Audio File Manager for Windows 取扱説明書

Audio File Manager
For MRS Series
オペレ ーション マニュアル
© 株式会社ズーム
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目 次
ソフトウェア使用条件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .2
はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .3
Audio File Manager について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
動作環境 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
Audio File Manager の基本操作 . . . . . . . . . . . .
V テイクを WAV / AIFF ファイルに変換する . .
WAV / AIFF ファイルを V テイクに変換する . .
プロジェクト/ V テイクの名前を変える . . . . . . .
マスタートラックの変換機能 . . . . . . . . . . . . . . .
トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
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■ WAV ファイルに適切な変換ができない . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
■ WAV ファイルを変換できない . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
■ AIFF ファイルを変換できない . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
ソフトウェア使用条件
株式 会社ズーム(以 下「(株)ズーム」と呼びま す)は、以下の使用 条件とともに ご提
供 するソ フトウ ェアプ ログラ ム(以下「本ソ フトウェ ア」と呼び ます)を使 用する 権
利 を、下記条項 に基づ いてお 客様に 許諾いた します。ま た、お客様 も下記 条項にご 同
意の 上、本ソフトウ ェアをご使用 いただくも のとします。
● 本ソフトウェアの著作権、付属のマニュアルや文書の著作権、およびその他一切の
権利はすべ て(株)ズームに帰属 します。
● 本ソフトウェアの無断配布/販売/リース/レンタル/改変/リバースエンジニア
リングを禁 止します。
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本ソフトウェアを使用することを禁
止します。本ソ フトウェアを 用いて他者の 著作権を侵 害する行為が 行われた場 合で
も、
(株)ズーム は一切の責 任を負いませ ん。
● 直接/間接を問わず、本ソフトウェアを使用したことによる損害、または第三者か
らのいかな る請求につい ても、
(株)ズー ムは一切の 責任を負いま せん。本ソフト
ウェアを使 用したことに より、ハードディ スク上の記 憶内容が失わ れた場合で も、
修復や保障 には一切応じ かねます。
● ソフトウェアの仕様および本ドキュメントの内容は将来予告なしに変更する場合が
あります。
・ Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録
商標です。
・ Appleの名称、ロゴは米国AppleComputerの登録商標です。
・ Macintoshは米国Apple Computerの商標です。
・ PC-9800は、日本電気株式会社の商品名称です。
・ Pentiumは、米国Intel Corporationの登録商標です。
・ Adobe、Adobe Acrobat は、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の商標
です。
・ その他文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
2
はじめに
Audio File Managerについて
Audio File Managerは、MRS シリーズの プロジェク ト/ V テイクを コンピュー ター
から 管理する Windows98/Me/2000/ XP対応のア プリケーシ ョンプログラ ムで
す。MRSシリーズ とコンピュ ーターを USB経 由で接続し、Audio File Manager を起
動す ることで、コン ピューター側 から次の各 操作が行えま す。
● Vテイク→WAVファイルへのファイル変換
MRSシリーズ の任意の V テイク に記録され たオーディ オデータを、WAV ファ イル
(Windowsの標 準的なオーデ ィオファイ ル)に変 換します。MRSシリーズの V テイ
クを波形編 集ソフトで編 集したいとき や、MRSシリー ズ内部でス テレオにミッ クス
ダウンした データをコン ピューター側 でCD-R に焼きたい ときなどに 使用します。
● WAV/AIFFファイル→Vテイクへのファイル変換
16ビット /44.1kHzの WAVフ ァイル、AIFF ファイル(Apple Macintoshの 標準
的なオーデ ィオファイル)を MRSシリーズの 任意の Vテイク に変換しま す。波 形編
集ソフトウェアで編集した オーディオデータをMRSシリーズ側に戻すとき などに使
用します。
● プロジェクト/Vテイク名の編集
MRSシリーズのプ ロジェクトや V テイクに新し い名前を付 けます。
・ 操作ミス、およびシステムやドライバーソフトウェアの不整合などが原因で、MRS
内部に記録されたオーディオデータが破損することがあり得ます。重要なプロジェ
クトは、必ずバックアップを作成してから、Audio File Managerで編集してくださ
い。
・ 本ソフトウェアを使用したことにより、ハードディスク上の記憶内容が失われた場
合でも、
(株)ズームは、修復や保障には一切応じられません。
動作環境
Audio File Manager を使用す るために必要 な機器および 環境は、次の通 りです。
● USBインターフェースボードUIB-01/ UIB-02を装着したMRSシリーズ
● Windows98/Me/2000/XPが動作し、USB 端子を搭載したWindows マシ
ン(Pentium166MHz以上を 推奨)
※Apple Macintosh シリーズ、NEC PC-9800シリ ーズでは動 作しません。
● サウンドカード(SoundBlasterまたはその互換品を推奨。オーディオデータの試
聴に使用)
● ディスプレイ:1024×768以上(True Color 表示)
● 空きハードディスク容量:100MB以上(別途にデータ変換などを行うための容量
が必要)
● 搭載メモリ:32MB以上
3
Audio File Managerの基本操作
ここ では、Audio File Manager プログラム の起動/終 了方法、および MRS内部 のプ
ロジ ェクトから 操作の対象と なるプロジ ェクトを選ぶ 方法を説明し ます。
1.
