平成24年度 下田市財務諸表分析

平成24年度
下田市財務諸表分析
平成26年3月
1. 住民一人当たり資産額
資産額は、下記の算式により住民一人当たり資産額とすることにより、住民に
とってわかりやすい情報となるとともに、他団体との比較が可能となります。
住民一人当たり資産額 = 資産合計/住民基本台帳人口
平成24年度の資産合計は、減価償却による有形固定資産の減少が普通建設事業
費を上回ったことが主な要因となり、前年度より987,067千円減少し、住民一人
当たりの資産額は、前年より14千円減の2,291千円となりました。
下田市の住民一人当たり資産額
(単位:千円、人)
平成23年度
平成24年度
増減
資産合計
①
56,499,605
55,512,538
▲987,067
住基人口
②
24,515
24,230
▲285
2,305
2,291
▲14
一人当たり資産額
①/②
※ 住民基本台帳人口は、各年度末現在。
~1~
2. 住民一人当たり負債額
負債額は、下記の算式により住民一人当たり資産額とすることにより、住民に
とってわかりやすい情報となるとともに、他団体との比較が可能となります。
住民一人当たり負債額
=
負債合計/住民基本台帳人口
平成24年度の負債総額は、地方債残高の減少が主な要因となり、558,155千円
の減少となり、住民一人当たり負債額は、12千円減の883千円となりました。
下田市の住民一人当たり負債額
(単位:千円、人)
平成23年度
平成24年度
増減
負債合計
①
21,950,147
21,391,992
▲558,155
住基人口
②
24,515
24,230
▲285
895
883
▲12
一人当たり負債額
①/②
※ 住民基本台帳人口は、各年度末現在
~2~
3. 歳入額対資産比率
当年度の歳入総額に対する資産の比率を算出することにより、これまでに形成
されたストックとしての資産が歳入の何年分に相当するかを表し、資産形成の度
合いを測ることができます。歳入額対資産比率の平均値は、3∼7年です。
歳入額対資産比率 = 資産合計/歳入総額
平成 24 年度の歳入額対資産比率は 3.55 年となり、昨年度より 0.07 ポイント
の改善になっております。また、特殊要因として平成 23、24 年度において、公
的資金補償金免除繰上償還に係る借換債発行による歳入の増加があったため、これ
を除いて算出すると、0.08 ポイントの改善となっております。
下田市の歳入額対資産比率(借換債発行含む)
平成23年度
(単位:千円、年)
平成24年度
増減
資産合計
①
56,499,605
55,512,538
▲987,067
歳入総額
②
15,599,868
15,654,897
55,029
3.62
3.55
▲0.07
歳入額対資産比率
①/②
下田市の歳入額対資産比率(借換債発行除く)
平成23年度
(単位:千円、年)
平成24年度
増減
資産合計
①
56,499,605
55,512,538
▲987,067
歳入総額
②
15,548,968
15,651,697
102,729
3.63
3.55
▲0.08
歳入額対資産比率
①/②
※ 平成23年度の借換債発行額は、水道事業会計:50,900千円
※ 平成24年度の借換債発行額は、水道事業会計:3,200千円
~3~
4. 純資産比率
地方公共団体は、地方債の発行を通じて将来世代と現世代の負担配分を行って
いるため、純資産の変動は将来世代と現世代の間で負担割合が変動されたことを
意味します。
純資産の減少は、現世代や将来世代が利用可能であった資源を消費して便益を
享受する一方で、負担を先送りした事を意味し、逆に純資産の増加は、現世代が
自らの負担によって、将来世代が利用可能な資源を蓄積した事になります。
純資産比率
=
純資産総額/資産総額 × 100
平成24年度の純資産比率は、昨年度より0.4ポイント増加して61.5%となり、
昨年度よりやや将来世代の資源が蓄積された事になります。
下田市の純資産比率
(単位:千円、%)
平成23年度
平成24年度
増減
純資産総額
①
34,549,458
34,120,546
▲428,912
資産総額
