平成27年7月号 - 大阪府立大学士業の会

平成 27 年 7 月 1 日発行
発行元:ニュースレター編集委員会
大阪府柏原市清州 2-3-4-102 株式会社ところ人事企画内
大阪府立大学士業の会通信
平成 27 年 7 月号
2015 年 1 月 23 日 道頓堀の大和屋本店で大阪府立大学士業の会の第 2 回総会が行われました。
総会では 26 年度の事業報告・会計報告と 27 年度予算と事業計画、および新旧役員の交代についての
議事と承認が行われました。
27 年度では、前年度で行ってきた相談会を休止し、会員の親睦と拡大を目的として、勉強会や夏の親
睦企画が主な活動内容となり、白鷺祭への参加は引き続き行うことが承認されました。
続いて、記念講演では、大阪で 8 店舗の美容室を経営する株式会社 snip の代表取締役である清水幸樹
氏に「お客様の心をつかむには」と題して 1 時間にわたりお話をいただきました。
私たち士業もサービス業の一員です。専門分野の勉強に熱心でも、人の思いに鈍感であっては繁盛す
ることはかないません。指名の多い美容師と普通の美容師との違いはなにか?から、見えてくるお客様
の心をつかむ美容師の心の持ち方について解説いただきました。
相手に関心を持ち、相手の悩みを聞き出し、それを解決できるスキルをもっており、相手にプラスア
ルファの感動を与えることができる美容師は、またお客様が会いたくなるので指名がどんどん集まる、
とのこと。
それとともにコンセプトは大切で、何ができて、何がで
きないかを明確にすることも重要だとのこと。
ただ、一般的なビジネス論でなく、清水さんのお話の根
底にあるのは、幸福な自己肯定感だと感じました。
今日までたくさんのご苦労があったのですが、弱みなん
てない、自分を否定する必要なんてない、という言葉に、
たくさんのスタッフが清水さんの周りに集まって、今や大
阪で押しも押されもせぬ美容室となっています。
士業の経営にも大いに勉強になり、また心強くなる思い
に包まれました。
その後は、お座敷に会場を移し、大和屋さんの心づくしの
お料理を堪能しました。
1
4月定例勉強会
「行政書士の仕事」~私の経験談を交えて
講師 行政書士 藤川照史さん
平成 27 年 4 月 3 日(金)
大阪府立大学i-site なんば
士業の中でも守備範囲が広く、同じ士業でも業務のイメージがつかみにくいとい
われる行政書士のお仕事についてお話いただきました。
勉強会の日が 4 月 3 日だったので、なぜ 4 月 1 日が早生まれになるのかについて
「年齢計算に関する法律」の解説から講義が始まりました。
続いて、行政書士と各士業の守備範囲の関係を行政書士法から説明され、各士業
の守備範囲を横断的にかかわるお仕事なのだとわかりました。本当に守備範囲が広
いので、藤川さんとしては建設業の許可申請を専門にされているとのことでした。
コンプライアンスの時代に流れを受けて、末端の下請け業者まで申請、手続きの厳
格化を求められるようになっているとのこと。行政書士のお仕事の責務が増してい
ることを感じました。
また、小規模事業者持続化補助金についても貴重な情報をいただきました。紙面
の都合で、こちらは活動報告をご覧ください。
6 月定例勉強会
契約書の作成・チェックの勘所
~クライアントのリスク軽減のためのポイント~
講師 弁護士 桑野 陽壮さん
平成 27 年 6 月 12 日(金)
大阪府立大学 i-site なんば
契約書独特の言葉づかいや概念について、実例を交えてポイントを解説していただ
き、とっつきにくい契約書の文章を、体系的に理解するための入門講座になりました。
また、契約書をチェックする際に、依頼者のお人柄や立場、相手方とのパワーバラ
ンスなどを心にとめてチェックをされているということをお聞きし、単なるチェック
に終始しない奥の深いお仕事だと感じました。
ネットでダウンロードしてきたフォームで作って済ませていて、いざもめごとが起
こったときに指標にならない契約書では何にもなりません。かかりつけ医のような桑
野さんのようなホームロイヤーが必要な時代になっていると思いました。
2
〒540-0011 大阪市中央区農人橋 2-1-35
第8松屋ビル906
税理士
山形康高税理士事務所
山形 康高さん
TEL:06-4792-8861 FAX:06-4792-8862
第 9 回目は税理士の山形さんの事務所を訪問し、お話をお聞きして参りました。
)
Q.府大の学生時代の思い出は?
