学校だより 9月号の内容です。 す ご い 校 長 丸 山 雅 夫 照りつける夏の太陽の下で、暑さに負けず元気いっぱい夏休みを過ごしていた子ども達が約1ケ月ぶりに 学校へ帰ってきました。やはり、子どもたちの声の響きはいいものです。今年の夏の暑さは、暑いというよ り猛暑・酷暑でした。ニュースでは「猛暑日の連続記録」 「36度や37度の高気温」 「熱中症続出」などの 言葉が連日報道されていました。暑さに負けない子ども達でさえ、外遊びでなく室内で過ごす日も多かった のではないでしょうか。私も、外出の際ジリジリとした暑さに思わず日陰を探して歩く毎日でした。そんな 中、道端の雑草をはじめ街路樹、グリーンカーテンのゴーヤやヘチマなどの植物は暑さにへこたれずこの暑 さと黙々と闘っていました。不思議でありませんか。 「なぜ、植物は熱中症にならないのか?」 この夏読んだ本の中の一冊( 「植物はすごい」田中 修 著)にこの理由がわかりやすく書かれていました のでご紹介します。それは、夏の植物には自分のからだは自分で冷やすという冷却能力がそなわっていると いうことだそうです。実は、人間が暑い時に汗をかいて体を冷やすのと同じように、植物も太陽の強い光を 受けている葉っぱは、水を蒸発させることで、からだの温度を冷やしているそうです。1グラムの水を蒸発 させると、583キロカロリーの熱が奪われていき、多くの水を蒸発させればさ せるほど、からだを冷やすことができるそうです。まさに「すごい!」でした。 また、夏の暑さだけでなく冬の寒さに耐える植物(マツやヒノキなど)もありま す。寒さに対して植物はどのように生活しているのでしょうか、冬には葉っぱが 寒さで凍らない性質をつけなければ生きていけません。そこで、これらの葉っぱ は冬に向かって、葉っぱの中に凍らないための物質(糖分など)を増やすそうで す。すると体の水分は水でなくいわゆる砂糖水になるため「凝固点降下」が発生 し、氷になる温度が低くなるため葉っぱは凍らないそうです。 「寒さに強いから、ずっと緑色をしている」と 思われがちな葉っぱも、寒さに耐える工夫を凝らして生きている、まさに「すごい!」努力家だったという ことです。この本には、この話だけではなく植物に関する「すごさ」をテーマにしたいろいろな話が書かれ ています。私は改めて植物の逆境に耐えて生きる知恵や努力の生命力や強さ、そして「すごさ」に感動をし ました。地球上では植物だけでなく他の生き物たちもそれぞれ環境の変化に対応するために様々な努力をし て生活をしています。この酷暑の夏に改めて「生命力」について考え、私たちも植物たちに負けないように 努力していかねばならないことを実感いたしました。 さて、2学期は運動会をはじめ様々な学校行事、そして運動や学習にじっくり取り組める活動的な時期で もあります。そこで、今学期も子どもたちがそれらの活動に前向きに取り組み、努力を惜しまず力いっぱい 生活をして「七里っ子はすごい!」といわれるような教育活動を展開していきたいと考えています。そのた めにも保護者・地域の皆様方と学校が共に手を携えて、合言葉「 あそび だいすき 七里っ子 + 声 」 をめざして、健やかで心豊かな子どもの育成に努めたいと思います。今後とも、1学期と変わらぬご支援ご 協力のほどよろしくお願いいたします。 最後になりますが、さいたま市は障害の有無にかかわらず誰もが地域で共に暮 らし、人として豊かに生活をおくることのできるノーマライゼーション社会を目 指しています。そこで、本校でも特別支援学級新設の検討を進めていたところ、 先日教育委員会より正式な許可の連絡をいただきました。それにより、来年平成 28年度「特別支援学級を開設」することになりました。11月までには、開設 に関する説明会を開催する予定で準備を進めています。日程等が決まりましたら 改めてご案内させていただきます。あわせてご理解ご協力お願いいたします。
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