学力調査 - 海田町立海田中学校

指導方法等の改善計画について 〔国語科〕
「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率 (本校 78.4%, 県 73.6%)
海田町立海田中学校
本年度の結果について
○全体的な傾向
国語科の結果において、タイプⅠは 80.8%、タイプⅡは 67.5%の通過率となっている。この結果
から、基礎的・基本的な学習内容については定着が図られていると言える。しかし一方で、問題文
を的確に理解し、資料や問題文から情報を読み取って文章をまとめるなどといった、知識を活用す
る力に課題がみられた。
○昨年度の課題への取り組みの成果
昨年度は、要旨の把握の設問の正答率が悪かった。そこで、授業での解説、補習などを行った結
果、五-3の通過率が89.4%と改善が見られた。
重点課題
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
【課題1】
登場人物の行動から読み取った心情を,自分で文章に表す問題に課題がある。
登場人物の心情を読み取れておらず,模範解答の条件を全く満たしていない生徒
が65.3%であった。
(三-5(2)通過率27.1%)
【課題2】
表やグラフ,新聞記事といった4つの資料から情報を読み取り,空欄部分を埋
める文章を書く問題に課題がある。資料にある2つの情報のうち,1つの情報だ
けを文章にまとめて回答している生徒が52.9%であった。
(五-2通過率30.6%)
【課題1】
物語文における登場人物の言動から、心情を考えさせる機会を多く設ける。また、文章中の表現や登場人物の
行動を根拠としてあげながら、心情を読み取る読解方法を繰り返し行う。
【課題1】
9月
10 月
【課題2】
問題文や資料の重要な箇所に線を引き、確実に条件を理解する習慣づけを徹底する。また、図表や資料を読み
取って、自分で文章にまとめる学習の機会を多く設ける。
学年・方法
2 学年
追跡調査
11 月
3 学年
期末テスト
12 月
1月
2月
2学年
H25 全国学力
3月
2学年
学年末テスト
目標値
80%
60%
50%
80%
3月
2 学年
学年末テスト
80%
実施後数値
【課題2】
学年・方法
2学年
追跡調査
3学年
期末テスト
2月
2学年
H25 全国学力
目標値
80%
40%
50%
実施後数値
9月
10 月
11 月
12 月
1月
指導方法等の改善計画について 〔数学科〕
「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率 (本校 78.5%,県 70.4%)
海田町立海田中学校
本年度の結果について
○全体的な傾向について
数学の結果において,タイプⅠは 82.1%,タイプⅡは 66.4%の通過率となっている。県平均と比較してタ
イプⅠは+7.9%,タイプⅡは+9.2%であった。また,無解答率は0%であった。この結果から基礎的・基本
的な内容についてはおおむね定着が図られていると考えられる。
○昨年度の課題への取組の成果
昨年度は,問題解決の構想とその結果の振り返り(説明)をする問題と最頻値の意味を捉える問題に課題が
見られた。そこで,根拠や問題把握を意識した授業展開の工夫や家庭学習,朝学習等や授業を通し,繰り返し
学習で定着を図った。その結果,問題解決する方法を説明する問題は 56.7%(昨年度+14.7%), 最頻値の意
味を捉える問題では 76.6%(昨年度+9.1%)であり,取組に一定の成果があったと考えられる。今後も継
続していく必要がある。
重点課題
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
【課題1】
情報を適切に選択し説明する問題に課題がある。資料の傾向を数学的に捉え,
判断理由を根拠をもとにして数学的に表現することが弱い。
〔通過率 49.7%(県 42.9)
〕
【課題1】
根拠をもとに説明させる活動や説明する事柄の根拠を明確にする活動を積極的に仕組む。また,
「○○だから□
□である」や「□□だと思う。なぜなら○○だからです。
」などの話型を示すなど,説明することへの抵抗感を減
らす工夫をする。
【課題2】
グラフ上の点を答える問題に課題がある。グラフや座標の意味,グラフと座標
の関係の理解が十分でない。
〔通過率 62.0%(県 56.8%)
〕
【課題2】
グラフ,表,座標を関連させる授業を展開する。例えば,表の x と y の組や座標はグラフ上のどこを示してい
るのか,グラフ上の点を座標で表す活動を繰り返し指導し定着を図る。
【課題1】
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
2学年
中間試験
2学年
