L&W Fiber Tester L&W ファイバーテスターは、繊維品質を迅速に簡単に測定し、同時に最新且つ高度な繊維形状 分析 が可能な測定器です。 この測定器には自動測定技術が採用されており、短時間で多くのパ ルプ 品質の分析を行うことができます。 しかも設置場所を選ばないコンパクトなデザインで、研 究室での測定に最適です。 L&W ファイバーテスターはベンチトップ型ですから、 どんな研究室でも設置できます。 L&W ファイバーテスターは、繊維長、幅、 ファイン、 シ ェイプフ ァクター(繊維の直線性) 、粗度を測定しま す。 また分 析ソフトを用いてベッセル(道管) 、 ミニシ ャイブ、折れ(キンク) 、 ブレ ンド (繊維配合比)分析も 可能です。 この測定器には、6 ポジションのサンプルフィーダ ー付き回転ディスクが付いています。 これにより測定 手順が自動化されるため、操作も簡単です。 48 | L&W FIBER TESTER • パルプ品質 1 サイクルの総測定時間は 6 分以内で完了しま す。 特色の一つは、測定中に繊維画像が表示されるこ と で、 これは後で画像を観察するために保存すること もできます。 置き場所を選ばないコンパクトさ L&W ファイバーテスターはベンチトップ型ですか ら、 どんな 研究室でも設置できます。 レポートと統計 プレート間の測定ギャップが非常に狭いため、繊維は二方向に適正に並びます。繊維は測定セルの中で適正な方向に並び、画像化 時に最良の投影とフォーカスを得られます。繊維長測定の最新国際規格に準拠しています。図には特殊な洗浄モードも示されていま す(点線)。 機能には柔 軟性があります。例えば複数の加重分析 を選択して、繊維物性の平均値や分布を求めること が容易にでき ます。 また、 レポートは簡単にカスタマ イズすることも できます。 二次元画像処理技術を用いた測定 二つのプレートを用いる測定原理では、繊維を二次 元でとらえることができ、三次元では難しい形状分 析 ができます。 これがキャピラリチューブを用いた測 定 方法と異なるところです。 プレート間での測定ギャ ップ は非常に小さいため、繊維は適正に並びます。 その結 果、繊維形状をカメラで見ることができるの です。 L&W ファイバーテスターは、数種類の繊維物性を測 定します 繊維長 - 繊維長はシートの引張強度にプラスに影響 しますが、同時にシートの地合にはマイナスの影響 を 与えます。L&W Fiber Testerは、変形を伴う繊維 であ っても、その影響を最小限に抑えて正確な繊維 長を 測定できるように設計されています。 は細長比 4(長さに対する幅の割合)が用いられて います。 粗度 – 粗度は単位繊維長当たり重量として定義さ れ、繊維壁の厚みと柔軟性に相関があります。 キンク、ベッセル、繊維配合比分析用のソフトウエ ア シャイブ-分離されていない繊維をシャイブと呼び ます。 シャイブの光学測定はイメージ分析を利用して 行われます。繊維分析に似ていますが、 シャイブ物性 を定義するためには特別な算法が使われます。例え ば、 シャイブの定義は、幅75 µm、長さ0.3 mmを超え る繊維の束です。定義のための他のパラメーターは グレースケールとシェイプです 。 もあります。 これらのソフトウェアについてはこの章 の別ページで紹介しています。 繊維幅 - 繊維が薄ければ薄いほどシートの地合はよ り均一になります。 シェイプファクター(繊維の直線性、逆数はカール)– 81 ~ 85% 間のシェイプファクターのばらつきは、 未叩解サンプルでは 15 単位の引張強度差を生み 出すこともあります。繊維表面のフィブリル化により 引張強度が増加したとしても、 これにより一定のエネ ルギーが要求されます。 ファイン – ファインは濾水やプレスに対して良い 影 響を与えません。叩解中に生じたファインは強度 面 では有効です。0.2 mm より小さい粒子はすべてフ ァインと定義されます。 ファイン量(0.2 mm 未満の 粒子)は繊維量(0.2mm を超える粒子)に対する% と して表します。繊維かファイン粒子かを選別する ため に、 アスペクト比を用いることもでき、一般的に 特長 • パルプ品質の迅速な分類 • パルプ品質のばらつきを早い段階で検知 • パルプ品質を定義する新物性 • コンパクトな設計 • サンプルフィーダー • 確立された測定方法 • 自動洗浄装置付き測定セル パルプ品質 • L&W FIBER TESTER | 49 仕様 適合規格 L&W Fiber Tester – Code 912 同梱品 L&W ファイバーテスター用ソフト、PC、電源 技術的特徴 測定中の繊維のモニタリング 各繊維画像を保存可能 通常のサンプル量は乾燥パルプにして0.1g 測定結果 加重平均と長さ、幅、シェイプファクターの2回の測定値 間の差がレポートされる。差が小さいことは測定状況が 良好なことを示す。 測定した繊維数 サンプル内の繊維数、g当たり繊維数(粗度共に) サンプルの繊維面積、g当たり繊維面積(測定した粗 度共に) サンプルの繊維容積、g当たり繊維容積(粗度共に) 測定範囲 繊維長 0.2 ~ 7.5 mm 繊維幅 10 ~ 100 μm、上限はサンプリングによりメニ ューから設定可能 測定範囲内の分析は平均SW繊維については0.2μm シェイプファクター 50 - 100 % 統計計算に使用される重量は1(計算)、長さ、幅、表面 積、容積、長さの2乗のいずれか。 ファイン(1<0.2 mm)は0.2 mm以上の繊維に対する割 合、境界は変更可能。 粗度 - 繊維長当たり重量(Code 966 - シートフォーマ ーで) 繊維表面積当たり重量(Code 966 - シートフォーマー で) 再現性 長さ、幅、形状は通常平均0.5%より良好 キンク/ mmは通常1%より良好 ファインは通常3%より良好 粗度は通常2%より良好 表 長さの区分け2-15区分、 メニューから容易に選択でき る。各区分については、区分の原料重量(重量を選択)、 幅平均値、シェイプファクター平均値が示される。 ファイ ンは繊維に含む又は除外を選択可能。加重物性は特別 にレポートに追加可能。 分布 頻度及び累積分布: 繊維長分布 75 クラス 繊維幅分布 50 クラス シェイプファクター分布 50 クラス 図表データ 長さ/幅マトリックス、15 x 20段階 生データ 繊維長、繊維幅、シェイプファクター サンプルタイプ 各種サンプリングポイントについて、或いは様々なユー ザーにより、個別のサンプルタイプを設定することがで きます。各種サンプリング形式でそれぞれのレポートを 作成します。生データを保存すると、サンプルタイプの設 定が加重或いは計量などについて修正された場合、 レ ポートは後で変更することができます。 設置要件 電力 100 W 測定器用空気 0.4 ~ 0.6 MPa ドライ、オイルフリー 水 消費量 毎時間100 リットル 圧力 0.3 ~ 0.6 MPa 温度 20‐40° C、粗さを使用する場合-水温コントロールをす ることを推奨します フィルター 10 μmt ソフトウェア L&W ファイバーテスター ブレンド(繊維配合比) ソフト L&W ファイバーテスター キンク/ベッセル分析 50 | L&W FIBER TESTER • パルプ品質 ISO 16065-2 寸法 0.4 × 0.5 × 0.6 m 容積 0.2 m³ 本体重量 35 kg 総重量 65 kg
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