「足場法規改正に伴う勉強会」開催報告(PDF)

安全委員会 主催
【杉本】弊社の今年度の採用スケジュールですが、情報公開
は3月1日からスタート、5月中旬から大卒向けということで
1回目の選考を始めました。その1カ月後、6月中旬から専門
学校卒向けの選考という2本の打ち出しで今年は行いまし
た。大卒向けの選考については6月下旬に内定出し、専門卒
については7月下旬に内定出しをして、現状内定承諾の最終
確認を取っている状況です。
8月については大手企業の選考が始まるということで、選
考活動は実施せず内定承諾者のケアに力を入れています。
業界認知については㈱乃村工藝社様・㈱丹青社様と同様
に理系とかデザイン系の学校については先輩後輩のつなが
りが一番大きく意外に認知はされているという感触は持っ
ています。ただ文系の学生はつながりがつくりにくいこと
もあって、イベント等で接点を持っていく必要があると感
じています。
弊社の場合、いままでイベントに出展していませんでし
た。今年度の選考を始めるに当たって、イベントにも積極的
に出るような施策を取ったのですが、そこで
「ディスプレイ
業界って何ですか」という質問から始める学生が多いのに
正直びっくりしました。やはりディスプレイ業界自体の周
知、認知はこれから努力をしていかなければならないと感
じています。
同業以外での競合企業は、ゼネコンやハウスメーカーで
す。経済学部等の学生さんにも内定を出していますので、商
社とのバッティングになる場合も最近は出てきています。
【司会】今のイベント出展は㈱丹青社さんと㈱乃村工藝社さ
んとで初めて出られたディスコ主催のビッグサイトで開催
の就活イベントの中での
「ディスプレイビレッジ」ですよ
ね。どのような感じだったかをお話いただけませんか。
【杉本】この企画につい
ては㈱乃村工藝社様と
㈱ 丹青社様がトーク
セッションをするとい
う形で先にお話が進ん
でいました。
その後イベ
ント主催会社の㈱ディ
スコ様からお話を頂戴
して参加させていただ
杉本孝男氏/㈱スペース
きました。イベントの
内容は、特設の会場で㈱乃村工藝社様と㈱丹青社様がトー
クセッションを行い、それが終わった後に弊社が単独で
ディスプレイ業界の魅力や面白さを人事と若手社員とでお
伝えしたという形式です。
これまでのイベントの中で、ディスプレイ業界を押し出
したものがなかったこともあって、
「 ディスプレイビレッ
ジって何だろう」というところから業界を知らない方が興
味を持ち、ブースに足を運んでもらう方が多く手ごたえを
感じました。
【司会】学科はあまり関係ないですか?
【杉本】圧倒的に文系の学生が多いと感じました。ただこれ
がきっかけでディスプレイ業の会社で働きたくなったとか
動機付けにも繋がり有効な手段だと感じました。
【司会】㈱丹青社 伊奈川様はどのように感じましたか。
【伊奈川】もともとの出発点が、大きく就職活動の環境が変
わる中で、会社単体でPRしていくよりもある程度複数社で
まとまって、まず企業を知ってもらう前に業界を知っても
らうことが必要だと考えました。業界を知り、興味を持って
14 TOK YO DISPLAY ASSOCIATION
緊急開催
日時:平成27年7月23日(木)
「足場法規改正に伴う勉強会」
14:30 ~
会場:TKP東京駅日本橋
カンファレンスセンター
■開催概要
平成27年7月23日、TKP東京駅日本橋カンファレンスセ
ンターにて、
高橋理恵子氏を講師に迎え、7月1日に改正され
た労働安全衛生規則の勉強会が安全委員会主催で開催され
ました。
もらい、業界を志望する学生の母集団を増やすことが大切
であると。増やすことができれば、最後はどこの企業に行く
かは別として、あとは業界内での人材の活用ができます。
㈱乃村工藝社さんとお会いし、お互い同じことを考えてい
たのが分かったので、何か一緒に仕掛けましょうか、と考え
始めたのが出発点です。
今回のイベントを自分たちが単独でどこかに会場を借
り、学生を呼び込んで、どういう内容でコンテンツを詰め込