H27 全国学力
2学年
学年末試験
目標値
55%
65%
70%
2月
2学年
H27 全国学力
3月
2学年
学年末試験
80%
90%
実施後数値
【課題2】
学年・方法
11 月
2学年
中間試験
目標値
70%
実施後数値
9月
10 月
質問紙調査 (「基礎・基本」定着状況調査:生徒質問紙調査)
12 月
1月
指導方法等の改善計画について 〔理科〕
「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率 (本校50.3 %,県50.2 %)
海田町立海田中学校
本年度の結果について
○全体的な傾向について
平均通過率は,タイプⅠが 50.0%,タイプⅡも 50.8%といずれも低く,タイプⅠの平均通過率は県平均より-1.0%下回っ
ており,基礎的・基本的な知識が十分習得できていない。そのため,タイプⅡにおいても基礎的・基本的な知識をもとに考
えることや科学的な用語を用いて説明することができていないと考えられる。とくに,生物・地学においてタイプⅠが-
1.2%,-3.7%と県平均より下回っていた。
○昨年度の課題への取組の成果と課題
昨年度は,実験結果を比較して共通点や相違点を見いだす問題に課題が見られた。そこで,実県結果からデータを選択さ
せたり,説明させたりする活動に取り組んだ。その結果,化学・物理分野のタイプⅡにおいて通過率 61.1%,49.1%と県平均
を上回った。しかし,生物・地学分野においては基礎的・基本的な知識が習得できておらず,そのためタイプⅡの知識を活
用する問題に課題が多かった。
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
重点課題
【課題1】
【課題1】
基礎的・基本的な知識が習得できていない。とくに生物・地学分野においてタイプⅠが通過率 34.9%,
基本的・基礎的な知識や技能を定着させるために,単元の途中や単元の終わりに診断的な小テストを実施して
定着度を確認しながら授業を進めていくようにする。また,重要な科学的用語や観察・実験の技能などはドリル
学習を繰り返して,確実に定着させるようにする。また,家庭学習の課題にも,基本的・基礎的な知識や観察・
実験の技能の習得を確認するような課題を多く出すようにする。
【課題2】
授業の過程やまとめにおいて,現象を科学的な用語を用いて説明させるような言語活動を多く仕組んでいく。
ペアやグループを活用した「学び合い」の場を設定して説明する活動を増やし,互いの意見や考えを出し合い自
分の考えと比較しながら思考を深めさせる。
50.1%であり,それぞれ県平均より-1.2%,-3.7%下回っていた。とくに,被子・裸子植物の花の違
い(問題 6)と光合成が行われる場所(問題 10)
,露頭の観察の仕方(問題 15)の通過率が 4.7%,55.0%,
38.6%であり,県平均を-2.7%,-5%,-2.3%下回っていた。
【課題2】
圧力に関する身近な現象の説明(問題 15)が通過率 17.0%であり県平均を-2.6%下回った。圧力の
定義や計算方法などの基礎的な知識が身についておらず,
科学的な用語を用いて現象を説明する問題が
できていない。
【課題1】
9月
学年・方法
10 月
2学年
中間テスト
11 月
2学年
追跡調査
目標値
60.0%
80.0%
学年・方法
10 月
2学年
中間テスト
11 月
2学年
追跡調査
目標値
50.0%
60.0%
12 月
1月
2月
3月
2学年
学年末テスト
90.0%
実施後数値
【課題2】
実施後数値
9月
12 月
1月
2月
3月
2学年
学年末テスト
80.0%
指導方法等の改善計画について 〔英語科〕
「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率 (本校 80.0%,県 68.2%)
海田町立海田中学校
本年度の結果について
タイプⅠ、Ⅱともに大きく理解できていない問題はなく、概ね取り組みの成果が表れている。特に基
本的な文の決まりや、初歩的な辞書の使い方においては、授業でドリル学習を積み重ねた結果、苦手意
識が薄まり着眼点なども見つけることができるようになった。さらにこの基礎的問題のくり返しをした
ことにより、英文を読むことへの抵抗感が低くなり、まとまりやつながりのある文を読み取ることへの
意欲を喚起できた。しかし一方で情報をもとにした「概要」を読み取る問題においては、情報そのもの
を取り出したり読み取ったりする力が弱いため、根拠を捉えるところまでいたらないと考えられる。ま
たまとまりのある一貫した英文を書くための基本的な力である、単語や語順を正しく書くことができて
いない生徒が多くみられた。
重点課題
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
