七中だより 平成27年度 第5号(PDF:124KB)

学校だより 第5号(9月号)
七中だより
おおさわ学園三鷹市立第七中学校
平成27年9月18日発行
HP address http://www.education.ne.jp/7chu-mi/
経験を積んで育つ
校長 川戸 直美
9月になった途端、七中へと続く道の随所で秋の気配が感じられるようになりました。つい先日ま
でセミも鳴いていたはずなのに、大きく育った栗の毬が茶色に染まり始め、里芋の葉が水滴を転がし
て大きく広がり、金木犀の香しい匂いにふっと立ち止まります。
1日の始業式は、生徒の皆さんと会う楽しみの反面、不安もあります。長い休みの後は、大人でも
なんだか気が抜けてリズムを取り戻すのに苦労するのに、45日も学校から離れていた皆さんはさぞ
かしつらいのではと思うからです。
体育館で話し始めた私の方に全校生徒が顔をあげて聞いています。
少し長めの話の間中、ほとんど身じろぎもせず、私を見つめる姿を見て、一学期終業式に「健康に過
ごしてください。健康とは、1何を食べてもおいしい、2よく眠れる、3すぐに疲れを感じない、4
快便、5かぜ気味でない、6体重が変わらない、7毎日が明るく楽しい、です。
」とお話しした通り、
充実した夏休みを送れたと感じました。また、夏の間の成長の大きさを感じました。
始業式でも紹介しましたが、今の皆さんの落ち着いた、人を大事にする心が現れた出来事がありま
した。夏休みのある日、学校に年配の女性の方から葉書が届きました。
「友人と野川界隈を自転車で散
策中、無謀にも七中階段を自転車を持ち上げてのぼり始め、往生していたところに、バスケット部練
習帰りの二人の女子生徒さんが、さっと駆け下りてきて、自転車を持ち上げ運んでくれた。往復して
2台とも運んでくれた態度と思いやりの心に感激しました。また、そういう生徒さんが育っている第
七中学校も素晴らしい学校だと思います。
」と結んでありました。
夏休みに、ボランティア活動を行った、家族と祖父母宅に行った、部活やクラブチームの練習に明
け暮れた、今までで一番勉強した等々の様子が夏休みのしおりに書いてありました。様々な経験をす
る中で、人は自分というものを作っていきます。ですからいい経験を重ねていくことはとても大事な
ことです。2学期は特に、学習面でも行事面でも多くの経験をすることができるときです。
若手作家で、2013年に「何者」で直木賞を受賞した浅井リョウさんは、中学生の頃「青春は有
限である」と自覚し、できることは今のうちにやろうと、中学校では軟式テニス、生徒会長、高校は
バレーボール、体育祭の時の応援団と充実していたといいます。中学では執筆も行い、長編を毎年完
成させていたそうです。
最後に、中学生の投書を紹介してみなさんの2学期の頑張りを応援します。
自分の成長感じる授業「アラビア語のあいさつで始まるとても個性的な授業がある。授業は絵本を
見て、気づいたこと、疑問に思ったことなどをいろいろ書き出していく。その気づいたことをクラス
メートに発表する。意見を交換していくうちに、自分の考えが多面的になっていき、発表することの
楽しさに気づく。
」