Audio File Managerを起動してください。
各部 の名称と機 能は次の通り です。
q セレクタータブ
“フォル ダタブ”
“時間タブ”
“ミキサー タブ”の中から 表示させた いパネルを選 択し
ます。
w フォルダセレクター
ツリー表 示欄を表示 させるた めのパネル です。この欄 で、操作するプ ロジェク トを
選択します。
e 時間パネル
選択された テイクの長さ を時間表示さ せるための パネルです。
4
r ミキサーパネル
各トラック のレベルや定 位を操作する ためのパネ ルです。
t Sortボタン
このボタン をクリックす ると、ツリ ー表示欄が アルファベッ ト順にソー トされます。
y New ボタン
このボタン をクリック すると、新規 にフォルダ を作るため のダイアロ グが出て きま
す。
u Refreshボタン
このボタン をクリック すると、変更 を加えられ た場合の各 種ドライブ やネット ワー
クのツリー 構造が再表示 されます。
i ツリー表示欄
コンピュー ターに接続 されている 各種ドライ ブやネット ワークのツ リー構造を 表示
する欄です。
o 時間表示欄
テイクを選 択すると、この欄 にそのテイク の長さが表 示れます。
!0 チャンネルフェーダー
q∼ !6 の各トラック のレベルを 設定するため のボリュー ムです。
!11 パ ンポット
q∼ !6 の各トラック の定位を設 定するための ノブです。
!2 イニシャルボタン
q∼ !6 の各トラック で設定した レベルや定位 をリセット するためのボ タンです。
!3 プロジェクト欄
現在選ばれ ているプロ ジェクト の名前が表 示されます。こ の欄をダブ ルクリッ クす
るとダイア ログが現れる ので、直接 文字を入力 してプロジェ クト名を変 更できます。
!4 トラック/Vテイク画面
現在選ばれてい るプロジェクトの トラック/Vテ イク構成を確認す る画面です。オー
ディオデ ータが録 音され ている V テイク の位置 には、V テイク 名の書か れたボタ ン
が表示され ます。
!5 インポート先情報欄
インポート 時に任意の トラックと テイクを選 択したとき のテイク情 報を表示す る欄
です。
!6!7 イ ンフォメーション欄
!6 に は現在処理 している操作 内容を表示 します。また、!7 には処 理時の経過時 間や
Auditionプレイバック 時の再生時間 などを表示 します。
!8 Auditionボタン
このボタ ンをク リックす ると、トラ ック/ V テイ ク画面(!4)で選 ばれた V テイ ク
のオーディ オデータを、サウ ンドカード経 由で試聴で きます。
また、再生開 始位置をポ ジション ロケーター により指 定すること で、任意のポ イン
トからの試 聴が可能です。
!9 Importボタン
このボタン をクリックす るとトラック /V テイク画面(!4)で選ばれ たV テイクに、
Wavファイル(拡張子= WAV)
または AIFFファイル(拡張子= AIF)
が変 換されます。
@0 Exportボタン
このボタ ンをク リックす ると、トラ ック/ V テイ ク画面(!4)で選 ばれた V テイ ク
5
のオーディ オデータが、Wav ファイル(拡 張子= WAV)または AIFFファ イル(拡
張子= AIF)に変換されます。
@1 ポジションロケーター
インポー ト、エクスポー ト、オーディ ションなど 各種操作 の進行具合 をバーグ ラフ
で表示しま す。
@2 Trackボタン
インポート 操作時に、任意の トラック番号 をクリック して選択しま す。
@3 Masterボタン
マスタート ラック操作時 にここをクリ ックして選 択します。
@4 V-Takeボタン
インポー ト/エクス ポート操 作時に、任意の V テ イク番号を クリック して選択 しま
す。
テイクの名前を変更したいときは、任意のV テイクボタン上を右クリックし、ミニメ
ニューから“Change the Name”を選択します。また、このミニメニューの“Delete”
を選べば、任意のテイクを削除することもできます。
2.
