やこうりゅう神戸市立兵庫商業高等学校龍獅團龍獅團は 1988 年(昭和 63 年度)文化祭にて中国の獅子舞を披露させて頂いて以来、学校の特色活動として活動を続けています。文化祭で何か神戸の土地柄を生かした取り組みは無いものかと探しましたところ、神戸市地域無形民俗文化財に指定されています南京町で新年を祝う「春節祭」で舞われます獅子舞に着目しました。国際都市神戸にふさわしい取り組みとして活動し、現在はシンガポール国家龍藝代表隊として 2007 年にアジア室内競技大会(ｱｼﾞｱｵﾘﾝﾋﾟｯｸ評議会主催)競技舞龍部門で金メｼﾞｬﾗﾝﾍﾞｻｰﾙｺﾐｭﾆﾃｨｸﾗﾌﾞﾘｭｳｼﾀﾞﾝダルを獲得された『惹蘭勿刹民衆倶楽部龍獅團』主宰ジョニーHC タン先生に全面的なご協力とご指導を受けアジアの文化交流を身近に体験しています。この獅子舞は主に祭りなど祝い事の時に舞われウーフーます。天界より舞い降りた獅子は、人々に五福リンモン臨門 (五福＝五つの福＝健康･長寿･富･徳･大往生、臨門＝すべての福がその家に集まる)など、幸福をもたらせると伝えられています。よって獅子に頭を噛まれると無病息災・家内安全・学力向上などの御利益があり、大変縁起のよい獅子舞で、神戸市地域無形民俗文化財南京町春節祭で欠かせない獅子舞です。シシン本校では風水思想に基づき、四神 (東を守る青龍、南を守る朱雀、西を守る白虎、北を守る玄武) を表しています。見た目よりも難易度が高く、地味な演技ですが、喜怒哀楽を獅子舞で表現しますので、お楽しみいただけたらと思います。りゅうげいパイクワンロンきょうぎぶりゅうまた我々が取り組む龍藝は白光龍と呼ばれ競技舞龍として発展してきたもので、アジアオリンピック評議会主催「アジア室内競技大会」の競技種目として認定され、アジア各国から龍舞や獅子舞の国家代表チームが出場しています。アジアの諸外国でも世界大会が催され、本校は夜光龍の部門で 2001 年から世界香港夜光龍醒獅錦標賽に日本代表として出場しています。複合的な技の正確さや美しさ、音との調和など、見た目よりも大変難しい技が多く、習得するために多くの努力を要しますが、技が決まったときの達成感は何物にも代え難いものがあります。伝統芸能を継承しつつ発展させ、日々進化するこの龍藝に今後も挑戦していこうと考えています。国内では、平成 9･22 年度は獅子舞で、平成 11･13･15･18 年度は龍藝で兵庫県代表として全国高等学校総合文化祭郷土芸能部門に出場し、平成 25 年度第 37 回全国高等学校総合文化祭長崎大会（しおかぜ総文祭）郷土芸能部門では、優秀 4 校に選ばれ文化庁長官賞を受賞し、伝承芸能では実質日本一に認められ第２４回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演で国立劇場の舞台に立つことができました。また海外では、1999年11月にシンガポールでの国際龍獅大会に日本代表として出場しました。“夜光龍”の世界競技大会では2001.1「世界夜光龍醒獅邀請賽 2001」香港大会第３位、2002.12「シンガポール国際龍獅邀請賽」第３位、2004. ７「台湾省國際舞獅舞龍功夫錦標賽-2004桃園」第７位、2005.1「世界香港夜光龍醒獅錦標賽2005」第４位、2006.5「世界夜光龍錦標賽中国大会」第５位、 200７.1「世界夜光龍醒獅邀請賽2007」香港大会第６位、2010.1「世界夜光龍醒獅錦標賽2010」香港大会第５位、2012.1「世界夜光龍醒獅錦標賽2012」香港大会第４位2014.1「世界夜光龍醒獅錦標賽2014」香港大会第９位の成績をおさめました。特に 2007.1 の香港大会では規定時間に 3 秒１足りずに 0.5 の減点を受け、優勝を逃しましたが、演技得点は最高の９.３２の高得点をとり、世界にその実力を認めて頂きました。現在の目標は 2016.1 に香港で開催される「夜光龍」の世界大会入賞を目指して頑張っています。