京大 NCS、内定者向け交流会を吉田キャンパスおよび

【平成 26 年度 NCS 交流会】
京大 NCS、内定者向け交流会を吉田キャンパスおよび
サントリー京都ビール工場で開催
平成 26 年度の京都大学職員内定者サポートチーム(NCS) 1は本学に所属する若手職員 8
名(男性:4 名、女性 4 名)で結成され、平成 27 年度 4 月に入職する内定者を対象として
2 回の交流会を実施しました。
第 1 回の交流会では、平成 26 年 12 月 5 日に京都大学吉田キャンパス付近を会場として
キャンパスツアーが実施されました。内定者と NCS メンバーは、昼過ぎに京阪電鉄神宮丸
太町駅に集合し、まずは南西地区構内へ向かいました。
南西地区構内では、一行は山中伸弥教授が所長を務める iPS 細胞研究所を通り、薬用植
物園へと向かいました。薬用植物園では、本学薬学研究科所属の伊藤美千穂准教授から医
療等に使用される薬用植物の説明などを受けました。参加者は伊藤准教授の説明に耳を傾
け、時には実際に薬用植物を味わう場面も見られました。
その後、一行は医学部附属病院内を通り、ここで 3 班に分かれることとなりました。その
後、班ごとに医学部構内、吉田南構内、本部構内などを見学し、約 1 時間後に再び北部構
内の馬術部厩舎で集合しました。馬術部厩舎では、かわいらしい馬の姿に目を細めると共
に、馬術部所属の学生に部活動の様子の説明を受けました。
この日の最後に、一行が向かった場所は、北部構内に存在する湯川記念館でした。湯川
記念館は、湯川秀樹博士 2のノーベル賞受賞を記念し、1952 年に建設されました。初めは京
都大学の一施設でしたが、全国の理論物理学研究者の要望に応えて、1953 年日本初の全国
共同利用研究所となり、湯川博士を初代所長に迎えて基礎物理学研究所として発足しまし
た。交流会参加者は、実際に湯川博士が所長室として使用していた湯川記念室を見学し、
基礎物理学研究所の職員の説明をじっくりと聞いていました。
この後、内定者と NCS メンバーは近隣の飲食店で懇親会を開き、半日におよぶ第1回交
流会は終了となりました。
参加した内定者からは、
「実際の教員のお話を聞くことで、自分自身が京大の職員となる
自覚が湧いた」
、「今まで、内定者同士で話をする機会がなかったが、今回の交流会によっ
て内定者同士だけでなく職員の方とも仲を深めることができた」といった声が聞かれまし
【平成 26 年度 NCS 交流会】
た。
薬用植物園の様子
全員での集合写真(湯川記念館前にて)
【平成 26 年度 NCS 交流会】
第 2 回の交流会は年が明けた平成 27 年 1 月 17 日に開催され、内定者とNCSメンバーでサ
ントリー京都ビール工場 3を見学しに行きました。本学の事も勿論ですが、働く場所である
京都、そしてこれまで経験していないような事について知ってもらいたいというNCSメンバ
ーの考えのもと、今回の交流会は企画されました。
一行は、JR 長岡京駅と阪急電車西山天王山駅に分かれて集合し、送迎バスにて京都ビー
ル工場へ向かいました。まず、一行を出迎えたのは巨大なサイロです。サイロの中には原
料となるホップや大麦が入っているとのことでした。
工場内に入って、まずはビールの作り方から出荷までの説明を受け、いよいよ工場見学
へと向かいます。まずは、原材料を混ぜ合わせる巨大な仕込窯を見学しました。この日は、
休日ということで工場は稼働していませんでしたが、原材料が発酵する際に放出される熱
のため、窯を触るとほんのり熱を帯びていました。その後は、ビールのろ過、注入の過程、
そして出荷倉庫を見学しました。サントリーの材料、そして製法へのこだわりや環境への
配慮を感じ取ることが出来ました。
見学後は、この日の最大の目玉となる京都ビール工場で作られたビールの試飲です。サ
ントリーのヒット商品である『プレミアム・モルツ』だけでなく、
『伊右衛門』や『なっち
ゃん』といったソフトドリンクも用意され、ビールが好きな人も苦手な人も大満足してい
ました。
参加者一行はこの後、サントリー京都ビール工場を後にし、長岡京付近で懇親会を開き
ました。この懇親会には、NCS メンバー以外にも総務部人事課所属の職員が参加し、和気あ
あいとした雰囲気の中、第 2 回交流会は終了しました。
【平成 26 年度 NCS 交流会】
工場入口からの風景。左手にあるのが原材料を貯蔵するサイロ。
工場入口での集合写真
【平成 26 年度 NCS 交流会】
NCS = New Comers' Supporters:
京都大学の若手職員で結成された、職員内定者サポートチーム(NCS)
。総務部人事課のも
とで若手職員が公式的に働きかけ、
(1)今後京都大学で働く者としての意識・意欲の向上、
(2)職員・内定者間又は内定者同士の積極的な交流促進、(3)内定者への具体的な京都大
学像及び職員像の提供、
(4)大学で働くことに対しての疑問・不安の解消、等を目的とし
て、内定者、内々定者の皆さまへ様々なサポートを行っています。若手職員だからこそ、
内定者に対してより身近な立場からアドバイスができるような体制を整えています。
http://www.saiyou.adm.kyoto-u.ac.jp/recruit/ncs
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湯川秀樹博士
理論物理学者。京都大学理学部物理学科卒業。大阪大学で講師をしていた 1935 年に中間子
論を発表する。1947 年にセシル・パウエルらによって実際に中間子が発見され、2 年後日
本人で初めてノーベル物理学賞を受賞。まだ敗戦後まもなく、生活困窮の続いていた日本
にとって、このことは大きな希望と勇気を与えた。後にノーベル賞を受賞した朝永博士と
ともに素粒子物理学を開拓。京都大学・大阪大学名誉教授、京都市名誉市民。
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サントリー京都ビール工場
http://www.suntory.co.jp/factory/kyoto/