②
56,499,605
55,512,538
▲987,067
61.1
61.5
0.4
純 資 産 比 率
①/②×100
~4~
5. 将来世代負担比率
社会資本等について、将来の償還等が必要な負債による資産形成割合を見ること
により、社会資本等形成に係る将来世代の負担の比重を把握することができます。
反対に、100から将来世代負担比率を引いた値が現世代負担比率となり、平均値
は、将来世代負担比率が15∼40%、現世代負担比率が50∼90%です。
将来世代負担比率 = (地方債残高+未払金)/(公共資産+投資等)× 100
現世代負担比率 = 100 − 将来世代負担比率
平成24年度においては、減価償却による公共資産が減少しているものの、地方
債残高の減少と基金残高の増加もあり、将来世代負担比率は0.5ポイント改善して
33.3%となり、その分現世代負担比率が0.5ポイントの増加となりました。
下田市の将来世代(現世代)負担比率
(単位:千円、%)
平成23年度
平成24年度
増減
地方債残高
①
18,487,615
17,831,154
▲656,461
未
金
②
313
2,525
2,212
公共資産
③
52,671,479
51,420,919
▲1,250,560
投
④
1,957,440
2,074,354
116,914
33.8
33.3
▲0.5
66.2
66.7
0.5
払
資
等
将来世代負担比率
⑤
(①+②)/(③+④)×100
現世代負担比率
100 − ⑤
~5~
6. 資産老朽化比率
有形固定資産のうち、償却資産の取得価格に対する減価償却累計額の割合を計算
することで、耐用年数に対して資産の取得からどの程度経過しているかを把握する
ことができます。資産老朽化比率の平均値は、35∼50%です。
また台帳の整備を進める事により、施設別の資産老朽化比率の算定もできるよう
になり、資産の更新計画等に活用することができます。
資産老朽化比率
= 減価償却累計額 /(有形固定資産−土地+減価償却累計額)× 100
平成 24 年度は、減価償却が有形固定資産整備に係る費用を上回っているため、
資産老朽化比率は 52.7%となり、1.4 ポイント悪化しております。
下田市の資産老朽化比率
(単位:千円、%)
平成23年度
平成24年度
増減
減価償却累計額
①
45,911,722
47,929,182
2,017,460
有形固定資産
②
52,068,794
51,420,919
▲647,875
8,417,963
8,431,042
13,079
51.3
52.7
1.4
うち土地
③
資産老朽化比率
①/(②−③+①)×100
~6~
7. 流動比率
流動比率とは、1年以内に返さなければならない負債(流動負債)に対して、現
金等の手元にある資金(流動資産)がどれくらいあるのかを表した指標で、この比
率が高いほど短期的な資金繰りに余裕があるという事になります。この比率が低い
と資金繰りに余裕がないため、財政の硬直化が懸念され、100%を下回っている
と、今ある借金を返済するために新たな借金をしなければならない状態であるとい
うことになります。
流動比率
=
流動資産/流動負債 × 100
平成24年度においては、決算収支差引額の増による流動資産の増加と、地方債
残高の減少にともなう償還額の減が主な要因となり、前年度より10.1ポイントの
改善となりました。
下田市の流動比率
(単位:千円、%)
平成23年度
平成24年度
増減
流動資産
①
1,870,686
2,017,265
146,579
流動負債
②
1,910,339
1,867,422
▲42,917
97.9
108.0
10.1
流動比率
①/②
~7~
8. 地方債償還可能年数
自治体の負っている地方債を、経常的に確保できる資金で返済した場合、何年で
返済できるかを表した指標で、この指標の値が小さいほど経常的収支に対する地方
債の負担は軽く、償還能力が高いという事になります。平均な範囲は3∼9年です。
地方債償還可能年数 = 地方債残高/経常的収支額
平成 24 年度末の地方債償還可能年数については、経常収支比率の増加及び地方