【課題1】
5-2 基本的な文のきまりを理解した作文(タイプⅠ)通過率 69%
疑問詞のある疑問文の構造が理解できていない。
do you like の組み合わせを見ると自動的に do you like 名詞(形)? の文型が
思い浮かんでしまい、疑問詞+名詞(疑問詞の形容詞的用法)が理解できていない。
【課題2】
12-3 まとまりのある一貫した英語の文章を書く。
(タイプⅡ)通過率 64.9%
この設問は単純な質問への返答ではなく、情報を把握した上で自分の考えを加え
た上で英文にするものである。そのため、英文を書く前段階である、書かれた英
文を理解することができず英文を書くことができなかったと考えられる。
【課題1】
教科書の本文を読み取る際、概要を捉えるための手立てや工夫をする。
(タイトルづけなど)また、振り返りの
際は自分の考えを持たせるような手立てを考える。
【課題1】
9月
10 月
学年・方法
【課題2】
まとまりのある英文を書く機会を持ち、自分の思いや意見、考えを持って書くように指導する。またその際正
しい語順や単語を書くことができるよう、単語 bingo や語順を意識した板書などを引き続き行う。
11 月
12 月
1月
2月
3月
1学年 基礎基本定着
状況調査プレテスト
1,2学年英語学力調査
目標値
実施後数値
授業において帯学習としてスモールトークなどを行い、他者の意見を取り入れたり自分の意見を述べたりする機会をもうける。
【課題2】
10 月
11 月
学年・方法
1,2学年中間試験
1,2学年期末試験
目標値
75%
75%
実施後数値
9月
12 月
1月
定期試験において、英文を
読んで自分の意見を英文
で表現する問題を出題す
る。
2月
3月
質問紙調査 (「基礎・基本」定着状況調査:生徒質問紙調査)
(1)生活・学習
生徒の回答についての
課題1(現状値)
今後の具体的な取組の内容
学年や学級で,学習の仕方などに
「学校の授業の復習をするようにして
ついて話をするとともに,各教科に
います」
おいて,家庭学習(宿題・復習)の
【よく 9.4% やや 30.4%】
指導を行っていく。
学
年
目標値
検証方法
検証
時期
2
60%
生徒アンケート
2月
学
年
目標値
検証方法
検証
時期
2
60%
生徒アンケート
2月
2
60%
生徒アンケート
2月
2
60%
生徒アンケート
2月
全
学
年
75%
生徒アンケート
2月
実施
数値
現状値から
の伸び
実施
数値
現状値から
の伸び
(2)教科
国語の授業の中で,学んだことの振り返りをしています。
国
語
数学の授業では,解き方や考え方を話し合うときに理由をあげて説明しています。
数
学
理科の授業で学んだことを,ふだんの生活で使ったり,学んだことがどのような
場面で使えるのか考えたりしています。
理
科
英語の授業では,自分の考えや気持ち,事実などを英語で話しています。
英
語
生徒の回答についての
課題(現状値)
「国語の授業の中で,学んだこと
の振り返りをしています」に「よ
くあてはまる・ややあてはまる」
と回答した生徒の割合が低い。
【39.8%(県 50.0%)】
「数学の授業では,解き方や考え
方を話し合うときに理由をあげ
て説明しています。
」の問いに対
して肯定的に回答した生徒の割
合が低い。
【46.8%(県 53.2%)
】
「理科の授業で学んだことを,ふ
だんの生活で使ったり,学んだこ
とがどのような場面で使えるの
か考えたりしています。
」の問い
に対して肯定的に答えた生徒の
割合が半数に満たない。
【45.0%
(県 55.8%)
】
「英語の授業では,自分の考えや気持ち,
事実などを英語で話しています。
」の問に
対して肯定的に回答した生徒の割合が
60%に満たない。新文法のドリル練習に
偏りがちであり、その文型を使って「何
を表現するのか」といった活動をする機
会が少ない。
【59.6%(県 56.9%)
】
授業改善の方向性や
具体的な取組
一時間の中で,めあての達成度を
振り返る時間を確実に確保する。ま
た,一時間でつけるべき力が明確に
なるようなめあてを提示し,振り返
った際に達成感を感じることがで
きるようにする。
グループ活動や発表など根拠を
もとに説明させる活動や説明する
事柄の根拠を明確にする活動を積
極的に仕組む。
単元の発展として,学習した知識
や技術が日常生活でどう使われて
いるか日常生活との関連を意識し
た指導を行う。また,授業における
現象の説明活動の題材として日常
生活への応用を取り上げて言語活
動を仕組んでいく。
授業では引き続きめあてを明示
するとともに、めあての内容をより
具体的に表し、文法事項の理解にと
どめずその文型を使って自分の考
えや気持ち、事実などを表現するこ
とをゴールとする。