んでやるかということを考えたときに、そこをゼロから考
えるのは現実的ではありませんでした。そこでお互いディ
スコという媒体を利用する予定でいましたので、ディスコ
主催のイベントの中に一つ組み込んでもらってやってみよ
うかということで始めた次第です。
なお、開催当日は例年よりも学生のブース訪問者数が多
く感じました。それはやはり㈱スペースさんや㈱乃村工藝
社さんに来た学生が、当社のブースを回ってくれたという
感じで相乗効果があったと思います。
最初はゼネコンやハウスメーカーに興味を持って来た学
生も
「ディスプレイビレッジって何だろう」と、そこから興
味を持ってもらえますので、そういう意味では実験的に
やってみたのですが、効果は非常に高かったのではないか
と思っています。
【司会】学生からすると求人票の分類も、
「ディスプレイ業っ
てどこに入っているの?」って分かりにくいですよね。
検索
で探すにしてもディスプレイというのがあったりなかった
り、すごく深いところにあったりとか。
「その他サービス業」
の中にちゃんと言うと分類されてしまいますよね。まず就
職先でその他サービス業から探す学生って私には全然想像
できないし、会社に入って初めてその他サービス業という
のがあるのだというのを知ったくらいです。
【伊奈川】もともと業界自体が一般的な認知が低いというと
ころが出発点だと思います。ディスプレイ業界の中では大
手として、ある程度の知名度があったとしても、業界以外の
企業全体で見るとメーカーや他の大手企業に比べると知名
度は圧倒的に低いのが現実です。「ディスプレイビレッジ」
というネームで特別感を持ってもらい、そこに興味を持っ
た学生に来てもらって、ということの副次的な効果、広告効
果みたいなところが非常に大きかったと思っています。
次号へ続く
次号では
各社のインターンシップ制度及び面接について
講師:高橋理恵子 氏
株式会社杉孝
足場安全コンサルティング部
自社の足場材をレンタルいただいている現場を
中心に、全国各地で足場点検、又は安全講話等を
実施。足場の資格教育の講師も務める。
■開催にあたり
勉強会の準備にあたり、参加人数80名の予想にて会場を
抑えていたが、予想よりはるかに多い120名の応募が集まり
全員が会場に入りきらない為、より広い会場へ変更するこ
ととなった。応募者の人数からしても、今回の法規改正を問
題視されていることが、
よく分かる結果となりました。
写真提供:㈱ピーオーピー
■勉強会について
講師の高橋氏が足場における労働災害を、CG映像でわか
りやすく説明。平成21年度の法規改正後からの変更内容な
ど、今回の法規改正における要点を解説し、どのようなこと
に注意が必要になるのか、また現時点で改正内容の不透明
な部分も説明。ディスプレイ業の職務に従事する方の良い
判断材料になったと思われます。
画像提供:㈱杉孝
■安全委員活動方針
セミナーの内容
私たち安全委員会は、今回の勉強会を通じてディプレイ
業界における安全意識向上を図るとともに、今後の活動に
ついて参加者へ伺いました。
アンケートの結果で、1位:
「施
c.あまりよくなかった
6%
d.よくなかった
2%
工に関すること」2位:
「安全法令について」
などの意見が多
く、今後のセミナー開催にあたり参考にさせていただきま
す。
b.まあよかった
30%
a.よかった
62%
取上げてもらいたいテーマ
e.その他, 3, 2%
d.安全法令に
ついて, 34, 29%
a.施工に関すること,
38, 32%
■特別教育
安全委員会では、
「 足場の組立て等作業従事者特別教育」
の実施を検討中です、
詳細が決まり次第ご報告いたします。
今回の勉強会にご参加いただいた皆様、ならびに開催に
c.高所作業につ
いて, 23, 19%
b.荷の積み下ろし,
21, 18%
あたりご協力いただいたスタッフの方へこの場をもちまし
て、
厚くお礼申し上げます。
ありがとうございました。
安全委員会一同
TOK YO DISPLAY ASSOCIATION 15