第4号 2015.1.16 福島県立安達東高等学校進路指導部 先輩の体験を自分に生かそう! 少し遅いですが、新年あけましておめでとうございます。 11 月末で就職内定率 87.2%、進学合格率 93.5%でした。これ以降増えることなく 2015 年を迎 えました。 今回から進学と就職の「合格体験記」を数回に分けて掲載します。決して楽に進路が決まった わけではないことが分かります。体験記の中には、 「・・ ・皆が合格していき、とても焦りました。 ・ ・ ・」 と、就職先が決まらずに不安を感じながらの日々を送っていた体験も語られています。 3 年生も卒業まであと登校日数にして約 10 日程度。進路希望実現 100%を先生方はまだ諦めて はいません。進路の未定の 3 年生もまだ諦めずに頑張ってほしいと思います。そして、1・2 年生 諸君は先輩の体験記をよく読んで、自分に生かそう。 合格体験記① 【大学の部】 ―――――――――――――――― 「ヤマザキ学園大学 動物看護学部動物看護学科 1組 大江真理子」 私は幼い頃から動物が大好きで、動物関係の職業に興味を持っていました。その気持ちは変わ ることなく、動物関係の大学に進学したいと考えるようになりました。 私は大学を選ぶ時に、出来るだけ多くの選択肢があるようにしておきたかったので、一年生の 頃から授業を休まずに真面目に取り組むようにしていました。しかし、すぐに大学を決めること はできませんでした。動物関係の大学というと幅が広く、どの学校が自分に合っているのか分か りませんでした。 そこで私は、具体的に将来どんな職業に就きたいのか、何をしていきたいのかもう一度見直し ていきました。自分で資料を調べたり先生との話し合いをしたりしていくうちに、動物看護師に なりたいという気持ちが大きくなり、最終的には動物看護学部のあるヤマザキ学園大学を受験す ることに決めました。オープンキャンパスに積極的に参加し、公募推薦入試で挑戦することにな りました。私は面接が苦手で自信がありませんでしたが、何回か練習を重ね、不安を自信に変え 受験しました。そして何とか合格通知を頂くことが出来ましたが、通知を頂いた時は喜びと安堵 の気持ちでいっぱいでした。皆さんも、これから悔いの残らない進路選択をしてください。 【短大の部】 ―――――――――――――――― 「桜の聖母短期大学 キャリア教養学科 2組 加藤えみり」 私は将来の進路をあまり考えずに、高校2年まで過ごしてきました。進路のことを意識するよ うになったのは、英語の先生の一言です。私は元々英語が好きで、英語に携わる仕事をしたいと 考えてはいましたが、短大という選択肢は、私の中にはありませんでした。しかし、桜の聖母の ことについて詳しく調べていくにつれて、この短大で英語を学びたいと思うようになりました。 私が一番苦労したのは、親を説得し応援してもらえるようにすることでした。私はずっと就職し なさいと言われてきたので、説得するのが大変でした。しかし今は、心から応援してくれていま す。 私は指定校推薦で受験することにしました。受験は面接だけなので、受験まではひたすら面接 練習をしていました。受験当日では、他校の生徒がたくさんいて緊張しましたが、面接官はフレ ンドリーで優しく接してくれたので、笑顔で面接することができました。 受験まで支えてくれた先生方、家族、友人に感謝しています。 【専門学校の部①】 ――――――――――――― 「福島介護福祉専門学校 介護福祉科 1組 三瓶滉太」 私が介護関係の仕事に就きたいと思い始めたのは、中学校2年生の頃です。ボランティアでの 体験が介護の道に進む一つのきっかけでした。 私は元々人と話をすることが好きでしたし、人の役に立てる仕事をしようと考えていましたの で、介護福祉士は私の理想の職業でした。そのため、介護の勉強が出来る安達東高校に入学しま した。野球部にも入ったので、勉強と部活動を両立しながら介護福祉士になれるよう努力しまし た。しかし、実習などではなかなか思い通りにいかず、このままでは介護の仕事をやっていけな いと思ったので、専門学校に行き、もっと勉強したいと思うようになりました。受験のために先 生方や友達と面接練習を何度もやり、福島介護福祉専門学校に合格することができました。 先生、友達、家族のお蔭です。 就職は一生のことだと思います。まだやりたい事が見つかっていない人は、たくさん色々なこ とをして見つけると良いと思います。夢が実現できるように応援しています。 【専門学校の部②】 ――――――――――――― 「国際アート&デザイン専門学校 ペットグルーマー科 1組 勝山真有」 私は国際アート&デザイン専門学校進学を希望しました。私は幼い頃から動物が好きというこ ともあり、動物関係の仕事の一つであるトリマーを目指しています。そのため、ペットグルーマ ー科を受験することにしました。 私は今年の10月に推薦入試を受けました。推薦入試の場合、面接試験だけだったのですが、 私は面接が苦手でした。そのため事前に面接で聞かれそうな事柄をまとめました。時間がなく面 接練習は一度しかできませんでしたが、家でも何度が練習をしてから当日面接に臨みました。実 際の面接では練習の内容と違うことをたくさん聞かれましたが、練習時に受け答えの基礎を学ん でいたので、落ち着いて受け答えができました。 その時、面接が苦手でも、練習や経験を積み重ねる事が自信につながる、ということに気づき ました。また、自分の希望した学校に進学するからには、入学後一日一日を大切にし、より多く の知識や技術を身に付けます。そして、学校生活に悔いの残らないよう頑張りたいと思います。 【就職の部①】 ――――――――――――――― 「日本郵便株式会社 2組 髙野智絵」 私は、将来栄養士の食に関した知識を得るために調理実習の多い安達東高校に入学しました。 将来の目標は変わる可能性もあるので、どんな進路を実現するためにも支障が出ないよう、良い 成績を取り続ける努力をしました。