債残高の減少により、1.0 ポイント改善して 11.4 年となりました。
下田市の地方債償還可能年数
(単位:千円、年)
平成23年度
地方債残高
経常的収支額
①
②
平成24年度
増減
18,487,615
17,831,154
▲656,461
1,491,626
1,567,809
76,183
12.4
11.4
▲1.0
地方債償還可能年数
①/②
※ ここでいう経常的収支額とは、資金収支計算書の経常的収支額から、地方債発行額及び
基金取崩額を控除した額。
~8~
9. 住民一人当たり行政コスト
純経常行政コストを、下記の算式により住民一人当たり純経常行政コストとする
ことにより、経常的な行政活動の効率性を測ることができ、他団体との比較により、
効率性の度合いを評価することができます。
また、目的別・性質別に算定することにより、より細かなコスト分析を行う事が
可能となります。
住民一人当たり行政コスト = 純経常行政コスト/住民基本台帳人口
平成24年度においては、退職手当引当金や社会保障給付等の増加があったもの
の、物件費の減少、経常収益の増加等により住民一人当たりの行政コストは3千円
減の424千円となりました。
下田市の住民一人行政コスト
(単位:千円、人)
平成23年度
純経常行政コスト
住基人口
①
平成24年度
増減
10,467,964
10,267,701
▲200,263
24,515
24,230
▲285
427
424
▲3
②
一人当たり行政コスト
①
/
②
※ 住民基本台帳人口は、各年度末現在
~9~
10. 行政コスト対税収等比率
税収などの一般財源等に対する純経常行政コストの比率をみることによって、
当該年度の税収のうち、資産形成を伴わないコストに費やされた割合が、どれ位
あるかがわかり、この比率が100%に近付くほど資産形成の余裕度が低く、100%
を超えた場合には、過去から蓄積した資産が取り崩されたことを意味します。
この比率の平均的な範囲は、90∼110%です。
行政コスト対税収等比率
=
純経常行政コスト/税収等 × 100
平成24年度においては、地方税、地方交付税の減少等により一般財源が減少し
たのに対して、経常収益の増加等により経常行政コストも減少したため、昨年度に
比べ、0.1ポイント悪化し、105.5%となりました。
下田市の行政コスト対税収等比率
(単位:千円、%)
平成23年度
純経常行政コスト
税収等
①
②
平成24年度
増減
10,467,964
10,267,701
▲200,263
9,929,325
9,732,775
▲196,550
105.4
105.5
0.1
行政コスト対税収等比率
①/②×100
※ ここでいう税収等とは、純資産変動計算書の一般財源(地方税、等)と、補助金等受入の
うち公共資産等の整備に充てた国県補助金等を除いた額(その他一般財源等)の合計額
~ 10 ~
11. 受益者負担比率
使用料・手数料など行政サービスに係る受益者負担を、純経常行政コストと比較
することにより、行政サービスの提供に対する受益者負担の割合を算出することが
でき、事業別・施設別に算定することで、受益者負担割合を詳細に分析することも
できます。
また、普通会計は受益者に負担を求めないものが多いため、受益者負担比率の平
均的な範囲は2∼8%ですが、特別会計は特定の事業を行うための独立した会計で
あり、事業に係る経費に見合った適正な収入を確保する必要があるため、特別会計
を含めた受益者負担比率は普通会計よりも高くなります。
受益者負担比率
=
経常収益/経常行政コスト × 100
経常行政コストは社会保障給付等の増により242,411千円増加しましたが、経
常収益が保険料の増等により、442,674千円増加したため、平成24年度の受益者
負担率は、前年度より2.5ポイント改善して、31.4%となりました。
下田市の受益者負担比率
(単位:千円、%)
平成23年度
経常収益
①
経常行政コスト
②
平成24年度
増減
4,251,564
4,694,238
442,674
14,719,528
14,961,939
242,411
28.9
31.4
2.5
受益者負担比率
①/②×100
~ 11 ~