SD併用ゆるめ破砕工法

SD併用ゆるめ破砕工法
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概 要
SD併用ゆるめ破砕工法は、スロット効果により非火薬の破砕薬または、極少量の火薬に
より岩盤に破砕面を形成して無発破で掘削する工法で、トンネル掘削における振動低減と掘
削効率の向上を図る工法です。
市街地に近接した山岳トンネルを低振
動で掘削する工法として、これまでにS
Dスロット発破工法とSD無発破掘削
工法とを実用化しています。前者は相対
的に掘削効率はよいが振動低減効果に
は限界があり、一方後者は振動を大幅に
低減できますが掘削効率は低いといっ
た問題があります。
そこで両工法の長所をバランス良く活
用する工法としてSD併用ゆるめ破砕
工法を開発しました。本工法の施工方法
は、まず、SD機によりトンネル外周部
および切羽にスロットを設け、スロット
で囲まれた岩盤に装薬孔を穿孔して破
砕薬を装填し、発破と同様の方法で点火
します。
破砕薬はガンサイザーと呼ばれ、カプ
セルに充填された非火薬の顆粒状の破
砕薬と専用の着火具(電気雷管と類似の
もの)とがセットになっています。点火
により水蒸気が発生し、その圧力で岩盤
を破砕します。その後、油圧ブレーカに
より二次破砕を行います。なお、ガンサ
イザーの代用に少量の火薬を用いるこ
とも可能です。
SD併用ゆるめ破砕工法
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用 途
・市街地や既設重要構造物に近接した山岳トンネル、岩盤斜面の掘削
・掘削に伴うゆるみ低減が重要となる大規模地下空洞の壁面の掘削
・マスコンクリート構造物の制御解体
・既設のコンクリートダムの穴あけ
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特 長
1.非火薬の破砕薬を用いるため、火薬
の消費許可を得る必要がありませ
ん。
2.重要構造物に近接した硬岩トンネ
ルなどの振動や騒音公害を解消で
きます。
3.制御発破に比べ振動速度は 1/10∼
1/2 に低減できます。
4.無発破掘削工法に比べ施工能率は
20∼30%向上します。
5.一軸圧縮強度が 200∼250MPa の硬
岩にも適用できます。
6.施工上の注意点として
・火薬の消費許可は不要ですが、保管、
取扱には十分な注意が必要です。ま
た、破砕薬の消費量によっては消防
法の適用を受けることがあります。
・切羽の亀裂状況にもよりますがスロ
ット削孔により切羽岩盤が地山と
縁切りされ滑落する可能性がある
ので、入念なこそくと作業中の切羽
監視が必要です。
・飛石の可能性があるので点火時には
発破と同様の退避距離をとる必要
があります。
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実 績
・本州四国連絡橋公団舞子トンネル中
南工事
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関連資料
土木学会第 50 回年次学術講演会講
演概要集,1995
奥村組技術研究年報,No.21,1995
お問い合わせ先 ―SD工法協会―
〒108-8381 東京都港区芝5-6-1
TEL. 03-5439-0368 技術分室 TEL.03−3452−3908
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