また、学業だけではなく、普段の学校での生活態度に気を付 け、委員会活動や部活動などにも熱心に取り組みました。 三年に進級し進路について改めて考えるようになりましたが、なかなか考えをまとめることが できませんでした。やっと日本郵便(株)を受験することに決めましたが、希望者が多く、受験 できるかどうかは校内選考の結果次第でした。しかし、良い成績を取り、良い生活態度を取るこ とを心掛けていたお蔭か、校内選考会で選ばれ、受験資格を得ることができました。 試験は適性検査と面接試験の二つで、検査自体はそれほど難しいものではありませんでした。 しかし、速さが求められるため訓練が必要だと考えます。 面接試験のポイントは三つ。一つ目は試験を受ける会社についてよく学ぶ必要があること。二 つ目は取り繕わないこと。三つ目は聞かれたことに対して、正確に答えることです。 一つ目について、一般的に学校の事や時事問題について聞かれますが、中には就職する会社に ついて聞かれることもあります。どれだけその会社に興味を持ち、理解しているかを伝えること も大切だと思います。 二つ目について、適当に答えないということです。知らないことを知っていると答えると、そ のことについて更に詳しく聞かれた場合、言葉に詰まり失敗することが多いです。自分が知って いることを素直に話すことをお勧めします。 三つ目は、私が皆さんに一番気を付けて欲しい点です。面接は人柄を見、会社の人が受験者を 必要な人材かどうか判断します。面接では、相手が何を質問しているかを良く聞き、正しい答え を、自分の言葉で伝えようということが大切です。 面接は普段の生活が現れる場だと思います。だから、服装や言葉遣い、生活態度を日頃から気 を付けておく必要があります。 高校生活は将来を決めるための大事な時期であり、 一度限りです。 私はあまり青春することができませんでしたが、皆さんには思い思いの青春をし、後悔しないよ うに高校生活を送って欲しいと思います。 【就職の部②】 ――――――――――――――― 「株式会社三船福島支店 1組 小林咲貴」 私は最初進学しようとしていたので、いざ就職をしようとすると何をすればよいのか全然分か りませんでした。 3年生の夏休みになって取り組み始め、職場見学などをして就職先を決めました。しかし、そ の会社に合格することはできませんでした。一回目で決まるわけではないと思っていたので、次 に向けて頑張ろうと思いました。しかし、次の会社にも合格できませんでした。二回目にもなる と皆がどんどん合格していき、とても焦りました。このまま内定をもらわないまま、学校を卒業 してしまうのかと思いとても不安でした。しかし、先生方や家族、友達が応援してくれたお蔭で、 次も頑張ろうと思うことができました。 三つ目の会社では面接だけだったので、面接練習をしっかりやって試験に臨みました。そのお 蔭で、三回目で無事に(株)三船福島支店に内定を頂くことができました。 こうして内定を頂けたのは、面接練習をしてくださった先生方や応援してくれた家族、友達の お蔭です 進路を決める時はとても嫌になり、もう辞めたいと思ってしまうこともあると思います。それ でも諦めなければ、必ず道は開けると思います。決して諦めたりせずに、頑張ってください。 【就職の部③】 ――――――――――――――― 「株式会社東館 1組 渡辺茜」 私は(株)東館の内定を頂くことができ、大変嬉しく思っています。 私が今までに一番力を入れてきたことは、資格の取得です。就職をするにも進学するにも資格 があると有利に受験できると考えたからです。小学校から中学校まで習い事をしていたため、多 くの資格を取得しました。検定が近づくにつれて、塾での練習は勿論ですが、家に帰ってからも 練習を積み重ねました。練習では辛い日々が続きましたが、合格できたときは、とても嬉しかっ たです。 高校でも多くの資格を取得できたので、 就職活動にも自分自身にもプラスになりました。 私は、中学生の時からウェイトレスの仕事に就きたいと思っていました。夏休み中毎日学校に 行き、ウェイトレスの仕事ができる求人が来ているか片っ端から探しました。しかし、自分が就 きたいと思っている求人はほとんど来ていませんでした。求人票がないと就職活動ができず、学 校に来ている企業から決めなくてはならないので、とても悩みました。諦めないといけない部分 がありました。先生に何度も何度も相談したり、家族に相談したりして何とか企業を選択するこ とができました。自分の思い通りにはいきませんでしたが、決めたからには最後までやり遂げる 決心しました。 受験する企業を決めた私は、求人票を見て試験の準備を始めました。一般常識と作文と面接が ありましたが、不安な面接を練習しました。面接は、放課後を利用して積極的に練習をしました。 最初は緊張してなかなか思うように答えることができず苦労しました。面接練習の担当の先生の アドバイスを参考にし、何度も練習をしていくうちに落ち着いて答えられるようになりました。 試験では、今まで練習してきた成果を発揮することができ、自信を持って自分の考えを伝える ことができました。結果が来るまで不安でしたが、内定を頂いたときは涙が出るくらい嬉しかっ たです。ここまで来られたのは、担任の先生をはじめ、進路の先生などたくさんの人の支えがあ ったからこそだと思います。 高校三年生は、進路を決めなくてはなりません。投げ出したいと思うこともありますが、努力 をすれば必ず良い結果が出せると思います。後悔をしないような選択をしてください。夢を諦め ずに頑張ってください。 【お知らせ】************************************** 次号で今年度最後の進路通信となります。内容は 3 年生の「合格体験記」の続きと最終段階 の「進路状況」を掲載する予定です。 ******************************************
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