卒業して以来ほとんど行ってもないですし、
「暑かった」
「広かった」という印象くらいしか思い出せません。
学生時代は大学外の所で、音楽活動に励んでいましたので。今振り返ると「大学でもう少し真面目に勉強してお
けば良かった」との思いはあります。
Q.この仕事を目指したきっかけは?
大学4回生になり就職活動を行うにあたって自分の将来像を考えた時に、
「経
営」という事に興味があったのと資格が欲しかったので、勉強を始めました。
親族に税理士がいた事も、より現実的な選択肢として考える事が出来ました。
Q.勤務時代に培われたものと独立のきっかけは?
最初は中規模の会計事務所に入り、担当を持たせてもらいつつ、税務・会計業務のイロハを学びました。また
その事務所の勤務時代に税理士試験の5科目合格をする事が出来ました。そちらで 4 年程勤めた後に、日本屈
指の大規模税理士法人に勤務しました。そちらでは「事業承継・組織再編」など専門性の高い業務を学ぶと共
に、組織人としての働き方が培われました。結局6年程勤め、元々独立志向であったのと、あとは自分自身の
タイミングで今年の1月に開業しました。
Q.仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?
やはりお客様から喜んでもらえた時ですね。きちんとお客様のニーズに答える事が出来て、仕事の達成感が伝
わった時が何よりです。
Q.今後目指す目標や夢はありますか?
事業承継・組織再編は、勤務時代に培った武器ですので、そういった部分でお困りのお客様の問題を解決し、
税務申告に留まらず事業計画の策定等、末永くお客様の事業が成長出来るお手伝いがしたいです。それに伴
って自分の事務所も成長・拡大させていきたいです。
【お話をお伺いして】
同業で同世代ながら、確実にキャリアを積み、既に高い専門性を持っているのがとても良い「強み」
だと思いました。自身のキャリア形成はお客様にアドバイスするにあたっても説得力の高いものとな
りますし、お客様からの信頼も厚いと思います。これからのご活躍が期待されると共に、とても良い
刺激を受けました。
(取材日:平成 27 年 6 月 25 日 担当:藤田 )
3
税理士
池田 真哉
経済学部経営学科
さん
平成 14 年卒
勤務先
税理士法人 BrainTrast
所在地
大阪市西区北堀江 2-1-11 久我ビル 10 階
℡
06-6535-6666
Fax
06-6535-6663
得意分野
相続・事業承継
税理士登録をしてまだ間もないですが、
専門学校で講師をしていた経験を活かし、
士業の会の活動に貢献できればと思います。
お待ちかね!夏の納涼企画
貸切船で道頓堀のグリコの看板、中之島の中央公会堂などを巡る
2 時間のリバークルーズ
・日時:平成27年8月7日(金) 雨天決行 18 時~20 時
・集合:湊町船着場。
・定員:24 名
・会費:1人 3,500 円 弁当・飲み物付
【編集後記】
私事ですが、阪神間に住んでいますので、華やかな私立大学が沿線にたくさんあって、キラキラした学
生さんたちと電車で一緒になります。府大がキラキラしていないなんて申し上げているわけではありませ
んが(笑)、紙面を作っていても、う~ん真面目だなぁ、と感じます。卒業しても、母校のカラーというの
が出るのか、同じようなカラーの人が入学してくるからなのか・・・いずれにしても、なんばにくるとホ
ッとします。
紙面でご紹介できなかったので、勉強会の後の懇親会の
写真を上げさせていただきます。
ちょっと硬いほうの写真とちょっとはじけているほうの写真
があったのですが、ちょっとはじけているほうの写真にさせて
いただきました。
8 月のリーバークルーズがお天気に恵まれますように!
(文:佐原
三枝子)
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