「新規開業、その後」 Vol.27 [PDF/541KB/1ページ]

連載 第27回
医院経営者として
患者さんに喜ばれる医療の提供を
2010年10月、大阪府交野市にオープンされた、おがわクリニック。
院長の小川 修平先生に開業の経緯と開業されてからの感想をお伺いしました。
おがわクリニック
院 長:小川 修平 先生
開業年月:2010年10月
開業場所:大阪府交野市
診療科目:内科・呼吸器内科・人間ドック
医院URL:http://www.og-clinic.com/
Q1 開業のきっかけは?
勤務医の時代は、基幹病院の呼吸器内科医として、
臨床に専念する日々でしたが、開業の数年前からは、
病院の運営にも携わる機会を与えられました。しかし、
病院の場合は、特にそれが大きければ大きいほど、ス
ピーディな意思決定ができず、検査機器の導入や新た
な提案に対して障害があり、もどかしい思いを何度も
させられました。それなら、自分が経営者になって、
もっと患者さんに喜ばれる医療を提供したい、と思う
ようになりました。以前から40歳までに開業したいと
いう漠然とした目標もあり、担当の清水さんと出会っ
て自分がイメージした場所・物件が見つかったので、
開業を決意しました。
Q2 医師になって本当にやりたいと思っていたことは?
研修医の頃からいずれは開業したいという夢はずっ
と持っていました。大きな病院も最初の一歩は診療所
から始まっていることも多く、いずれは病院の創業者
になりたいと思っていました。
ただ、昨今の医療情勢の中で生き残れる病院を、
新規に立ち上げていくことは並大抵のことではないの
で、最近は方針転換して、診療所を付加価値のあるも
のにしていこうと考えています。一人の医師では限界
があり、現在2診体制に向けて、医師の採用に注力し
ています。今年中には完全2診体制にし、今後はクリ
ニックの移転、新たな検査機器の導入、人間ドック部
門の充実なども検討していて、価値のあるクリニック
に向けて、
経営者として非常にやりがいと感じています。
Q3 開業準備で特に苦労されたことは何ですか?
とにかく決めることが膨大にありました。クリニッ
クの内装、医療設備、電子カルテ、検査会社、職員採
用など、一つ一つの積み重ねで、理想のクリニックに
近づいていくので、決して妥協できず、今となっては
一番苦労したことだと思います。
Q4 日本光電のコンサルタントの価値は?
開業に対し、何を今すべきかまったくわからない状態
でしたが、的確なスケジュールを組んでもらい、開業に
向けてのしっかりとした道筋を作ってもらうことができ
ました。担当の清水さんにはクリニックの場所探しから、
開業後もサポートしてもらい、感謝しております。
Q5 実際に開業をされた感想をお願いします。
勤務医時代はほぼ臨床に専念することができました
が、開業してからは、経営、臨床だけではなく、請求
書の整理や入金などの雑用、従業員の管理、業者との
面談など、臨床以外の業務が膨大に増えました。専属
の秘書を雇用することにより、雑用業務はだいぶ減り
ましたが、事業を拡大展開するためには、もっと経営
に専念する体制作りが必要だと考えています。
受付
診察室
ありが とうございました
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