ツリー表示欄で“マイコンピュータ”のアイコンをダブルクリックして開
き、操作するプロジェクトを含むフォルダを選択してください。
プロ ジェクト欄 に、選ばれたプロ ジェクトの 名前が表示さ れます。
6
また、そのプロ ジェクトに 録音済みの Vテ イクが含まれ ている場合は、トラック /V テ
イク 画面に Vテイク 名の書かれ たV-Takeボタンが 表示されま す。
アイコンをダブルクリックする代わりに、アイコンの左側にある+の記号をクリック
して開くことも可能です。
プロジェクトのフォルダには、“Proj+プロジェクト番号”の名前が付いています。こ
れ以外のフォルダをクリックしても、
Audio File Managerの画面は何も変化しません。
3.
Audio File Managerを終了するには、ウインドウ右上の×ボタンをクリッ
クしてください。
Audio File Manager のプログ ラムが終了し ます。
7
VテイクをWAV/AIFFファイルに変換する
MRSシリ ーズの任意の Vテ イクに記録 されたオーデ ィオデータ を、コンピュータ ー上
に WAVまた はAIFFファ イルとして 変換します。
1.
Audio File Managerを起動してください。
2.
ツリー表示欄で操作するプロジェクトを選択してください。
3.
トラック/Vテイク画面でV-Takeボタンをクリックして、変換元となるV
テイクを選んでください。
ボタ ンが押され た状態となり、V テイク が選択されま す。
・ トラックごとに 1 つの V テイクを選択できます。複数トラックの V テイクを同時に選
択することも可能です(ただし、マスタートラックと通常トラックの同時選択はでき
ません)
。
・ 通常トラックの V テイクを1 つだけ選んだ場合はモノラルの WAV / AIFF ファイル、
通常トラックの複数のVテイクまたはマスタートラックのVテイクを選んだ場合はス
テレオのWAV/AIFFファイルに変換されます。
・ 通常トラックの VテイクをWAV /AIFFファイルに書き出すときは、ミキサーパネル
のPANPOTやFADERの設定値に従って、現在選択されているVテイクがデジタル
ミックスされます(FADERの値が100のときに、そのVテイク本来のレベルで書き
出されます)
。
4.
Vテイクを試聴するには、Audition ボタンをクリックしてください。
試聴 を中止した いときは、もう 1回 Auditionボタンをク リックしま す。
各トラックで選ばれているテイクを、ミキサーパネルのPANPOTやFADERの設定値
に従ってデジタルミックスした内容が、再生されます。
5.
変換を実行するには、Exportボタンをクリックしてください。
ファ イル名や保 存先を指定す るダイアロ グボックスが 表示されます。
8
6.
ファイル名を入力し、保存先のドライブ/フォルダを指定してから、
[保存]をクリックしてください。
V テイクが 16ビッ ト/44.1kHz のWAV ファイル(モノまた はステレオ)として 変換
され ます。
9
WAV/AIFFファイルをVテイクに変換する
コ ンピュータ ーのハー ドディス ク上に保 存された WAV ファ イルまたは AIFF ファ イル
を、MRSシリ ーズの任意の Vテ イクに変換 します。
1.
Audio File Managerを起動してください。
2.
ツリー表示欄で操作するプロジェクトを選択してください。
3.
トラック/Vテイク画面のTrack ボタンとV-Takeボタンをクリックして、
変換先となるVテイクを選んでください。
ボタ ンが押され た状態となり、V テイクが選 択されます。なお、オー ディオファイ ルか
ら Vテ イクへと変換 するときは、録 音されていな いV テイクでも 選択できます。
・ V テイクは 2 つまで選択できます。変換元がモノラルファイルのときに 2 つの V テイ
クを選ぶと、両方に同じ信号が変換されます。
・ 変換元がステレオファイルの場合、V テイクを 1 つだけ選んだときは L チャンネルの
信号のみが変換されます。2つ選んだときは、最初に選んだVテイクにLチャンネル、
後から選んだVテイクにRチャンネルが変換されます。
4.
