解 答

実践編
前期- 2
日光利用時間
(サマータイム)
Daylight Saving Time
Time
マーキング例と意味
解
次の英文を読んで、あとの問いに答えなさい。
●clocks はここでは「時
Two times a year, clocks are changed in
2度
1年に
時計は
説
計の針」。
変えられる
America. It’s a law. On the last Sunday in
●move ahead (進める)、
アメリカで それは~だ
move back (戻す)のよ
法律 最後の日曜日に
April, clocks are moved ahead one hour. This
4月の
時計は
動かされる
前方に
1時間
これは
is called Daylight Saving Time. On the last
呼ばれる
日光利用時間と
てもよい。
最後の日曜日に
Sunday in October, clocks are moved back
10 月の
時計は
動かされる
後方に
one hour to Standard Time. It’s very simple,
1時間
うにひとかたまりで考え
標準時へ
●SVOCの受動態。元の
文 は 、 People call this
Daylight Saving Time.
それは~だ とても単純
but many people can’t remember to change
しかし 多くの人々は
変えることを覚えられない
their clocks. Maybe that’s because they don’t
● to のあとの動詞までを
彼らの時計を
いっしょにくくる。「Vの
おそらく それは~だ なぜなら
know the story behind
①
彼らは
it .
拡張」→まとめ参照。
知らない その物語を それの背後にある
It all started back in 1874. Benjamin
それらは すべて 始まった むかし
1874 年に
ベンジャミン・
Franklin, an American writer, diplomat, and
フランクリンは アメリカの作家
外交官
そして
inventor, suggested Daylight Saving Time in
発明家なのだが(彼は)提案した 日光利用時間を
人々は
思った
主
語
Benjamin
Franklin を説明する語句
が挿入されている。動詞に
続けるとき、
「~なのだが、
彼は」のように意味をとる
とよい。
an essay. People thought he was joking.
評論の中で
●
彼は 冗談を言っていると
Many years later, during World War I
多くの年数
あとに
~の間
第一次世界大戦
and World War II, people realized that
と
第二次世界大戦
人々は
気がついた
~と
Benjamin Franklin was right. The country
ベンジャミン・フランクリンは ~だった 正しい
needed energy.
必要だった
エネルギーが
②
その国は
It was necessary to save
~は
~だった
節約するのが
必要な
electricity, but how? One way was to change
電気が
しかしどうやって
ひとつの方法は
~だった
変えること
~1~
● It が何をさすかに注
意 。 直 前 の 名 詞 energy
と考えると「エネルギーが
電気を節約するのに必要」
となり意味が通らない。こ
の it はあとの to ~以下
をさす仮主語である。
the time. In the spring and summer, the sun
●to change the time のよ
時間を
うに全体を補語としてマ
春と夏に
太陽は
rises earlier. To take advantage of this early
昇った より早く
利用することは
sunlight, clocks were moved ahead one hour.
時計は
前に動かされた
1時間
So now, people who usually woke up at 8:00
だから今
人々は(どんな?)普通
起きた
8時に
really woke up at 7:00. If they normally
実際は
起きた
ーキングしてもよい。
この早い日光を
7時に
もし 彼らが
通常
● 関係代名詞は
で
くくる。2つの woke up
(起きた)はどちらも動詞
(V)だが、文全体の動詞
はあとのほう。
turned on the lights at 5:00 in the evening,
つけた
明かりを
5時に
夕方
now they turned on the lights at 6:00. They
今
彼らは
つけた
明かりを
6時に
彼らは
had an extra hour of daylight, so they used
● ど う し て 電 気 が less
持った 余分な1時間を
(より少ない)なのかしっ
日光の
less electricity.
だから 彼らは 使った
かり押さえること。明かり
より少ない電気を
During the wars, changing the clocks
戦争の間
をつけるのを、5時から6
時に遅らせたため。
時計の針を変えることは
was just an experiment. Daylight Saving
~だった ただの
実験
日光利用時間は
Time didn’t become a law until 1966.
ならなかった
③
法律に
1966 年まで
But
しかし
this didn’t make it any easier to remember.
これは しなかった
それを 少しもやさしく
● each other (お互い)
は、ask の目的語。
覚えることを
People still asked each other, “When do you
人々は
まだ
たずねた
お互いに
いつ
あなたは
change the time, and which way?” To make it
●下線部の和訳問題では、
変えるのか 時間を
下線部の前後の英文の意
そして どちらの方向へ
するために それを
a little easier, Americans just say, “④Fall back,
少しよりやさしく
アメリカ人たちは まさに 言う
spring ahead.”
「秋には後へ、
味も確実にとらえ、文脈が
通っていることを確認し
たうえで、日本語訳を作
春には前に。
」
る。it や this など代名詞
(東京・桐朋出題の長文)
のさす内容はしっかりと
らえる習慣をつけよう。
~2~
設 問 の解 答
<設問>
(1) 下線部①がさすものを英語で答えよ。
Daylight Saving Time
(2) 下線部②がさすものを英語で答えよ。
to save energy
(3) 下線部③を日本語にせよ。先頭の this がさすものを具体的に訳すこと。
「日光利用時間」を少しも覚えや
( 法律にする前に実験期間を設けたことは、
すくしなかった。
(4) 下線部④を書きかえた次の文の空所に英語を補え。
In fall clocks are moved
)
back, and in spring clocks are moved ahead.
<全文訳>
アメリカでは1年に2度、時計の針は変え
いいのでしょう。一つの方法は時間を変える
られます。それは法律なのです。4月の最後
ことでした。春と夏には、太陽はより早く昇
の日曜日に、時計の針は1時間先に進められ
りました。この早い太陽の光を利用するため
ます。これは「日光利用時間(夏時間)」と呼
に、時計の針は1時間先に進められました。
ばれます。10 月の最後の日曜日に、時計の針
ですから、結果、普通8時に起きる人は実際
は1時間あとに戻され、標準時になります。
には7時に起きることになりました。もし
それはとても単純なのですが、人々の多くは
人々が通常夕方5時に明かりをつけていたな
時計の針を変えることが覚えられません。そ
ら、結果、6時に明かりをつけることになっ
の理由はおそらく人々は「日光利用時間」の
たのです。彼らは日光を1時間分余計に持つ
背後にある物語を知らないからです。
ことになり、結果、電気の使用量を減らすこ
それはすべて昔、1874 年に始まりました。
とができたのでした。
アメリカの作家、外交官、発明家のベンジャ
戦争の間、時計の針を変えることは実験に
ミン・フランクリンは彼の評論の中で「日光
過ぎませんでした。「日光利用時間」は 1966
利用時間」を提案しました。人々は彼が冗談
年まで法律になりませんでした。そうしたに
を言っていると思いました。
もかかわらず「日光利用時間」は覚えやすく
それから何年か後の第一次世界大戦と第二
なりませんでした。
「いつ、どちらへ時間を変
次世界大戦の間に、人々はベンジャミン・フ
えるのか?」これを少しでもやさしくするた
ランクリンが正しいことに気がつきました。
めに、アメリカ人は短くこう言います。
「秋に
国にはエネルギーが必要でした。電気を節約
は後ろへ、春には前に」。
する必要がありましたが、しかしどうしたら
~3~