の特徴を活かし、女性、シニア、障がい者などをオムロングループを貫く「社憲＝ミッション」は「わグループ初の女性社長に就任。キャリアを模索する人に寄り添う久保　雅子 ●会社概要 1992 年設立。オムロン株式会社 100%出資の総合人材サービス会社。大学など教育機関を対象としたキャリア教育・就業支援、官公庁雇用対策事業を通じたマザーズ支援、若年層の就業支援、障がい者就業支援など、社会の人材に関わる課題解決への取組みが特徴。オムロングループのノウハウを活かし、エンジニアの育成・派遣・開発受託にも注力している。含め多様な人々に対して価値を発揮してまいります。代表取締役社長することにあると考えています。オムロンパーソネル株式会社 48