Importボタンをクリックしてください。
変換 元のファイ ルを指定する ダイアログ ボックスが表 示されます。
5.
[ファイルの種類]プルダウンメニューを開いて、変換するファイルの種類
を選択してください。
WAV ファ イルを 変換する 場合は [Windows WAVE(*.wav)]、AIFF ファイ ルを変換 す
る場 合は[AIFF(*.aif)] を選びます。
6.
10
変換元となるファイルのドライブ/フォルダを指定してから、[開く]をク
リックしてください。
選択 したWAV ファイル/ AIFFファ イル(モノまたは ステレオ)が、V テイクに変 換さ
れま す。
変換可能なのは16ビット/44.1kHz のWAV/AIFFファイル(モノラル/ステレオ)
に限ります。これ以外のフォーマットの場合、適切な変換ができませんので、ご注意く
ださい。
11
プロジェクト/Vテイクの名前を変える
プロ ジェクトや Vテ イクに付け られた名前を、Audio File Manager上で編集 します。
1.
Audio File Managerを起動してください。
2.
ツリー表示欄で操作するプロジェクトを選択してください。
3.
プロジェクト名を変えたいときは、プロジェクト欄をダブルクリックして
ください。
4.
新しいプロジェクト名を入力して、OKをクリックしてください。新しいプ
ロジェクト名が有効となります。
入力 可能なプロ ジェクト名は 最大8 文字です(9 文字以上入 力しても、無視され ます)
。
5.
Vテイク名を変えたいときは、トラック/Vテイク画面をクリックして、V
テイクを選んでください。
オーディオデータが録音されていないVテイクに名前を付けることはできません。
6.
12
Vテイクボタン上でマウスを右クリックして、ミニメニューから“Change
the Name”を選択してください。
7.
ダイアログが出てきたら新しい Vテイク名を入力して、OKをクリックして
ください。
新し いV テイク名が 有効となり ます。入力可 能なテイク名 は最大8 文字で す(9文 字以
上入 力しても、無視 されます)。
13
マスタートラックの変換機能
マ スタート ラックに ミック スダウン されたオ ーディ オデータ を、コンピュ ーター上 に
WAV ファイルと して変換しま す。
1.マスタートラックに録音済みデータがあるプロジェクトを選択すると、
Masterボタンが押せるようになります。
2.
以下の操作については Vテイクボタンと同様の手順にて行うことができま
す。
・マスタートラ ックのテイク の選択
・マスタートラ ックの選択さ れたテイク 名の変更
・WAV(または AIFF)ファイル への変換(16bit /44.1kHz ステレオ)
・テイクの試聴
・ マスタートラックから WAV(または AIFF)ファイルにエクポートした場合、ステレ
オのファイルが作られます。
・ モノラルソースをマスタートラックにインポートした場合、自動的に左右のトラッ
クに同じものが割り振られ、ステレオソースとして扱われます。
14
トラブルシューティング
Audio File Manager を操作中 に、問題が起 きたときは、次の各項目 を確認してく ださ
い。
■WAVファイルに適切な変換ができない
● 適切なVテイクを選んでいますか?
オーディオ データのない Vテ イクは変換 できません。
● ミキサーパネルのFADERやPANPOT が極端な値に設定されていませんか?
FADERや PANPOTの設定値に 応じて、書き出される オーディオ データのレベ ルや
定位が変化します。オーディオデータを変化させずに書 き出したい場合は、
PANPOT
を左右に開 ききり(Vテイ クを2 つ選んだ 場合)
、FADER の値を 100に設定し てく
ださい。
■WAVファイルを変換できない
● WAVファイルの拡張子が“.WAV”になっていますか?
拡張子が異 なる場合、もし くは拡張子が ない場合は、WAVファイ ルとして認識 され
ません。正しい 拡張子を付け てください。
■AIFFファイルを変換できない
● AIFFファイルの拡張子が“.AIF”になっていますか?
拡張子が異 なる場合、もし くは拡張子 がない場合は、AIFFファイ ルとして認識 され
ません。正しい 拡張子を付け てください。
● AIFFファイルにMac Binary(ファイルの種類や作成したプログラムを示す、
Macintosh独自の ファイル情 報)が含まれてい ませんか?
ファイルに Mac Binaryが含 まれている と、適切 なAIFF ファイル として認識で きま
せん。ユーティ リティプロ グラムなど を使って、AIFF ファイ ルから MacBinary を
削除してく ださい。
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