クラス C-2 災害時チーム医療演習【主管大学：千葉科学大学】【担当教員】科目責任者教授神﨑哲人（千葉科学大学薬学部）科目担当者教授神﨑哲人（千葉科学大学薬学部）教授生城山勝巳（千葉科学大学薬学部）教授黒木尚長（千葉科学大学危機管理学部）准教授櫻井嘉信（千葉科学大学危機管理学部）【対象年次】 3～6 年次【履修登録締切】 2015 年 6 月末日【最大受入可能人数】 30 名【授業概要】救急・災害現場でチーム医療を推進するにあたり、薬剤師に期待される具体的な役割について、演習・実習を通して習得することを目的とする。内容は、救急・災害医療総論、救急・災害医療現場における薬剤師業務、救急診療、病態各論、バイタルサイン、一時救命処置（Basic Life Support; BLS）、トリアージなどを中心とする。【授業目標】 1．救急・災害時のチーム医療における薬剤師の役割について説明できる。 2．非常時における医薬品の服薬管理において注意すべき点について、例を挙げて説明できる。 3．一次救命処置 (Basic Life Support; BLS)、一次トリアージの手順を説明し、実施できる。【授業計画および授業内容】回 1～7 月日担当者神﨑生城山 e－ラーニング場所項目・救急診療～症候・病態～、災害医療・薬剤師に必要なバイタルサインの基礎知識・日本の災害医療体制の今後の課題・災害時の医薬品管理及び薬剤師の役割・救急災害時の薬剤師業務・被災者のメンタルケア授業内容・Japanese Medical Emergency Care Course（JMECC、日本内科学会策定）に基づいて、心肺蘇生のみならず、前段階である救急症例の症候・病態とそれに対する対応を解説する。・講演「日本の災害医療体制－3.11 の課題と今後の対応策」（国立病院機構災害医療センター小井戸雄一先生）を視聴し、災害医療体制、 DMAT、災害時における薬剤師の重要性について理解を深める。・救急災害時の薬剤管理指導、医薬品適正使用、TDM、医薬品情報管理、感染制御、医療機器・医療材料の取扱いなどについて解説する。・被災者の心理状態、メンタルケアなどについて解説する。 8～10 2015.8.9 （日）（予定）神﨑生城山千葉科学・フィジカルアセ大学実習スメント演習・バイタルサイン、室などトリアージの理解（講義・演習）・Small group discussion(SGD)により、提示された症例の薬物治療上の問題点の抽出、評価、改善のための提案を考え、プレゼンテーションを行う。・患者シミュレータを使用し、フィジカルアセスメントに必要なバイタルサイン収集手技を習得する。・トリアージに関する講義 11～ 15 2015.8.10 （月）（予定）黒木櫻井神﨑生城山千葉科学大学実習室など・BLS、一次トリアージについて実習で学ぶ。・国内外での被災地救援活動について、実際に活動を行っている医療人から講義・解説を受ける。・BLS、一次トリアージ（実習）・災害医療に関する講演・総括【授業外学習】代表的疾患の病態や薬物療法について予習しておくことが望ましい。また、授業終了後は、学習した内容を整理し、復習すること。【キーワード】救急・災害医療、チーム医療、バイタルサイン、フィジカルアセスメント、一時救命処置（BLS）、トリアージ【教科書・参考書等】必要に応じて資料を配布する。教科書は特に指定しない。参考書等：薬剤師がはじめるフィジカルアセスメント副作用症状を見抜くためのポイント（南江堂） BLS ヘルスケアプロバイダー受講者マニュアル AHA ガイドライン 2010 準拠（シナジー）調剤と情報 2011 年 9 月臨時増刊「災害時の薬剤業務」（じほう）ドキュメント東日本大震災そのとき薬剤師は医療チームの要になった(日経 DI ブックス) 薬剤師のトリアージ実践ガイド（佐仲雅樹著、丸善出版）【評価方法】 SGD によるプレゼンテーション、小テスト、実技テストにより成績を評価する。配点は、プレゼンテーション 40 点、小テスト 30 点、実技テスト 30 点とし、100 点満点のうち 60 点以上を合格とする。小テストは、知識・技能に関するペーパーテストとする。【履修上の注意】演習・実習を中心に、集中授業として開講する。救急災害薬学演習（C-1）とセットで履修することが望ましい。心肺蘇生法などの実技は、動きやすい服装で参加すること（アクセサリー類や腕時計は外すこと、女性はスカート・ハイヒール・胸元が大きく開いた服は不可）。なお、講義・演習の一部順序が入れ替わることもあります。